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バーナード・リーチゆかりの山陰の窯。湯町窯の「エッグベーカー」で朝ごはんを贅沢なひとときに

普段使いの美しい器を多く作っている山陰の民藝の窯・湯町窯。長年、愛され続けるロングセラーの器に「エッグベーカー」があります。フライパンでは作れない独特の味わいを持つ柔らかな半熟目玉焼きを調理し、そのまま食卓に出せる優れもの。朝の食卓に豊かな彩りをひと差ししてくれる一品です。

バーナード・リーチゆかりの山陰の窯。湯町窯の「エッグベーカー」で朝ごはんを贅沢なひとときに

民藝の息づく山陰の窯

半熟の目玉焼きが作れる「エッグベーカー」

山陰には魅力的な器の窯元が多くみられます。これらの窯には、英国人陶芸家バーナード・リーチにゆかりのものも多くあります。リーチは、柳宗悦や河井寛次郎らとともに民藝運動を展開し、芸術品でも骨董品でもなく、手仕事で作られ日常的な暮らしの中で使われる、日用品の中にある「用の美」の大切さを訴えました。
そうしたリーチの精神を受け継ぐゆかりの山陰の窯のひとつに、湯町窯があります。島根県松江市にある人気の温泉地、玉造温泉のすぐ近くに工房を構えています。伝統的な布志名焼の流れを汲み大正時代から続く窯で、暖かな色あいの黄釉、青色の海鼠釉、スリップウェアという技法で描かれるシンプルな模様が特徴。歴史を感じる和の食器から、リーチの薫陶を受けた洋食器まで、暮らしをほんのり豊かにしてくれる素朴で暖かい日用使いの器が作られています。

長く愛される湯町窯のエッグベーカー

「エッグベーカー」に入った目玉焼き

そんな湯町窯の器の中で長く愛されているもののひとつに、エッグベーカーがあります。深鉢の器に取っ手を付けただけのシンプルな形。全体に丸っこいぽってりとしたフォルムが暖かな黄釉の色と相まって、朝の柔らかい光に映える暖かな印象を与えてくれます。直接火にかけて目玉焼きを作り、そのまま食卓に持ってきて食べることができるのが特徴で、オーブンや電子レンジでも使うことができます。

ガスコンロにかけるときは、餅や魚用の網を敷いた上にエッグベーカーを置き、弱火で温めます。お好みで少し油を垂らし、卵を割って入れるだけ。弱火で温めているうちに、卵は周りの方からだんだん白くなっていきます。黄身が固まる前に火を止めてフタをし、受け皿に載せて食卓に運び、そのまま数分蒸らすとちょうどいい半熟の目玉焼きが完成。弱火でゆっくりと熱を伝えて作る目玉焼きは、フライパンで作るものには無い味わいがあります。

グラタンやアヒージョにも

エッグベーカーに入ったグラタンやアヒージョ

目玉焼き以外にもいろいろな使い方ができるのが、湯町窯のエッグベーカーの特徴です。オーブンでグラタンやチーズケーキを作ったり、直火でアヒージョを作ったりして、そのまま、器として食卓に持ってくることができます。他にもカレーポットに使ったり、サラダやスープの器にしたりするなど、調理と関係無く食器として使ってもテーブルの彩りになりますよ。和食にも洋食にも合う形と色合いなので、いろいろな場面で重宝します。エッグベーカーから、いろいろなアイディアが出てきて、食卓の彩りが広がっていきますね。

気軽に使えて、毎日の食事をちょっぴり豊かにしてくれるエッグベーカー。ぜひ暮らしに取り入れてみてくださいね。

photo / 山根 大地

湯町窯
島根県松江市玉湯町湯町965

この記事を書いた人

山根 大地 ローカルを切り口に、そこで暮らす人の暮らしや美味しいもの、おもしろいお土産、プロダクト、デザインなどを中心に取材しています。尊敬する人物はスナフキン。また、...

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