おかず作りがとにかくラク!料理家秘伝の鶏肉の下味冷凍術&アレンジレシピ
- 公開:2021.8.7
- グルメ・食
自宅で料理をする機会が多くなり、食材を冷凍ストックする方も増えているのではないでしょうか?冷凍術を上手に活用すれば、食品の味や栄養を損なわずに保存できるだけでなく、調理にかかる手間と時間を減らすこともできますよ。今回は、調味料と共に食材を冷凍する「下味冷凍術」と、アレンジレシピをご紹介します。
バリエーション豊かな楽しい冷凍テクニックが満載
冷凍に関する新しい活動や事業、レシピ開発などを積極的に行う「冷凍王子」こと西川剛史さん。昨年5月に発売された著書『ぐぐっと時短&もっと絶品! 決定版 感動の冷凍術』(宝島社)は、10刷、13万部の突破する大ヒットとなりました。
その第2弾となる『西川剛史のおいしすぎる冷凍レシピ』(宝島社)が、2021年5月に登場。第1弾で反響の大きかった冷凍レシピに特化し、113品を収録。冷凍術を利用した「時短」「食感チェンジ」「栄養&旨みアップ」など、驚きのテクニックが満載です。
今回は、その中から調味料と食材を一緒に冷凍する「下味冷凍術」をご紹介します。
その第2弾となる『西川剛史のおいしすぎる冷凍レシピ』(宝島社)が、2021年5月に登場。第1弾で反響の大きかった冷凍レシピに特化し、113品を収録。冷凍術を利用した「時短」「食感チェンジ」「栄養&旨みアップ」など、驚きのテクニックが満載です。
今回は、その中から調味料と食材を一緒に冷凍する「下味冷凍術」をご紹介します。
あえて冷凍するからこそ美味しく仕上がるテクニック
下味冷凍術とは、その名のとおり、あらかじめ食材に下味をつけてから冷凍する方法です。
このテクニックの最大のメリットは、調味液で食材の表面をコーティングすることで、冷凍時の乾燥と酸化を防げること。さらに、冷凍・解凍のプロセスで味が染み込みやすく、肉や魚はしっとりジューシーに仕上がります。また冷凍中に調味までできてしまうので、調理時間の短縮にも。
このテクニックの最大のメリットは、調味液で食材の表面をコーティングすることで、冷凍時の乾燥と酸化を防げること。さらに、冷凍・解凍のプロセスで味が染み込みやすく、肉や魚はしっとりジューシーに仕上がります。また冷凍中に調味までできてしまうので、調理時間の短縮にも。
食材を美味しく冷凍するためのコツ
下味冷凍を美味しく仕上げるためには、5つのポイントがあります。
(1)乾燥と酸化を防ぐため、食材の表面がきちんと調味液につかるようにする
(2)糖分による保水効果で肉や魚がしっとりするため、みりんやはちみつなど糖分を含んだ調味液を加える
(3)油分によって乾燥を防ぐ効果が得られるため、オリーブオイルや米油など油分を含んだ調味液を加える
(4)保存袋に入れたら、空気をできるだけ抜いて口を閉じる
(5)冷凍をスピーディーに、また解凍をムラなく均一におこなうために、なるべく均等な厚さに薄く広げて、平らな状態で冷凍する
肉や魚はもちろん、野菜でもOK!いろいろチャレンジしてみてくださいね。
(1)乾燥と酸化を防ぐため、食材の表面がきちんと調味液につかるようにする
(2)糖分による保水効果で肉や魚がしっとりするため、みりんやはちみつなど糖分を含んだ調味液を加える
(3)油分によって乾燥を防ぐ効果が得られるため、オリーブオイルや米油など油分を含んだ調味液を加える
(4)保存袋に入れたら、空気をできるだけ抜いて口を閉じる
(5)冷凍をスピーディーに、また解凍をムラなく均一におこなうために、なるべく均等な厚さに薄く広げて、平らな状態で冷凍する
肉や魚はもちろん、野菜でもOK!いろいろチャレンジしてみてくださいね。
シンプルだからアレンジ自在。基本の鶏もも肉下味冷凍術
鶏肉の下味冷凍の方法です。シンプルな味付けなので、洋食だけでなく和食にもアレンジできるので、作っておくと便利ですよ。
材料(作りやすい分量)
- 鶏もも肉1枚(約250g)
- オリーブオイル大さじ1
- 塩小さじ1/2
冷凍の仕方
- 1鶏肉の表面についている水分をペーパータオルでふき取ります。
- 2鶏肉の皮目にフォークを1cm間隔に刺して穴をあけてから、両面にまんべんなく塩をふります。
- 3保存袋に鶏肉を入れ、オリーブオイルを加えて全体になじませながら空気を抜き、なるべく平らに広げて冷凍します。
今回おすすめの解凍方法
■氷水解凍・・・生の肉や魚などに向いている解凍法です。
氷水を張った大きめのボウルやバットに保存袋を浸して解凍します。水温が1℃程度になり、食材にダメージを与えにくい温度で解凍できます。低温ながら水につけることで熱が伝わりやすく、早く解凍が進むのも利点です。
■流水解凍・・・生の肉や魚以外の多くの食品に向いている解凍法です。
同じくボウルやバットに水を張り、保存袋を浸して水を流しながら解凍します。氷水解凍よりも室温や水温の影響を受けやすく、多少品質が変化する可能性がありますが、解凍がスピーディーにできるのがメリットです。
氷水を張った大きめのボウルやバットに保存袋を浸して解凍します。水温が1℃程度になり、食材にダメージを与えにくい温度で解凍できます。低温ながら水につけることで熱が伝わりやすく、早く解凍が進むのも利点です。
■流水解凍・・・生の肉や魚以外の多くの食品に向いている解凍法です。
同じくボウルやバットに水を張り、保存袋を浸して水を流しながら解凍します。氷水解凍よりも室温や水温の影響を受けやすく、多少品質が変化する可能性がありますが、解凍がスピーディーにできるのがメリットです。
アレンジレシピ①「チキンのローズマリー」
鶏肉の下味冷凍を使って、お洒落な洋食おかずが簡単に。ローズマリーの香りと焼き目の香ばしさが食欲をそそります。
材料(1人分)
- 冷凍鶏もも肉+塩+オリーブオイル(上記参照)全量
- ローズマリー適量
- イタリアンパセリ適量
作り方
- 1冷凍鶏もも肉+塩+オリーブオイルは保存袋のままボウルに入れ、氷水または流水解凍します。
- 2フライパンを中火にかけ、(1)の鶏肉の皮を下にして焼きます。
- 3こんがり焼き色がついたら返し、ローズマリーを加えてからフタをし、中にしっかり火が通るまで蒸し焼きにします。
- 4ふっくら焼き上がったら皿に盛り、イタリアンパセリを添えます。
一枚肉のまま焼く場合は、しっかり解凍したほうが加熱調理時にムラなく火が通りやすいです。
アレンジレシピ②「鶏の照り焼き」
オリーブオイルで下味をつけていますが、洋食だけではなく和の料理にも意外と合うんです。こちらは、和食の定番メニュー「鶏の照り焼き」。しっかりと味が染み込んでいて、ごはんが進みますよ。
材料(1人分)
- 冷凍鶏もも肉+塩+オリーブオイル(上記参照)・・・全量
- グリーンリーフレタス 適量
- トマト適量
- <A>
- みりん 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
作り方
- 1冷凍鶏もも肉+塩+オリーブオイルは保存袋のままボウルに入れ、氷水または流
水解凍します。 - 2フライパンを中火にかけ、(1)の鶏肉の皮を下にして焼きます。
- 3こんがり焼き色がついたら返し、フタをして弱火にします。
- 4ふっくら焼き上がったらフタを取って、<A>の調味料を加え、水分が飛んで照りが
出たら皿に盛り、グリーンリーフレタスと食べやすく切ったトマトを添えます。
ご紹介したアレンジのほかにも、色々な料理に活用できる下味冷凍術。冷凍保存する目的だけでなく、冷凍中に味付けまでできてしまう時短の強い味方。また、今ある冷凍ストックを元に献立を考えることもできるので、献立作りのお悩みを解決してくれます。下味冷凍を上手に活用して、心に余裕がある穏やかな日々を送ってくださいね。
photo / 深澤慎平/宝島社
著書名:西川剛史のおいしすぎる冷凍レシピ
刊行:宝島社
定価:970円(税込)