グレーのソファをベースにつくる、くつろげる空間。1K・一人暮らしのナチュラルインテリア実例
- 公開:2025.3.1
- ライフスタイル
貿易関連の仕事に就き、日々忙しく過ごすSolさん。その分、住まいの1Kの部屋ではリラックスして過ごせるように、グレーのソファをはじめとした柔らかなトーンの家具を集めています。賃貸物件に多い縦長の居室を、ゆったりとくつろげる空間にできている理由とは?部屋づくりのポイントを伺いました。
グレーのソファを中心に、癒される空間づくり
窓からの光と柔らかな色合いの家具が調和したこの部屋は、Solさんが一人暮らしをする約30平米の1Kです。10畳ほどの居室には、「癒しのグレージュインテリア」をテーマに、グレーやベージュなどの家具やインテリアを織り交ぜて配置。ときどき模様替えもしながら、ゆったりと過ごせる部屋をつくっています。
グレージュインテリアというテーマは、一人掛けソファを中心にくつろげる空間を目指すうちに、自然とできあがっていったのだとか。そのソファは、学生の頃から憧れていたFLANNEL SOFA(フランネルソファ)で選んだ「SIESTA(シエスタ)」。ベルベット調のグレーのカバーを選び、脚はナチュラルなオークにカスタマイズした、思い入れのあるアイテムです。これをベースに、どんな工夫をして部屋を整えているのかを教えていただきました。
壁の一面を、ソファに合うグレージュに変更
部屋の一部にDIYを施し、雰囲気を変えているSolさん。入居して最初に手を付けたのが居室の壁の一面です。居室に入って左側の壁は、ほかの部分と同じホワイトでしたが(写真左)、はがせるタイプのグレージュの壁紙をアクセントクロスとして貼り付けました(写真右)。ソファがより馴染むような色合いの面ができ、部屋の印象を大きく変えることに成功しています。
家具選びは、色以外に「高さ」と「兼用性」も考えて
家具やインテリアを選ぶときには、色のトーンを揃える以外にも、意識していることが2つあるそうです。その1つが高さ。「面積の広いソファとベッドを中心に、背の低い家具を集めました」というように、圧迫感のある家具がなく開放的な空間に。
写真左のベッドフレームは、高さが12cmほどに抑えられたnuff(ナフ)の「Engawa bed」。マットレスより一回り大きな天然木フレームが、部屋のナチュラルな雰囲気に溶け込みます。
写真左のベッドフレームは、高さが12cmほどに抑えられたnuff(ナフ)の「Engawa bed」。マットレスより一回り大きな天然木フレームが、部屋のナチュラルな雰囲気に溶け込みます。
もう1つが、2つ以上の用途に使えるものを取り入れること。「スペースが限られているので、『兼用』することを考えて選んでいます」(Solさん)。
例えばソファは、くつろぐときだけではなく、在宅ワーク時にも使用。同時に購入した木製のサイドテーブルは、ワークデスクにも、飾り棚代わりにも使えるものです。さまざまな用途に兼用できるアイテムのおかげで、家具をいくつも持たずに余白を残した配置ができています。
例えばソファは、くつろぐときだけではなく、在宅ワーク時にも使用。同時に購入した木製のサイドテーブルは、ワークデスクにも、飾り棚代わりにも使えるものです。さまざまな用途に兼用できるアイテムのおかげで、家具をいくつも持たずに余白を残した配置ができています。
収納は入口付近にまとめ、フォーカルポイントに余白を
収納関係のアイテムを、部屋の入口に近い場所にまとめていることもポイント。無印良品のスタッキングシェルフにバスケットやラタンボックスを置いて、化粧品や文具、書類・本、趣味のカメラなどを収納しています。
部屋に入ったときに視線が集まるフォーカルポイントは、シェルフを通り越した窓側のスペース。厳選した家具がゆったりと置かれているため、部屋全体がリラックスできる空間だという印象になります。
お気に入りに囲まれながら座れるポイントづくり
余白がある分、腰を下ろしてリラックスできるスポットを多くすることもできています。
お気に入りのソファには、コンランショップで手にした猫の刺繍入りをはじめ、クッションを複数置いてくつろげるように。
お気に入りのソファには、コンランショップで手にした猫の刺繍入りをはじめ、クッションを複数置いてくつろげるように。
読書タイムによく座っているのが、カールハンセンサン&サンのMG501 キューバチェア。光が本物の炎のようにゆらめくLE KLINT(レ・クリント)のキャンドルライト(写真左/現在販売終了)を灯してページをめくるのが「癒しのひととき」なのだそう。
Engawa bedも、腰掛けることができる場所。その名のとおり縁側のような感覚でフレームに座り、お茶をしたり、スマートフォンを触ったりと「座らない日はないほど」なのだとか。来客時にはベッド自体がソファ代わりにもなるそうです。
さらに部屋のリラックス感をアップしてくれるのが、大切に集めてきたインテリアの数々。
キャンドルライトと同じLE KLINTのペンダントライトやフロアライト、GUBI(グビ)のきのこのようなフォルムの柔らかな灯りのもと、HAY(ヘイ)のコーヒーテーブルやBeniouarain(ベニワレン)のラグなどに囲まれてゆったりと過ごせる空間ができています。
キャンドルライトと同じLE KLINTのペンダントライトやフロアライト、GUBI(グビ)のきのこのようなフォルムの柔らかな灯りのもと、HAY(ヘイ)のコーヒーテーブルやBeniouarain(ベニワレン)のラグなどに囲まれてゆったりと過ごせる空間ができています。
キッチンもDIY。収納アイテムを置かずにすっきりと
玄関から入ってすぐのキッチンもDIY。吊戸棚やシンク・コンロ下収納の扉が真っ赤だったのを、木目調のシートに貼り替えて落ち着いた雰囲気に。
また、不要なものを処分し、器や炊飯器、食材なども備え付けの収納にしまうことで、廊下に置いていたワゴン(写真左)も手放しました。現在はスペースがすっきりし、スタイリッシュなARNOLD CIRCUS STOOL(アーノルドサーカス スツール)にFLOS(フロス)の照明・MAYDAYを置いて作業ができるようになっています。
忙しくても癒される。お気に入りをゆったりと配置した部屋
仕事が忙しい分、家ではゆったりと過ごせるよう、ソファをはじめとしたお気に入りの家具で部屋を整えているSolさん。新しいものを取り入れる前には、気分に合わなくなったものは手放し、余白もしっかりキープしています。
みなさんも部屋のシンボルとなる家具やインテリアを決め、それに合うものを丁寧に選んでいけば、理想の空間に近づけるはず。ぜひ参考に、部屋づくりを進めてみてはいかがでしょうか。
みなさんも部屋のシンボルとなる家具やインテリアを決め、それに合うものを丁寧に選んでいけば、理想の空間に近づけるはず。ぜひ参考に、部屋づくりを進めてみてはいかがでしょうか。
photo / Sol
Sol(@s___days)
貿易関連の仕事に従事。築浅の賃貸物件、約30平米の1Kに一人暮らし。お気に入りのグレージュのソファをベースに「癒しのグレージュインテリア」を目指した部屋のインテリアや模様替えの様子、仕事や暮らしのなかでの気づきをInstagramに投稿しています。