会員登録

ログイン

  • Facebook
  • Twitter
  • Sheage公式インスタグラム
  • インテリア・生活雑貨
  • ファッション
  • コスメ・ビューティー
  • グルメ・食
  • アート・カルチャー
  • 旅行・お出かけ
  • ライフスタイル
  • サステナビリティ

自然なようで計算し尽くされた、居心地のいい下町のカフェ「From afar 倉庫01」

お洒落なスポットとして注目を浴びる蔵前エリアの、ちょうど隅田川を挟んだ反対側。下町の閑静な路地裏に面白いカフェがあると聞いて行ってきました。その抜群のセンスと、居心地の良さは確かに噂通り。隠れ家のような「From afar 倉庫01(フロムアファーソウコゼロワン)」をご紹介します。

自然なようで計算し尽くされた、居心地のいい下町のカフェ「From afar 倉庫01」

細部まで計算された空間が美しい話題のカフェ

テーブルや本が並ぶ蔵前のカフェ「From afar 倉庫01」の店内の写真

「From afar 倉庫01(フロムアファーソウコゼロワン)」は、雑貨店を併設したカフェ。もともとは倉庫だったという店内は高い天井を生かした内装や、洗練されたインテリアが、かつてNYで見たロフトやギャラリーを彷彿とさせます。たとえば壁際に置かれたアンティーク調の棚には、和菓子作りで使われる木型や、古い地球、壁には古いポスターやフライヤーといった、ジャンルの違うさまざまなものが、沢山ディスプレイされています。それなのに、雑然とした感じはなく、空間全体がひとつの作品のように統一感があって落ち着くから不思議です。

古今東西の古いもの、新しいものを集めた不思議な場所

鉱物やうつわが木の棚や机に並んだ蔵前のカフェ「From afar 倉庫01」の店内の写真

お店に入ってすぐのスペースでは、独自の美的感覚で集められた陶器や雑貨、鉱石、綺麗な古切手など、古今東西のさまざまなものを販売しています。このディスプレイがまた素敵で、自宅でも真似できないかなぁと思わずじっくりと観察してしまいました。

蔵前のカフェ「From afar 倉庫01」で木の机の上に並べて販売している鉱物の写真

たとえば、鉱石はショーケースなどに入れるのではなく、手書きの説明書きを添えて、あえて使い込まれた雰囲気の木目の台の上にそのまま置かれています。その横には繊細なフォルムのドライフラワーが。生の花ではないせいでしょうか、初めて見るのに懐かしいような、不思議な印象がするのです。そういった組合せの工夫が店内のいたるところに見られるのも、このカフェの特徴かもしれません。

まるで芸術品のようなタルトは味も絶品!

蔵前のカフェ「From afar 倉庫01」の赤と青の中華風のおしゃれなカップに注がれたカフェラテと国産無農薬ノンワックスのおいしそうなレモンのタルト

カフェスペースでは、コーヒーやお茶のほか自家製のケーキをいただくことができます。このケーキがまるで芸術品のようなフォルムなのです。取材の日に私がいただいたのは、レモンのタルトでしたが、木の葉のようなタルトの中に、国産無農薬ノンワックスのレモンで作った甘酸っぱいペースト。その上にまるでシルクのリボンのように絞り出された生クリームが載っていて、食べるのがもったいないくらいの美しさです。もちろん、見た目だけでなく、レモン本来の美味しさがぎゅっと詰まったペーストと、タルト生地のバランスが絶妙で、私が今まで食べたタルトの中で1、2位を争う美味しさでした。

居心地の良さを追求した総合芸術のようなとっておきの場所

蔵前のカフェ「From afar 倉庫01」の店内の長い木のテーブルの客席や紙をたくさん貼った壁の見える店内の写真

こちらのカフェはすでに人気となっていて、遠方からわざわざ訪ねて来る人もいるそうです。店内は決して席数が多くはないので「もうちょっと席を増やす予定はないのですか?」とお聞きしたところ、「静かでゆったりとした時間を過ごしていただきたいので、今のところその予定はありません」とのこと。そういえば、こちらのお店では、5名以上の利用をあえて断っているほか、店内での写真撮影ではフラッシュを使わないようにお願いをしています。

ここは、単にお茶を飲む場所でも、雑貨を売っている場所でもなく、店内の明るさ、隣の席との距離、店員さんの声のボリューム、ケーキに添えられたフォークの置き方…全てが心地よい時間を過ごすために計算された、総合芸術のような場所なのかもしれません。

photo / カオリーヌ

From afar 倉庫01(フロムアファーソウコゼロワン)
東京都墨田区東駒形1-1-9

アクセス
都営大江戸線 「蔵前駅」A7出口より徒歩約7分
東京メトロ銀座線 「浅草駅」A3出口(1番線ホーム経由 駒形橋方面)より徒歩約9分
都営浅草線 「浅草駅」A2a出口より徒歩約6分

http://www.fromafar-tokyo.com/

この記事を書いた人

カオリーヌ 女性情報誌、グルメ系雑誌などでライターとして執筆。そのほか、文芸小説の編集も担当。担当作品が山本周五郎賞の最終候補作品にノミネートされる。プライベートでは、...

このライターの記事をみる

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連記事