草木で染められた、やさしい色に惹かれる。「アトリエ冬青(そよご)」の柔らかなストール
- 公開:2019.3.23
- ファッション
自然豊かな長野県で、草木染めした布を使ったアイテムを展開している「アトリエ冬青(そよご)」。そのストールは、草木によるやさしい色合いと、柔らかく繊細な質感で春の装いにぴったりです。まだ肌寒いときには防寒に、陽射しが強いときには日よけにと一年中活躍してくれますよ。
長野県で採れた植物を主に使った、手染めのストール
「植物の美しさや自然の色、手作りの温かみが伝わり、使う方にとっての癒しになれば」。
そんな思いで、草木染めのストールを主とした布製品を展開している「アトリエ冬青(そよご)」。作り手は、長野県・霧ケ峰の麓に暮らす北澤瑞枝さんです。自らの畑で育てた藍やハーブのほか、身近な草木や花を用いて、シルクやコットン・リネンなどの糸や布を手染めしています。
そんな思いで、草木染めのストールを主とした布製品を展開している「アトリエ冬青(そよご)」。作り手は、長野県・霧ケ峰の麓に暮らす北澤瑞枝さんです。自らの畑で育てた藍やハーブのほか、身近な草木や花を用いて、シルクやコットン・リネンなどの糸や布を手染めしています。
アトリエ名にもなっている冬青とは、モチノキ科の木の一種。初夏には白い花が咲き、秋頃には赤い実でいっぱいに。長野の厳しい寒さの中でも葉や実が鮮やかな色を保ち、凛とした姿で佇んでいます。諏訪地方の多くの神社では神前に供える玉串としても使われ、大切にされている縁起のよい木なのだそう。
この冬青をはじめ、さまざまな草木で染められたストールは、どれもやさしい色合い。染めるときに使った花や実の色とは大きく異なった意外な色に変化する場合もあり、植物の奥深さを感じます。また、天然素材の柔らかな手触りも魅力です。
この冬青をはじめ、さまざまな草木で染められたストールは、どれもやさしい色合い。染めるときに使った花や実の色とは大きく異なった意外な色に変化する場合もあり、植物の奥深さを感じます。また、天然素材の柔らかな手触りも魅力です。
冬青で染めた、春らしいピンク色のストール
こちらが、冬青で染めたストール。ピンク色のストールは実を使って染めたかのように思うかもしれませんが、実は葉と少しの枝で染めたものなのだそう。「一斤染(いっこんぞめ)」という色で、桜などを思わせる柔らかな色合いは、温かな春にぴったりです。細い糸で紡がれたコットンにシルクを混ぜた布は、染めると縦ジワができて風合いが増し、そっと肌に寄り添います。
カモミール染めは野原のようなグリーンに
染め物用のカモミールの花と茎・葉で染めた、リネン100%のストール。染めるときに使用する花は黄色ですが、色落ちしにくくさせるために使う媒染剤に鉄が含まれていることで、モスグリーンに仕上がるのだそう。やさしいグリーンはまるで春の野原のよう。リネンのシャリッとした質感とほどよいボリューム感もおしゃれです。
上品なオレンジ色は枇杷の葉染め
鮮やかなオレンジ色のストールは、静岡県の西伊豆で剪定された枇杷の枝を譲り受け、その葉で染めたもの。素材はシルク100%のオーガンジーです。枇杷の実のように少し渋いオレンジ色も、薄く繊細な布の上では柔らかく上品な印象に。フォーマルの場でも顔周りを華やかに見せてくれます。
藍の葉で染めた爽やかな水色
こちらは、畑で育てた藍の葉で染めた「水浅葱(みずあさぎ)」のストール。濃い紺色のイメージが強い藍ですが、こんなソフトな色にもなります。コットンにシルクを混ぜ、ほんのり透かしのストライプを入れた布は、見た目も触り心地も軽やか。夏の日よけ対策にも活躍しそうです。
同じ藍でも枝を使うと、大人なグレーに
深みのある「銀鼠(ぎんねず)」のストールは、光の加減によってシルバーにも見える独特の色合い。こちらの染料も実は藍。葉ではなく茎を煮出して染めたものです。シルクが二重に織られていて、ふんわりと柔らか。大人の女性に似合う、落ち着きのある色と質感が特徴的な一枚です。
一つひとつ手作業で作られる染めのアイテム
冬青にはほかにもさまざまな色や質感のストールがあります。また、草木染めの布と花柄プリントの生地を使った巾着などもありますよ。
すべて手作業で作られていて、一度に多くを生産することは難しいそう。また、その時々に採れた植物で染めているため、オンラインショップではSOLD OUTになってしまっているものもあります。中には生地の入荷状況や植物の採取時期によって、再販できるものもあるとのことなので、気になる方は問い合わせてみてください。
また、長野県の茅野駅前にあるショッピングタウン・茅野駅前ベルビアの2Fにある駅前体験Hands内にギャラリー兼ショップも構えています。オンラインショップにはない作品が見られたり、染めや手芸の体験もできるので、お近くの方や長野に訪れる機会のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
すべて手作業で作られていて、一度に多くを生産することは難しいそう。また、その時々に採れた植物で染めているため、オンラインショップではSOLD OUTになってしまっているものもあります。中には生地の入荷状況や植物の採取時期によって、再販できるものもあるとのことなので、気になる方は問い合わせてみてください。
また、長野県の茅野駅前にあるショッピングタウン・茅野駅前ベルビアの2Fにある駅前体験Hands内にギャラリー兼ショップも構えています。オンラインショップにはない作品が見られたり、染めや手芸の体験もできるので、お近くの方や長野に訪れる機会のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
photo / アトリエ冬青
アトリエ冬青
駅前体験Hands
住所:長野県茅野市ちの3502-1 茅野駅前ベルビア2F
営業時間:10:00〜17:30
定休日:木曜
問い合わせ:090-4230-9057
※不在の場合があるため、要事前連絡。