そもそもおせちって何の意味があるの?
おせち料理の始まりは、「節」といわれる季節の変わり目ごとに、豊作を感謝して神様にお供え物をした「節供(せっく)」に由来しています。 お供え物として作物で作った料理が、おせち料理の始まりです。 おせち料理の起源は、弥生時代まで遡ります。稲作が縄文時代の終わりに中国から日本に伝来し、弥生時代にかけて広まったことで、狩猟中心の社会から農耕中心の社会へと変わりました。中国から「節」を季節の変わり目とする暦ももたらされ、 節ごとに収穫を神様に感謝して、「節供」といわれるお供え物をする風習が生まれました。「節供」として供えた作物を料理したものは「御節料理」と呼ばれ現在のおせち料理の元になったとされています。
弥生時代では風習であったおせち料理が、やがて定着したのは奈良時代から平安時代の時期 、節の儀式が宮中行事として行われるようになったことによります。 江戸時代後期になると、現代のように料理一つひとつに意味が込められ、新年を祝うために食べるものとなりました。またその頃に大みそかにおせち料理を作り、お正月に家族揃って食べる風習も生まれています
今回はこの中でも、縁起の良いとされる紅白なます、伊達巻、田作りのヴィーガンにも対応した精進バージョンの作り方をご紹介していきます。
※精進料理とは、肉・魚介類などの動物性食材を使用しないのに加えて、「五葷(ごくん)」と呼ばれる匂いの強い野菜も使用しません。野菜類・穀類・海藻類・豆類・木の実・果実などを使用します。
【柚子入り紅白なます】 の作り方
<材料>(約2人前)
- 大根150g
- にんじん50g
- 柚子(うつわ用)※食材としては1つでOK2個
- 酢大さじ2
- てんさい糖大さじ1強
- 塩ふたつまみ
1.柚子はよく洗っておく。大根とにんじんは皮を剥き、千切りにする。 ボウルに千切りした大根とにんじん、塩を入れて手で揉み、10分ほどおく。
2.ゆずはヘタを横にして3:1に切り、中をくり抜く。器として使うので、おいた時に安定するように、底を薄く切り落とす。 切り落とした底の皮や、ヘタの方を使って薄く削いで千切りにし、くりぬいた中身は果汁を絞っておく。
3.ボウルに酢とてんさい糖、2の果汁(お好みの分量)を入れて、よく混ぜ合わせる。 水気を絞った1を入れて混ぜ合わせ、10分ほどおいて味をなじませる。柚子のうつわに盛り付けて、柚子の皮の千切りを飾って完成。
【ベジ伊達巻】の作り方
<材料>作りやすい分量
- かぼちゃ1/4カット
- 木綿豆腐100g
- 塩小さじ1/2
- てんさい糖小さじ2
- 粉寒天 小さじ1
1.かぼちゃは蒸すか茹で、やわらかくする。豆腐はキッチンペーパーで包んでからおもしをし、水切りをしておく。
2.オーブンを200度に余熱しておく。全ての材料をフードプロセッサーなどで滑らかにし、 クッキングシートをしいた鉄板に、厚さ1.5cmほどに平らにならして、余熱したオーブンで約25〜30分ほど焼く。竹串をちゃんと刺せる柔らかさ→硬さが目安でオーブンから取り出す。
3.巻きすに生地を裏返しておき、巻きつける。巻きすがない場合はロール状に巻いて、冷蔵庫で落ち着かせる。
4.輪切りに切り落としたら完成。
【ごぼうナッツの田作り】の作り方
<材料>約2人前
- ごぼう1本
- ミックスナッツ40g
- みりん大さじ3
- 醤油大さじ1弱
- メープルシロップ大さじ1
- いり白ゴマ大さじ1
1.ごぼうは厚めのささがきにし、軽く水にさらしておく。
2.フライパンに分量外の油を入れ、中火でごぼうを揚げ焼きする。ごぼうの土臭さがなくなり香ばしくなるまで焼いたら、一度フライパンから取り出して余計な油をとる。
3.弱火にしたフライパンにナッツを入れてごぼうと軽く混ぜ、調味料を全て入れて絡める。ツヤが出てきたら、いりゴマを入れて混ぜて完成。
ヘルシーな精進おせち料理は、普段の副菜にもピッタリ。
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HALU
HALU(@haluchn)
plant based foodクリエイター/ビューティーライフデザイナー。地球と人と動物に優しいスイーツや暦に合わせた食のレシピ動画の発信、日本のエッセンスを取り入れたRAW&VEGANブランド“mari”のスイーツ販売を軸に、食や美の観点からサステナブルなライフスタイルをSNSで発信。「人生を豊かにする食卓」を育むエシカルコミュニティ“eticoya”を主宰。地元、葉山で無農薬の畑もスタートする。