お弁当にも大活躍。鮭の切り身が豪華に変わる知識&レシピ満載の『鮭とごはんの組み立て方』
- 公開:2021.5.24
- グルメ・食
家庭料理でも馴染みが深い魚のひとつ、鮭。ところが、「いつも切り身を焼いて食べるだけ」という方も多いのではないでしょうか?今回は鮭に特化してその種類や調理法、適した食材との組み合わせ方などを掲載した『鮭とごはんの組み立て方』(誠文堂新光社)から、とっておきのおにぎりとわっぱ飯の作り方をご紹介します。
たらこやお茶の葉で、定番の鮭おにぎりが華やかに
鮭の切り身をおにぎりの具に使う方は多いかもしれませんが、ほかの食材を組み合わせることでぐっと新鮮になります。「プッチンたらこ&ジュワッと時鮭のおにぎり」は、その名のとおりたらこと鮭を組み合わせ。鮭は粗くほぐすことで、噛むほどに旨みがじゅわり。たらこのプチプチ食感とのコントラストを楽しんでください。
材料(2個分)
- 時鮭の切り身1/2切れ
- ごはん茶碗2杯
- 甘塩たらこ1腹
- サラダ油適量
作り方
- 1切り身は焼いて骨と皮をとり、粗くほぐします。
- 2たらこは皮ごと輪切りにします。
- 3フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、(2)を加えて軽く炒めます。
- 4ごはんに(1)と(3)を加えて軽く混ぜ、茶碗1杯分を好きな形ににぎります。
お茶の葉と鮭を組み合わせて、互いの香りや旨みを引き立たせる「生新茶(荒茶)と時鮭のおにぎり」もおすすめ。「荒茶」は蒸した茶葉をもんで乾燥させたもので、それに火入れをすれば煎茶になるという段階のお茶。より生に近い茶葉の香りが楽しめます。新茶が出回るこの季節に販売しているお茶屋さんも多いので、ぜひ試してみてはいかがでしょう?
材料(2個分)
- 時鮭の切り身1/2切れ
- ごはん茶碗2杯
- 生新茶の茶葉小さじ1
作り方
- 1切り身は焼いて骨と皮をとり、細かくほぐします。
- 2ごはんに茶葉をふり入れて混ぜ、(1)も加えて軽く混ぜ、茶碗1杯分を好きな形ににぎります。
鮭をのせたごはんを蒸す。新潟の郷土料理のわっぱ飯
赤とピンクの彩りが鮮やかで豪華な「秋鮭といくらのわっぱ飯」。古くからお弁当箱やおひつとして使われてきた「わっぱ」でごはんを蒸しあげます。特に鮭といくらの親子わっぱは新潟の郷土料理として知られ、ご自宅でも簡単に作れますよ。わっぱがない場合は器に盛って蒸す方法もあります。
材料(4人分)
- 甘塩秋鮭の切り身2切れ
- いくら大さじ4
- 米2合
- 昆布だし2カップ
- 酒大さじ2
- 塩ひとつまみ
- 三つ葉お好みで
作り方
- 1鮭の切り身を凍らせ、骨は包丁で削ぎ落します。背側と腹側の2つに切り分け、それぞれを半分の厚さに薄切りにします。
- 2米をといでざるにあげてよく水きりをし、窯に入れて目盛りどおりに昆布だしを入れ、酒と塩を加えて炊飯します。炊きあがったら、ごはんをせいろわっぱに移します。
- 3(2)に(1)をのせて、3分ぐらい蒸します。仕上げにいくらとお好みで三つ葉などの香り野菜をのせます。
せいろわっぱを使用しない場合は、器にごはんを盛り、鮭の薄切りをのせ、蒸し器で蒸します。いくらは加熱しても生でも、お好みで。
鮭専門店の店主が贈る、鮭を味わい尽くす一冊
上の3つのレシピが掲載されているのが『鮭とごはんの組み立て方』(誠文堂新光社)の本です。著者は築地場外で鮭を専門に販売するお店を営む佐藤友美子さん。北海道や東北など日本各地に赴き、鮭伝統食を含むさまざまな調理について学ばれてきたことを、余すことなく綴っています。
鮭は普段の食事に欠かせない魚である割に、時鮭や秋鮭など多くの種類があることやその違い、それぞれの旬などを知っている方は少ないのではないでしょうか。本書では、そんな鮭の基礎知識はもちろん、調理法やほかの食材との組み合わせ方のアイデアを紹介。日々鮭と向き合い研究し続ける佐藤さんだからこそ生まれた、目からうろこのアレンジレシピもあります。
鮭の種類別に、焼いたり、フレークにしたり、スモークにしたりといった調理法と、お米やさまざまな具材との組み合わせ方で、鮭をこれまで以上においしく味わえるようになる一冊。気になる方はぜひチェックしてみてください。
鮭の種類別に、焼いたり、フレークにしたり、スモークにしたりといった調理法と、お米やさまざまな具材との組み合わせ方で、鮭をこれまで以上においしく味わえるようになる一冊。気になる方はぜひチェックしてみてください。
photo / 誠文堂新光社
鮭とごはんの組み立て方
刊行:誠文堂新光社
定価:2,750円(税込)