夏の汗のニオイ、もう気にしない。薬剤師に聞いた、汗が臭う原因&3つの簡単対処法
- 公開:2024.8.16
- コスメ・ビューティー
「汗をかく時期になり、臭いが気になる…」そんなお悩みはありませんか? 実は、汗自体にはほとんど臭いがありません。では、どうして臭くなってしまうのでしょうか?今回は、汗が臭う原因や対処法について、あんしん漢方ライター・医薬品登録販売者の円山 真由佳さんに伺いました。
汗が臭う原因は?
汗が臭う原因は、汚れや皮脂と混ざった汗が、細菌によって肌の表面で分解されるためです。夏は汗の量が増えて肌表面に残ることが多く、臭いが発生しやすい状態になります。
ただし「タオルや汗拭きシート、制汗剤などでこまめにケアをしているのに汗臭い」という人は、汗自体が臭くなっているかもしれません。
汗自体が臭うのは、脂質の多い食事や過度の飲酒、ストレスなどの生活習慣や汗腺機能の低下が関係していることが多いです。
ただし「タオルや汗拭きシート、制汗剤などでこまめにケアをしているのに汗臭い」という人は、汗自体が臭くなっているかもしれません。
汗自体が臭うのは、脂質の多い食事や過度の飲酒、ストレスなどの生活習慣や汗腺機能の低下が関係していることが多いです。
汗にも「良い汗」と「悪い汗」がある?
汗腺機能が低下した状態でかくような臭う汗は、悪い汗と呼ばれることがあります。
悪い汗はミネラルを多く含み、ベタベタして蒸発しにくいのが特徴です。
通常、汗腺のろ過機能がはたらいてほとんどのミネラルは体内に戻るため、肌表面に出てくるのはほぼ水に近い、臭わない汗(=良い汗)になります。しかし、汗腺の機能が低下すると、ろ過が十分に行われず、汗自体が臭う悪い汗になるのです。
エアコンや扇風機の使いすぎ、運動不足によって汗をかく機会が少ないと、悪い汗をかきやすくなります。
悪い汗はミネラルを多く含み、ベタベタして蒸発しにくいのが特徴です。
通常、汗腺のろ過機能がはたらいてほとんどのミネラルは体内に戻るため、肌表面に出てくるのはほぼ水に近い、臭わない汗(=良い汗)になります。しかし、汗腺の機能が低下すると、ろ過が十分に行われず、汗自体が臭う悪い汗になるのです。
エアコンや扇風機の使いすぎ、運動不足によって汗をかく機会が少ないと、悪い汗をかきやすくなります。
「良い汗」をかくにはどうしたら良い?
良い汗をかくためには、汗腺の働きをよくすることが大切です。悪い汗を良い汗に変える効果が期待できる方法を3つご紹介します。
有酸素運動をする
週に2〜3回、汗をじんわりかく程度の有酸素運動をしましょう。
夏は室内でできる階段昇降やラジオ体操、ダンスなどがおすすめです。
同時に水分をしっかり摂るようにすれば、代謝が活性化され、汗の質も改善しやすくなります。
夏は室内でできる階段昇降やラジオ体操、ダンスなどがおすすめです。
同時に水分をしっかり摂るようにすれば、代謝が活性化され、汗の質も改善しやすくなります。
入浴方法を変える
入浴方法を変えると、良い汗をかきやすくなるといわれています。
具体的な手順は、まず湯船に42℃のお湯をためて風呂いすを沈めて座ります。お湯の量は、風呂いすに座った状態でおへそのあたりまでです。
座ったら前かがみになり、ひざから下とひじから下を10〜15分ほどあたためます。
そのあと、ぬるま湯を足して38℃程度になったら、風呂いすを取り除いて10〜15分ほど半身浴をしましょう。
じんわりと汗をかくことで、汗腺の機能が向上しやすくなります。
具体的な手順は、まず湯船に42℃のお湯をためて風呂いすを沈めて座ります。お湯の量は、風呂いすに座った状態でおへそのあたりまでです。
座ったら前かがみになり、ひざから下とひじから下を10〜15分ほどあたためます。
そのあと、ぬるま湯を足して38℃程度になったら、風呂いすを取り除いて10〜15分ほど半身浴をしましょう。
じんわりと汗をかくことで、汗腺の機能が向上しやすくなります。
汗が蒸発しやすい服を着る
かいた汗がすぐ蒸発するような素材の服は、汗腺機能の向上に役立ちます。
さらっとしていて速乾性に優れたリネン(麻)や通気性の良いコットン(綿)などがおすすめです。
ふんわりとしたシルエットの服を選ぶと、より通気性を高められます。
さらっとしていて速乾性に優れたリネン(麻)や通気性の良いコットン(綿)などがおすすめです。
ふんわりとしたシルエットの服を選ぶと、より通気性を高められます。
汗の臭い対策には漢方薬も役立つ
汗の臭いを解消するには、体質改善を得意とする漢方薬もおすすめです。
漢方薬は、自然由来の生薬で構成されており、一般的に西洋薬より副作用が少ないといわれています。
汗の臭い対策には、
水分バランスを調整して過剰な汗を抑える
汗の臭いの原因となる、からだにたまった余分な水分と熱を解消する
胃腸機能を改善して消化をよくし、腸内環境を整える
といった働きのある生薬を含む漢方薬を選ぶと良いでしょう。
漢方薬は、自然由来の生薬で構成されており、一般的に西洋薬より副作用が少ないといわれています。
汗の臭い対策には、
水分バランスを調整して過剰な汗を抑える
汗の臭いの原因となる、からだにたまった余分な水分と熱を解消する
胃腸機能を改善して消化をよくし、腸内環境を整える
といった働きのある生薬を含む漢方薬を選ぶと良いでしょう。
汗対策におすすめの漢方薬
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水分代謝を整えて余分な水分を排出し、発汗を調整します。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
汗腺の働きをコントロールすることで、過剰な汗を抑えます。
漢方薬を服用するときは、自分のからだに合ったものを選択することが大切です。
からだに合っていない漢方薬を選んだり間違った組み合わせで服用したりすると、効果が薄まったり副作用が生じたりする可能性が高くなります。
必ず漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して、選択しましょう。
水分代謝を整えて余分な水分を排出し、発汗を調整します。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
汗腺の働きをコントロールすることで、過剰な汗を抑えます。
漢方薬を服用するときは、自分のからだに合ったものを選択することが大切です。
からだに合っていない漢方薬を選んだり間違った組み合わせで服用したりすると、効果が薄まったり副作用が生じたりする可能性が高くなります。
必ず漢方薬に詳しい医師や薬剤師に相談して、選択しましょう。
汗の臭い対策をして夏を楽しもう
汗の臭いを防ぐには、悪い汗を良い汗に変えることが大切。また、汗の臭いを根本から解消するなら、専門家に相談して漢方薬を服用するのもおすすめです。
汗の臭いの不安を取り除いて、夏を楽しみましょう。
参考:https://kenko.sawai.co.jp/healthcare/201906.html
汗の臭いの不安を取り除いて、夏を楽しみましょう。
参考:https://kenko.sawai.co.jp/healthcare/201906.html
執筆者
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
保有資格:
・登録販売者
・美容薬学検定1級
あんしん漢方へのリンク:
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=21233zc8shea0108