同じお米が原料でも全く味わいの違う日本酒、どう選べば良い?「日本酒の好みの味の見つけ方」
- 公開:2016.12.22
- ライフスタイル
同じお米が原料なのに、ものによって味わいが全く異なる日本酒。お酒選びに迷ったら、酒屋の一角に設けられた試飲スペース「角打ち」を訪れてみるのも手です。東京・三ノ輪の角打ちスペースが充実しているお店「鈴木酒販」をお訪ねし、日本酒の選び方・飲み方についてうかがいました。
女性がひとりでも入りやすい角打ちにうかがってみました
台東区根岸にある鈴木酒販は、1959年(昭和34年)に創業。2012年に創業の地である三ノ輪に小売り店舗をリニューアルオープン。同時に店内に季節の地酒を中心に90mlでの有料試飲が可能な試飲スペースを設けたそうです。「女性が、しかもひとりでも入りやすい明るく清潔感のある空間にしました」と語るのは店長のIさん。その言葉通り、雑誌やTVなどで紹介されたこともあって、近隣だけではなく、遠方からも評判を聞きつけて訪れる女性客が多いようです。
店内に入ると、コーナーを分けて日本酒はもちろんのこと、最近話題沸騰のクラフトビール、日本ワインなどがずらりと並んでいます。そして本日の目的の角打ちスペースへ。
店内に入ると、コーナーを分けて日本酒はもちろんのこと、最近話題沸騰のクラフトビール、日本ワインなどがずらりと並んでいます。そして本日の目的の角打ちスペースへ。
日本酒選びのコツとは?
正面には、本日のラインナップの日本酒の札が。銘柄、蔵元名、原料米、そしてお燗に向くお酒には「燗」のマーク付きでずらっと並べられています。「通」なら、すぐに飲みたいお酒を選べるのでしょうが、初心者にはなかなかハードルが高く感じられます。この情報の中から好みの日本酒を選ぶのは、そう簡単じゃないという印象があるのですが、選び方にコツなどはあるのでしょうか?
「よくみなさんが口にするのが、辛口ですっきりしたお酒が欲しいというものなんですが、そうすると幅が狭くなってしまってもったいないんです。まずは、今まで飲んで美味しいと思った日本酒の銘柄を言ってみるといいと思います。お店に同じ銘柄がなかったら、似たようなものをということで店員の方に選んでもらえば間違いはないでしょう」(Iさん)。
「よくみなさんが口にするのが、辛口ですっきりしたお酒が欲しいというものなんですが、そうすると幅が狭くなってしまってもったいないんです。まずは、今まで飲んで美味しいと思った日本酒の銘柄を言ってみるといいと思います。お店に同じ銘柄がなかったら、似たようなものをということで店員の方に選んでもらえば間違いはないでしょう」(Iさん)。
日本酒は、味わいによって4タイプに分けられます
「辛口のお酒」というのは、確かによく耳にする言葉ですが、一口に「辛口」といっても、いろいろな辛口がある印象があります。辛口と書いてあるので飲んでみたら、意外な甘みを感じたとか。
「日本酒は大まかに分けて4タイプを知っておくと良いと思います。淡麗辛口、華やかな香りの 吟醸タイプ、旨みのしっかりした純米タイプ、あとは熟成酒 。中でも人気のあるのはスッキリとした吟醸酒で、最初はそこから始めてみるのもいいですね。だんだん飲み慣れてくると、『もう少し旨みのあるお酒』とか『芳醇な旨口のお酒』などというように好みを言うことができるようになってきますよ」(Iさん)。
「日本酒は大まかに分けて4タイプを知っておくと良いと思います。淡麗辛口、華やかな香りの 吟醸タイプ、旨みのしっかりした純米タイプ、あとは熟成酒 。中でも人気のあるのはスッキリとした吟醸酒で、最初はそこから始めてみるのもいいですね。だんだん飲み慣れてくると、『もう少し旨みのあるお酒』とか『芳醇な旨口のお酒』などというように好みを言うことができるようになってきますよ」(Iさん)。
同じ蔵、同じ原料米で飲み比べると、日本酒の楽しみが倍増
ワインが原料のぶどうによって味が違うのと同様、日本酒には原料の米によって味が違うかというと、一概にそうとは言えないところが難しいように感じます。ソムリエの資格を持っているIさんに、ワインとの比較についてもうかがってみました。
「確かに、ワインは、シャルドネは果実感が豊かで、ソーヴィニヨン・ブランはすっきり爽快とだいたい言えますが、日本酒の場合は同じ『五百万石』という米でも芳醇なタイプもあれば、淡麗辛口もあってはっきり違いを言いにくいですね。そして、ワインはひとつのワイナリーからそんなに多くのワインは出ませんが、日本酒は同じ蔵から出すお酒の種類が多いのも特徴です。だから、同じ蔵のお酒を飲み比べてみたり、同じお米で違う蔵のお酒を飲み比べてみたり、慣れてくるとどんどん楽しみは広がりますよ」(Iさん)。
角打ちは、少量でリーズナブルに試飲することができるので、飲み比べも気軽に楽しめそうです。日本酒に興味はあるけど、ハードルが高いと感じてた人にはおすすめ。次回は、そんな日本酒とおつまみのマリアージュについてご紹介します。
「確かに、ワインは、シャルドネは果実感が豊かで、ソーヴィニヨン・ブランはすっきり爽快とだいたい言えますが、日本酒の場合は同じ『五百万石』という米でも芳醇なタイプもあれば、淡麗辛口もあってはっきり違いを言いにくいですね。そして、ワインはひとつのワイナリーからそんなに多くのワインは出ませんが、日本酒は同じ蔵から出すお酒の種類が多いのも特徴です。だから、同じ蔵のお酒を飲み比べてみたり、同じお米で違う蔵のお酒を飲み比べてみたり、慣れてくるとどんどん楽しみは広がりますよ」(Iさん)。
角打ちは、少量でリーズナブルに試飲することができるので、飲み比べも気軽に楽しめそうです。日本酒に興味はあるけど、ハードルが高いと感じてた人にはおすすめ。次回は、そんな日本酒とおつまみのマリアージュについてご紹介します。
photo / reeeko
鈴木酒販
東京都台東区 根岸5丁目25−2
03-3802-8752
<続編の記事>
生ハムやチーズだって相性抜群。「日本酒の無限大の魅力」を楽しもう