キーワード：池袋

「池袋」は、東京都豊島区池袋を中心とする地区。新宿、渋谷と並ぶ副都心のひとつで、JRや西武線、東武線、東京メトロなど複数の鉄道が乗り入れる池袋駅周辺のことを言います。池袋は、古くは東京の中でも決して栄えているとは言えない農村でしたが、東上鉄...すべて読む

「池袋」は、東京都豊島区池袋を中心とする地区。新宿、渋谷と並ぶ副都心のひとつで、JRや西武線、東武線、東京メトロなど複数の鉄道が乗り入れる池袋駅周辺のことを言います。池袋は、古くは東京の中でも決して栄えているとは言えない農村でしたが、東上鉄道（今の東武東上本線）や武蔵野鉄道（今の西武池袋線）などが乗り入れ、池袋が起点となったことをきっかけに徐々に繁栄し始めました。現在のような、東京の中でも有数の商業地区となったのには、いくつかのきっかけがありました。まず1949年に西武百貨店と改称された百貨店ができ、1962年には東武百貨店が本店を開店、1968年に西武百貨店に買収されたパルコができ、多くの買い物客が訪れるようになったのです。また、1978年４月にはサンシャイン60が開業。建設当時は、アジアで最も高いビルとして注目を集めました。その麓に広がる大規模商業施設サンシャインシティには、サンシャインシティプリンスホテル、サンシャイン水族館、ナンジャタウン、古代オリエント博物館、サンシャイン劇場など、多岐にわたるジャンルの施設があって、サンシャイン60とともに池袋のランドマーク的存在となっています。中でも2015年にリニューアルした「コニカミノルタプラネタリウム満天」は、芝と雲というプレミアムシートが登場したことで大きな話題になりました。2000年代に入って池袋にできた商業施設には、ルミネ池袋、エソラ池袋などがあります。一方で、文化的施設として著名なのは、東京芸術劇場。また、ミステリー作家・江戸川乱歩の居宅があることも知られていて、ファンが訪れることも。西口ロータリー前に広がる池袋西口公園は、作家・石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』で一躍有名になりました。長瀬智也、窪塚洋介らが出演してTBS系でドラマ化された際にも、ロケ地として使われています。また、現地顔負けのエスニック料理が楽しめるのも池袋の秘かな魅力です。特に駅北口周辺には、華僑を中心とする海外からの移民が関わる商業施設が多くあるので、ディープな中華料理を楽しむことができます。