革本来の風合いを生かしたデザインが魅力!蔵前のレザーバッグブランド「REN(レン)」
- 公開:2017.8.30
- ファッション
バッグは女性にとって単に物を持ち運ぶためのアイテムではありません。お洒落で、使い勝手がよく、丈夫で、しかも自分らしさを演出できたら…。そんな女性の欲張りな希望を叶えてくれる、話題のバッグブランド「REN(レン)」をご紹介します。
オリジナルピッグレザーが可能にした驚きの軽さ
「REN」のバッグを実際に手にしてまず驚くのはその軽さ。思わず「これ、本当にレザーなの」と言いたくなるほど。実は、バッグを軽量化するために「REN」ではさまざまな試みをしています。たとえば素材。「REN」のメイン商品とも言えるピッグスキンは、国産の皮からオリジナルのレザーを作っています。ピッグスキンは丈夫で軽い上に、牛革に比べて染める際に色が出しやすいという長所がある一方で、元々の傷が多いという短所があります。そのため、バッグなどの裏材として使われるのが一般的でした。 でも「REN」では、その傷も革の風合いととらえ、革をなめして染色したあとに、あえて傷隠しやトップコーティングといった加工をしない、オリジナルの革を使うことにしたと言います。最初は「これ、傷がついているけど売り物?」と聞かれることもあったと言います。でも現在では、柔らかい手触り、革本来の風合いを楽しめる質感、軽さなど、ピッグレザーの良さが広まり、毎年定番シリーズに新色が出るたびに、新しいバッグを買うリピーターもいるのだとか。
素材にもこだわった「REN」のモノづくり
同ブランドのオリジナルレザーには、みんな名前がついています。たとえば、ナチュラルピッグスキンの『HALLIE / ハリー』は、マットな質感、ソフトな肌ざわり、水彩絵の具で染めたような自然な色調が特徴。同じピッグスキンでも『TOILE / トワル』は革の床面に何層も重ね塗りを施しているため、キャンバス(帆布)のような適度な堅さとフラットな表情が特徴となっています。こうして、まず素材となる革を作るところから、「REN」の物づくりは始まっています。さらにもうひとつの特徴は、シンプルながら洗練されたデザイン。人が持った時や、バッグに物を入れた時のシルエットまで計算しているため「実際に使ってみたらイメージと違った」というようなことは少ないそうです。素材とデザインにこだわったバッグは、手にしたり肩にかけたりしてみると、さらにその良さが分かります。
デザインソースはレジ袋!?
「REN」にはいくつかのシリーズがありますが、メインの『FUKURO/フクロ』シリーズは、スーパーのレジ袋や、使い捨ての紙袋などをデザインソースにしています。これらの袋は、身近にあるために、普段は特に注目されることもありませんが、無駄な要素をそぎおとした定番中の定番だからこそ、長く使われているもの。そんな、シンプルで使い勝手のよさの究極のようなデザインに注目をしたのが『FUKURO』なのです。色は定番色のブラック、エクリュベージュ、ネイビー。この新色を心待ちにしている人もいるそうです。たとえばシリーズの"レジブクロ"は、まさにスーパーなどでもらうレジ袋をイメージしてデザインされたもの。中に物を入れたときにできるシワや膨らみなどが美しくなるよう計算された、使い勝手のいいバッグです。
こんなメッシュバッグが欲しかった!?
また、2017年の春夏から登場したのが『GOAT MESH/ゴートメッシュ』のライン。インドにあるアトリエの協力のもと、職人がひとつずつ山羊革を手で編んで作り上げていきます。カゴバッグ感覚で使えることから、発売と同時にあっという間に売れてしまうほどの人気商品。通常レザーを編んだバッグは、革の分量が多くなるため、重いものが多いのですが、軽量化を追求する「REN」のバッグは「嘘でしょ!」と言いたくなるほどの軽さ。A4が入るサイズもあるので、荷物が多くてバッグが重くなりがちな人でも「REN」のメッシュバッグなら安心です。
大人ならひとつは持ちたいレザートート
そして「REN」で最も人気があるのがトートバッグ。ランチバッグタイプや、バケットタイプなどデザインが豊富な上、素材も、『HALLIE/ハリー』や『TOILE/トワル』などのオリジナルピッグスキンの他、やぎ革『BARE/ベアー』やベジタブルタンニンレザー『SOLUM/ソラム』、さらには2017年からスタートした『GOAT MESH/ゴートメッシュ』も加わり、一口にトートバッグと言っても、それぞれ全く雰囲気が異なります。また、全体的にレザーが柔らかく小さく丸めることができるので、エコバッグとして利用したり、旅行に持って行けるのも嬉しいですね。
存在感を主張しないからこそいつまでも使えるシンプルバッグ
この他にも、体にぴったりとフィットするリュックやファスナーなどの細部にまでこだわって作られたボストンバッグなど、紹介したいバッグがまだまだたくさんあります。でも、「REN」のバッグすべてに共通して言えるのは、いい意味で存在感を主張しないということ。革が持つ本来の美しさ、しなやかさを最大限に生かし、無駄をそぎ落とした引き算の美学で生み出されたバッグは、流行や年齢に左右されることなく、私たちの暮らしに常に寄り添ってくれる相棒のような存在。蔵前以外にも、新宿や丸の内などに直営店があるので、実物を手にとって、自分だけの相棒を探してみませんか。
photo / カオリーヌ
REN 蔵前店
東京都台東区蔵前4ー13ー4