会員登録

ログイン

  • Facebook
  • Twitter
  • Sheage公式インスタグラム
  • インテリア・生活雑貨
  • ファッション
  • コスメ・ビューティー
  • グルメ・食
  • アート・カルチャー
  • 旅行・お出かけ
  • ライフスタイル
  • サステナビリティ

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

“サステナブルな行動”のバトンをつなげていく、リレー連載企画「#TSUNAGU100」。RAW&VEGANスイーツの販売を行い、ご自身もペスカタリアンであるHALUさん。「日本人らしい食事」がサステナブルのヒントだと語ります。食の抱える環境問題から、日頃のHALUさんの食事法までお届けします。

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

サステナブルな食習慣ってなに?

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

「サステナブルな食習慣」と聞いて、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
オーガニックな食材を使うこと?フードロスを減らすこと?お肉を控えること?

最近では「サステナブル」や「エシカル」という言葉をよく目にするようになったけれど、実際の食生活において、どのように落としこめばよいか、いまいちピンとこない方も多いはず。

そこで今回は実際に私が実践している「頑張りすぎない」サステナブルな食習慣のヒントを6つ、皆さんにシェアしていけたらと思います。

習慣1:地球にも自分にも優しい食材を選んでみる

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

まずは食材選びについて。私が普段食材選びをする上で意識しているポイントはこの2つです。

①無農薬やオーガニックの食材を選ぶ。

②地産地消、旬の素材を使う。

無農薬やオーガニックの食材を選べば、土壌汚染を防ぎ、生物多様性を守ることにつながります。 
無農薬やオーガニックの食材は、日本ではまだまだシェアが少なく、普通のスーパーで探すのは少し難しいかもしれません。
しかし、最近では生産者から直接購入できるオンラインサイト「食べチョク」や、農薬に依存しない野菜(調味料含む)の宅配サービス「坂ノ途中」など、オンラインサービスも充実してきているので、そういったものを使用するのも1つの手です。

また、地産地消の旬野菜をいただくことは、身体に優しいだけでなく、フードマイレージ(食料を運ぶ際の距離)を減らし、輸送にかかるCO2排出を軽減することができます。

私の場合、まずは自分の住んでいる地域に無農薬農家さんがないかを探し、あればそこでなるべく野菜を購入するようにしたり、地域の野菜直売所にいって野菜を買ったり、そして国産無農薬で難しければ、外国産のオーガニック食材を選ぶ、という手順で食材選びをしています。

習慣2:野菜くずを捨てずにベジブロスを作る

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

無農薬の野菜であれば、普段なら捨ててしまう皮を捨てずにまるごと食べることが可能です。皮は実際、食べられるものが多いですし、野菜や果物の皮の部分には実の中心よりも栄養がたくさん含まれていることがほとんどです。

玉ねぎやにんじんなど、皮を剥いたあとにそのまま出汁パックに入れて、野菜出汁をとって味噌汁にすることもあります。

習慣3:野菜の端っこをぬか漬けにする

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

野菜をまるごと食べるおすすめの方法は「ぬか漬け」。野菜の端っこの部分など、栄養がある部分も捨てることなく、余さずに使うことができます。その他、薄くスライスして干し野菜にするなど、昔ながらの知恵を使うことで、食べ物の保存期間を増やすことができます。
こういったことは家庭から出るフードロスを減らすことにもつながります。

家庭内のフードロスを減らすためには実践できることから

家庭内から出る「フードロス」は、意外にも多いのをご存知でしたか?
「フードロス」とは、食べられるのに捨ててしまう食品のことです。良い食材を購入しても、冷蔵庫内でダメにしてしまったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

フードロスの現状を確認してみましょう。

FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では年間13億トン*1もの食品ロスが発生しているとのこと。これだけ多くの食品が廃棄されている一方で、世界の飢餓人口はなんと、8億人以上*2といいます。

日本にフォーカスを当てると、年間570万トン*3です。このうち家庭から発生する家庭系食品ロスは261万トン*3で、なんと約半数は家庭からでているということです。

その家庭でのロスの多くは、買いすぎや期限切れ食べ残しがほとんどです。ただ、年々減ってきているのも事実です。(平成29年度は年間612万トン。うち家庭内でのロスは284万トン*4)

私たちが実践できる根本的な解決策として、まず「食材を買いすぎないこと」「食材を無駄にしないこと」の2点。野菜は捨ててしまう部分も活用できるので、ぜひベジブロスをしてみたり、端っこを食べるなど、できることから一緒にやってみませんか?

*1 *2 農林水産省・環境省調べ、FAO、総務省人口推計(2017年)
*3 農林水産省及び環境省「令和元年度推計」
*4 農林水産省及び環境省「平成29年度推計」

習慣4:生ゴミを減らすためにコンポストを使って堆肥化させる

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

フードロスを減らすためには、コンポスト(我が家はミミズコンポストですが、最近はさまざまな種類のコンポストが販売されています。)を利用し、生ゴミを捨てずに堆肥化するのもおすすめです。そこでできた土で家庭菜園をして、買うと余りがちなハーブ類などをご家庭で育ててみるのは、とてもサステナブルに繋がって楽しいですよ。

習慣5:肉の食事回数を減らす

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

私はペスカタリアン(ぺスクタリアン)という食事のスタイルを実践しています。ペスカタリアンの食生活については、また別の記事で詳しくご紹介したいと思いますが、ペスカタリアンとは、たんぱく源として肉は摂らないものの、魚介類や乳製品、卵は食べるヴィーガン(菜食主義)のことです。

私が実践する理由として「家畜による環境への影響」を知ったからです。

畜産業では、放牧用の土地を確保するために森林伐採が行われたり、大量の水が必要になったりと、資源が多く使われているのだそう。
お肉(主に牛、豚、鳥)を生産するのに排出される温室効果ガスは、世界の温室効果ガスの約14%*5を占め、すべての乗り物から排出される温室効果ガスの総量に匹敵するとも言われているのだとか。

だからといってヴィーガンになるのは少しハードルが高い…と思う方も多いと思います。
こういった背景を知って、肉を食べることを当たり前の習慣にするのではなく、肉を食べられることに感謝しながら、食べる回数を少しずつ減らしてみようと実践しています。

元々、日本の食文化には、出汁に使われるかつおやあご、お刺身、焼き魚や煮魚など魚を食べる習慣があります。
そういった中でペスカタリアンの食事スタイルは、元々肉より魚派の和食中心な私にとって無理なく続けられる食生活。肉を減らす食生活を始めて取り組む方には、始めやすいスタイルかと思います。

今日まで「毎日肉を食べていた!」という人には、いきなり肉を食べないのは難しいと思うので、まずは「肉を食べる回数を減らしてみる」というのを習慣にしてみるのはいかがでしょうか?


*5 国連食糧農業機関(FAO)2013年報告

習慣6:塩麹や醤油麹など、自然の発酵調味料を作る

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

ヴィーガン食生活を続けた当初、どうしても気になったのがどこか、満足感の少なさでした。

ヴィーガンレシピと検索すると、その大半は海外風のレシピが出てくるのですが、ヴィーガン食を続けていると、どうしても味にコクが足りなく感じるので、ヴィーガンの食が増えると比例するように油物(揚げ物や油を多く使う料理)が増えていきました。

そこで、日本の昔からある麹を使った調味料(味噌、醤油、塩麹、醤油麹)や出汁をうまく使うことで、"うまみ"が足されるので、菜食ベースの料理でも、満足感が高いと感じるようになりました。

なので、我が家は菜食寄りのペスカタリアンですが、こういった和食のベースとなる調味料をたくさん使う食事が多いです。

実は昔ながらの食生活にヒントがある

肉より魚、旬食材を選ぶ、麹を取り入れる…。頑張りすぎないサステナブルな6つの食習慣

今まで「サステナブルな食習慣」についてお話ししましたが、これらは、昔の日本の食習慣に近いものだと思います。

「身土不二(しんどふじ)」という言葉が昔からあるように、地域のものを食べると健康的でいられるということや、「足るを知る」や「ハレとケ」という言葉にあるように、日本人は玄米菜食の質素で素材を無駄なく使い、豪華な食事もお祝いごとのときだけという食生活を当たり前に行ってきました。ぬか漬けや発酵を使った調味料など、古来からある日本の伝統的な食習慣は、世界一サステナブルな食生活かもしれません。

今一度、日本人の本来の食習慣に立ち返って、普段のライフスタイルを見直すことで、「日本人らしいサステナブルなライフスタイル」を続けるヒントを得ることが出来ると思います。

また言葉の定義に沿って、きっちりやる必要はなく、あくまでも自分のライフスタイルにあったやり方を継続することが大切だと思うので、まずは自分のできる範囲でみなさんも一緒にしてみませんか?
わたしから身近な人、そして地球へ。
みんなにいいコトが起きる「サステナブルな行動」をここからつなげよう!

シンプルに暮らすひとたちは、サステナブルなコトを暮らしに取り入れていました。
サステナブルなモノ・コトを本気でレビューするリレー連載「#TSUNAGU100」をSheageで行っています。
みなさんも、暮らしに起きたちょっといいコト、サステナブルな行動につながると思うこと…
そんな誰かに共有してつなげたいことを #TSUNAGU100 のハッシュタグをつけて教えてください。
投稿いただいた方の中から、編集部が選び、記事に取り上げさせていただきます。

"サステナブルな行動"とは?
✓ゴミを減らす工夫、使わなくなったものを再利用、モノを大切に使う気持ち
✓実はみんなが思っている暮らしの中の“モヤモヤ”“小さな不満”が解消できる
✓自分や、身近な誰か、地球にもやさしい etc..

“サステナブルなモノやコト”を、みんなで共有していきましょう!


こちらのレビューはInstagramでもご欄いただけます。「#TSUNAGU100」のハッシュタグを覗いてみてくださいね。

Sheage特別企画「わたしもみんなも心地いい。サステナブルな暮らし方」
自分やみんなにやさしく、おしゃれ。だから始めたいサステナブルな暮らし方をご紹介します。

サステナブルな暮らし方

HALU

HALU(@haluchn)

plant based foodクリエイター/ビューティーライフデザイナー。地球と人と動物に優しいスイーツや暦に合わせた食のレシピ動画の発信や、日本のエッセンスを取り入れたRAW&VEGANブランド“mari”のスイーツ販売を軸に、食や美の観点からサステナブルなライフスタイルをSNSで発信。「人生を豊かにする食卓」を育むエシカルコミュニティ“eticoya”を主宰。地元、葉山で無農薬の畑もスタートする。

https://haluchn915.studio.site/

この記事を書いた人

HALU plant based foodクリエイター/ビューティーライフデザイナー。地球と人と動物に優しいスイーツや暦に合わせた食のレシピ動画の発信や、日本のエッセンスを取り入れたR...

このライターの記事をみる

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連記事