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誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

2024年春に原宿にオープンした、老舗の銭湯の分店「小杉湯原宿」。最新のファッションやグルメが楽しめる商業施設・東急プラザ原宿「ハラカド」内にありますが、フロア全体が昔ながらの銭湯の温かみが感じられる空間。名物のミルク湯や日替わり湯が楽しめるだけではなく、ゆったりとした休憩スペースで誰でも飲み物を飲んだり仮眠をとったりできます。仕事や買い物、運動のあとなどに一息つける、注目のスポットです。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

伝統と新しさを兼ね備える銭湯「小杉湯原宿」

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

明治神宮前駅から徒歩1分の東急プラザ原宿「ハラカド」(以下ハラカド)。2024年4月にオープンした話題の商業施設ですが、ショッピングやグルメを楽しめるだけではなく、実は銭湯もあるのをご存じですか。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

それが、地下1階の「小杉湯原宿」です。その周りを取り囲む地下1階全体が、銭湯がある街をイメージした「チカイチ」という休憩用のフロアにもなっています。

約90年続く老舗の小杉湯が、原宿に作る「街の銭湯」

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

小杉湯原宿は、昭和8(1933)年に高円寺で創業して3代続いている銭湯「小杉湯」の分店。本店の小杉湯は、戦前から地域の人々の衛生的な暮らしを守り続けてきた老舗です。

原宿という都心にあるハラカド内でも、昔ながらの銭湯としての姿勢を大切にしています。大勢の観光客だけではなく、暮らす人や働く人にとっても、垣根のない空間として開放。誰もが素に戻れるような場所を作ろうとしています。
そんな小杉湯原宿とチカイチを、小杉湯3代目の平松佑介さんに案内していただきました。

伝統と温もりを感じる「小杉湯原宿」浴場

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

浴場で真っ先に目に飛び込んでくるのが、高円寺の小杉湯と同じ富士山の壁画です。80歳の銭湯絵師さんが描いてくれたという力作を、浴槽から間近で眺めることができます。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

浴槽は3つ。1つは、小杉湯初代から受け継がれる「ミルク湯」。その名の通り、ミルクの甘い香りが楽しめます。保湿成分であるワセリン、ミツロウ、ミネラルオイルが含まれていて、湯上りには肌がしっとり。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

あとの2つは、熱湯に入ってから冷たい水風呂に入る「温冷交互浴」で血行を促進できる「あつ湯」と「水風呂」です。高円寺の小杉湯と同じ44度のあつ湯でよく温まったあとに、18.5度と入りやすい水風呂でリフレッシュできるようになっています。水風呂は柔らかさが感じられる軟水です。
流行のサウナはありませんが、より熱伝導率がよい熱めのお湯と冷たすぎない水風呂で、誰もが体をほぐすことができます。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

さらに、あつ湯は日替わり湯でもあり、「ゆず湯」や「薬草湯」、「ヨモギと唐辛子」など日によって異なる香りのお湯でリラックスできます。日替わり湯の予定は、チカイチ内のポスターやInstagramでチェックを。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

シャワーコーナーに置かれているのは、滋賀県大津市の工房の木桶や木椅子。脱衣所と同様に伝統的な木材に触れながら、体を洗うことができます。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

脱衣所は、木目がそのまま生かされたような建具でそろえられていて、床は無垢材のフローリングです。伝統的に使われてきた日本ならではの木材を多用していて、モダンながらも昔ながらの温かみも感じられる雰囲気となっています。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

さらに、番台の印象的な男湯・女湯ののれんは、伝統あるのれん職人さんに作ってもらったオリジナル。ベンチやスツールなどは、東京都檜原村の林業会社の職人さんが制作しています。
銭湯を含むチカイチで使われているこうしたアイテムは、平松さんご自身が職人さんたちのもとへ足を運んで選んだこだわりのものです。

ゆったりとした時間を過ごしたくなる「チカイチ」でできること

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

入浴の前後にも、銭湯に入らないときも、ゆったりと過ごしたくなる「チカイチ」。銭湯を取り囲む5つのブースでできることをご紹介します。

ドリンクやアイスとともに一息できる休憩スペース

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

番台の目の前にある「清」のブースは、大きなベンチが置かれた休憩場所。買い物の合間や待ち合わせの前にちょっと座って一休みしたり、番台のそばにある冷蔵庫・冷凍庫のドリンクやアイスを食べたりすることができます。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

銭湯で飲みたいドリンクと言えば瓶牛乳。チカイチでは三重・伊勢市の1919(大正8)年から続く山村乳業の牛乳を仕入れています。スタッフ満場一致で採用を決めたという、濃厚でもごくごくと飲めるすっきりとした味わいをぜひ楽しみたいところ。そのほかにも多種多様なアイスも取り揃えています。

湯上りにも一息にもおいしいビールのスタンド

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

チカイチにはビールスタンド「星」もあり、パートナー企業サッポロビールのブランド「サッポロ生ビール黒ラベル」の生ビールや、瓶・缶のビールも購入することができます。お風呂上りはもちろん、買い物や仕事帰りに一杯もOK。休日には「昼間から早速!」というのもいいですね。

読書、仕事、仮眠…どれもOKの多目的な畳スペース

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

銭湯を通り越した奥には広々としたスペースがあり、その一角には畳のブース「誌」があります。特に目的が決められていないこの場所では、本棚の本を読むもよし、ぼんやり過ごすもよし。パソコンを開いて仕事をする人や、ゆったりとくつろぐ人も見かけました。

ちなみにハラカドは11:00オープンですが、小杉湯原宿は朝7:00からの営業しているため、遠方から夜行バスで来て、ここをターミナル代わりに使っている人もいるそう。

スポーツの拠点にもなる、ヨガやピラティス体験の場

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

畳と向かいにある「快」は、ミラー付きでカーペットが敷かれたストレッチスペース。ヨガやピラティスの講師の方々に貸し出しが行われていて、毎日のように教室が開かれています。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

スポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」のトレーニングウェアのレンタルも行われています。大きなロッカーもあるので、手ぶらで来てこの場で着替えてヨガ教室に参加したり、外を走ってくることも可能。そのあとは小杉湯で汗を流せて一石二鳥です。実際にランニング後に立ち寄ったと思われるお客さんもいました。チカイチは、スポーツの拠点になるような役割も果たしています。

最新の頭皮マッサージ器やシャワーヘッドをお試し

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo: Sheage編集部

さらに、番台の脇にある「技」ブースの棚には、トレーニング機器や光美容器などで注目を集めるブランド「MYTREX(マイトレックス)」のアイテムが並んでいます。ここにあるマッサージガンや頭皮マッサージ器などもお試しが可能。なんとシャワーヘッドも実際に銭湯に持ち込め、使用感を確かめることができます。

お風呂が楽しくなるオリジナルグッズを販売

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

グッズの販売コーナーでは、浴場で使われているアイテムやオリジナルのアイテムを購入することができます。

オリジナルアイテムのひとつ「小杉湯のミルク風呂」は、5パックの液体の入浴剤入り。自宅のお風呂を沸かして溶かせば、名物のミルク風呂をおうちでも楽しめます。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

小杉湯の刺繍が入った歯ブラシケースも。アメニティと同じくふわふわな今治タオルの生地でできていて、ちょっとした水分を吸ってくれるうえに、洗濯も簡単で清潔に使えます。小杉湯原宿でしか買えない貴重なアイテムです。

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

休憩スペースには、小杉湯のアメニティのボディソープやシャンプー類を提供するパートナー企業「花王」の石鹸が並んでいます。花王の歴史を感じさせる、かつてのデザインの復刻した限定のパッケージがかえって新鮮で、おみやげやギフトにおすすめです。

お客さんに人気の新聞も一読のかいあり

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」photo:Sheage編集部

チカイチ内には、小杉湯のスタッフさんたちが制作をしている新聞やフリーペーパーなども。デジタルで簡単に情報に触れられる昨今ですが、手で触れられるアナログのアイテムが大切にされています。休憩で読むのはもちろん、持ち帰るお客さんもたくさんいるそうです。

日常に豊かなひとときをもたらす銭湯

誰もが素に戻れる場所に。創業90年の銭湯が原宿に開いた「小杉湯原宿」

お風呂がある家が多い今、数少なくなってきている銭湯。それでも、広い浴場で溜まった疲れを癒したり、街の人と顔を合わせたりと、ささやかでも豊かな時間をもたらしてくれるのが銭湯です。
代表の平松さんは「誰に対しても開かれた場所として、これから先の世代にも受け継いでいけるよう続けていきたい」と語っています。

小杉湯原宿は、原宿の一等地にありながら、銭湯の入浴料は東京都の公衆入浴料金と同じで、日常的に通いやすいのもうれしいところ。取材に伺った日も、スタッフさんに挨拶する常連と思われる方、銭湯のあとに瓶牛乳を味わう方、待ち合わせした人と出かけていく方…それぞれの人が思い思いに過ごしている姿を目にしました。
すでに人気で土日はとくに混み合うので、平日の日中がねらい目のよう。比較的表参道や原宿周辺を訪れる機会には、みなさんも小杉湯やチカイチでゆっくりしてはいかがでしょうか。

入浴料金 ※すべて税込
大人 550円
中人(小学生) 200円
小人(未就学児) 100円

アメニティ(レンタル)
フェイスタオル 100円
バスタオル 200円
ドライヤー 20円/3分

※ほか、シャンプーやボディソープなど用意あり

photo / 小杉湯原宿・チカイチ

小杉湯原宿
東京都渋谷区神宮前6丁目31−21
東急プラザ原宿「ハラカド」 地下1階 「チカイチ」内

営業時間:7:00~23:00(最終入場22:15)
定休日:木曜(チカイチも同様)

https://kosugiyu-harajuku.jp/

この記事を書いた人

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