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色褪せた洋服捨てないで!お店はもちろん自宅でも簡単「染め直し」

お気に入りの服だったのに、長く着ているうちに色褪せてしまった。うっかり食べこぼしや汗ジミがついてしまった。そんな時は、すぐに処分せず、色の染め直しという選択肢を検討してみては?自分で行う方法、クリーニング屋、専門店に依頼する方法のメリットデメリットをご紹介。また、自宅で簡単にできる服の染め直し方法もご説明します。

色褪せた洋服捨てないで!お店はもちろん自宅でも簡単「染め直し」

お気に入りの服を長く愛用するために染め直しという選択を

ハンガーにかかった洋服が収納されている

服は着用回数の多いお気に入りであればあるほど、紫外線や洗濯の積み重ねで色褪せが発生します。また、予期せぬ汚れや黄ばみが付いてしまうこともあるし、年齢とともに似合う色が変わる可能性も…。
しかし、色褪せや汚れが原因で、すぐに処分してしまうのも惜しいですよね。洋服は形さえ崩れていなければ、染め直しで再生させることができますよ。鮮やかなカラーに戻ったり、ステッチの味わいを強調させたりといった、新しい魅力を伴って復活してくれるのです。

洋服の染め直しの手段<3選>

色とりどりに染められた布が干されている

服の染め直しをするには、いくつかの方法があります。
それぞれ、かかるコストや手間・仕上がりのクオリティが変わってきますので、ご自身に合った方法を選んでみてくださいね。

自宅で洋服の染め直し

自分で服を染め直している

まずは、セルフで染め直しする方法。染料さえ準備すれば、自宅でも簡単に自分で洋服を染め直すことができます。
染料は、手芸店やオンラインショップなどで安価な料金で手に入りますし、草木染やコーヒー・紅茶染めなど様々なもので洋服を染め直すことができます。

自分で行う染め直しのメリット・デメリット

・メリット:手順もさほど複雑ではなく、ご紹介する方法の中では、最もコスパが良い。
・デメリット:染めるのにやや時間と手間を必要とすることと、自分で行うことで染めムラなどの失敗するリスクがある。
また染料によって染まる素材も変わるため注意が必要。
まずは、失敗しても良い布類で何度が練習してみることをおすすめします。

クリーニング店で洋服の染め直し

クリーニング屋にピンクの服を持ってきた女性

意外と知られていませんが、服の染め直しはクリーニング店や洋服のお直し屋さんに依頼して行うことも可能です。
汚れやほつれが目立つ衣類でも、クリーニングやお直しを同時に依頼することもできますよ。

クリーニング店で染め直しをするメリット・デメリット

・メリット:プロの手に任せるので染めムラのリスクがなく、仕上がりも綺麗。さらに、スーツやズボン・コートといった、自分では手に負えない衣類の染め直しもできます。
・デメリット:自分で染め直しするよりも大幅にコストがかかること。
洋服の染め直しにかかるコストの相場としては、単色カラーで5,000円~ほど。染め直しの色や服の種類・素材によって値段は変わるようです。
また、クリーニング屋で取り扱いのある色以外で染め直しする場合や、ジャケットやコートなど難しいアイテム、ブランド物は、やはり染め直しにかかるコストも上がるようです。また、すべてのクリーニング店で染め直しサービスを行っているわけではないので、依頼できる店舗を探す必要もあります。

染色専門店で洋服の染め直し

ハンガーにかかったカラフルな服

染色サービスを専門としている店舗に、服の染め直しをオーダーする方法もあります。
洋服の廃棄など、環境問題が注目されるなかで、洋服を染め直し生まれ変わらせる取り組みを行うサービスが増えてきました。

染色専門店で染め直しをするメリット・デメリット

・メリット:染めを専門としている職人の手に任せられるので、染めムラの心配もなく、クオリティはトップクラス。オンラインでの受付を取り入れるお店も増えてきているので、気軽に利用できる。
・デメリット:コストがかかること。専門店であるだけに、クリーニング店よりは比較的安く抑えられる傾向にありますが、それでも自分で染めるよりは高くつきます。

自分で服の染め直しするのに必要なものは?

自分で染め直すのに最適な、カラフルな染料が並んでいる

自宅で衣類を染める染料としておすすめなのが、英国製家庭用染料の「ダイロン(マルチ)」です。染められる素材の幅が広く、カラーバリエーションも豊富。値段も1袋あたり500円というお手頃さで人気のアイテムです。
このダイロンを使った染色方法をご紹介しますので、是非挑戦してみてくださいね。

材料(衣類250gあたり)

・ダイロン(マルチ)・・・1袋
・塩・・・30g
・80℃のお湯・・・500ml+6L
・カラーストップ(色落ち防止剤)・・・50ml
・40~60℃のお湯・・・3L

道具(衣類250gあたり)

・ゴム手袋 ※高温のお湯を扱うため厚手のもの
・トング
・ボウル
・泡立て器
・6Lのお湯が入る容器 ※色移りを防ぐためステンレス製のものがおすすめ

ダイロンで洋服を染め直してみよう!実践編

自分で服を黒く染め直す様子

材料と道具が揃ったら、早速染め直してみましょう。作業時間は少なくとも1時間ほどはかかるので、時間に余裕があるときに挑戦するのがおすすめです。また、作業中は換気を忘れずに。使用する染料によっては臭いがキツイものがあるので、長時間作業をしていると気分が悪くなるおそれがあります。

手順①染料を溶かす

(1) ボウルにダイロン(マルチ)を1袋入れます。
(2) 500mlのお湯(80℃)を加えて、泡立て器でよく混ぜます。
(3) 大きめの容器に6Lのお湯(80℃)を入れて、塩を加えます。
(4) 泡立て器でよく混ぜて塩が溶けたら、(2)の染液を入れます。
(5) 再び泡立て器でよく混ぜれば、染めの準備完了です。

手順②もみ洗いで服を染める

(1) 6Lの染液が入った容器に、衣類の生地を広げて入れます。
(2) トングを使って、生地をかき混ぜるように染めていきましょう。
(3) お湯の温度が下がったら、ゴム手袋をはめた手でもみ洗いします。
(4) (2)~(3)を20分ほどかけて行った後は、さらに20分ほど浸け置きします。

手順③カラーストップで色落ち防止

(1)衣類を染液から取り出し、水ですすぎます。
(2)40~60℃のお湯3Lを容器に入れ、カラーストップ50mlを加えます。
(3)泡立て器でよく混ぜたら、衣類を入れて浸します。
(4)多少色落ちしますが、気にせず衣類を浸して軽く混ぜればOKです。

手順④すすいで陰干し

色落ち防止の手順を済ませた後は、水でよくすすいで陰干しすれば、染め直し作業は終了。すすぎの目安は、水に色が落ちているかどうかです。すすぎの水にほぼ色が落ちなくなって、透明に近い状態になればすすぎは完了です。
ダイロンを使った染色の手順をまとめた動画もありますので、セルフ染め直しの参考にしてくださいね。

自分で服の染め直しをする際の注意点

洋服の品質表示タグを確認している

染め直しをする際は、まず衣類の洗濯表示や素材は必ずチェックを。使用する染料によっては、染められなかったり色ムラが出たりする衣類があるので、説明書きと衣類のタグを調べて置くことが大切。
また、シミや汚れがあると染める際の色ムラの原因に。衣類のシミや汚れは、できる限り除去しておきましょう。
さらに、染め直し直後の服は洗濯時に色落ちしやすいので、しばらくは単独で洗って。干す際は陰干しにすると色褪せを防ぐことができますよ。

服を再生させることは、サスティナブルな世界への第一歩

染め直した洋服を外に干している

染め直しは、お気に入りの服を長く着られるだけでなく、一人ひとりが物を長持ちさせて使っていくことで持続可能な世界の実現に繋げられます。
洋服の染め直しをきっかけに、個人でもできるサスティナブルな行動について、あらためて考えてみてはいかがでしょう。

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photo / Shutterstock

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この記事を書いた人

Sheage編集部 Sheage(シェアージュ)編集部から、おすすめの情報やイベント・プレゼント情報などをお届けします。
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