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「組む 東京」オーナーの小沼のりこさんが教えてくれた、幸せを見つけるとっておきの秘訣

東京・馬喰町から世界に和のDNAを持った新しい価値を世界に発信し続ける「組む 東京」。ローカルな街に世界と繋がるスペースを立ち上げた注目の女性・小沼のりこさんにお話しを伺いました。

「組む 東京」オーナーの小沼のりこさんが教えてくれた、幸せを見つけるとっておきの秘訣

日本の良さを世界に発信する、そんな場所を作りたかった

馬喰町にある「組む 東京」とは?

ギャラリーや、アーティストのスタジオなどが続々と進出する、人気のエリア東京・馬喰町。その中でも、世界に日本文化を中心とするさまざまな情報を発信し、注目を浴びているのが「組む 東京」。ショップ、ギャラリー、コミュニティ・スペースと多彩な顔をもつこのスペースを立ち上げたのが小沼のりこさん。「自分の回りにはどうしてこんなに丁寧でいいものづくりをしている人が集まっているんだろう。彼等の仕事を、世の中に紹介したいな」という思いから2015年にオープンさせました。そんな彼女の思いに吸い寄せられるように、志を同じくする人々が集まり“組む”ことで、複数のアーティストのコラボレーションによるイベントなど、さまざまな試みが行われています。

キュレーター学を学びに渡英。結婚、出産を経て辿りついた場所

「組む 東京」オーナーの小沼のりこさん

もともと日本文化の懐の深さに興味のあった小沼さんは、京都の美大で日本美術史を専攻。そこで知り合った英国人留学生から当時はまだ日本で認知されていなかった「キュレーター」の存在を聞かされ単身渡英しました。キュレーターは美術品などの専門的な知識を身に着け、その見せ方までを考え企画展を提案するなど、幅広い知識が求められます。小沼さんは半年間の英語の猛勉強を経て、英国の大学で文学修士を取得し帰国。その後、結婚と出産を経て、父親の依頼で家業の中川ケミカルに、自社商品であるデザイン素材の演出方法の提案などを行うCSデザインセンターを設立しました。そこで出会ったのがものづくりをする人々だったのです。インターネットを通し、世界と一瞬で繋がることができる現代、あえて「人と人がリアルに行き交える場所」を作った結果、その思いはすこしずつ結実していると言います。

豊かさの基本は「幸せ」を、自分の心が感じること

「組む 東京」オーナーの小沼のりこさん

「私はすごく知りたがりで、好奇心があって“豊かなこと”を味わいたいっていう気持ちがあるんです。でも“豊かさ”って、特別な場所にしかないものではなくて、どんなところにもあると思うんです。人と会って話して何かを感じ合うこと、ものと出会ってその成り立ちの背景を知ることも。とにかく、何か素敵だなぁと思えることとか、美味しいなぁとか思うことに出会って、それが結びついて連鎖反応を起こして広がるのが面白いんです」と小沼さん。どうしたら、そんなに素敵なことや、ものに出会えるのかを尋ねたところ、意外な答えが返ってきました。

幸せは目の前に!心の「チャンネル」の合わせ方で迷いが消えた

「組む 東京」「組む 東京」オーナーの小沼のりこさんインタビュー

「結局、おとぎ話の『青い鳥』のようなものです。いくらいいモノが目の前にあっても、私の中にそれに響き合うものがなければ、何も起こらないんですよね。幸せは自分の心のチャンネルをどこに合せるかで決まると思うんです。人間関係とか、嫌だなと思うことにチャンネルを合わせていると、いつまでもそこから抜け出せない。ただ、そのチャンネルを動かせるのは自分だけ。私がいくら落ち込んでいても、人はどうにもできない。逆に幸せだと思っていることは他からコントロールされることもない。若い頃は、周りで起きることに一喜一憂して、それに左右されたり、何かを判断するときに迷ったりもしました。でも、徐々に自分の心をチューニングできるようになって、日常の中に小さな幸せがたーくさんあるなっていうことに気づくようになったんです。それは苦しんで見つけて手に入れるものではなくて、素敵なものはずっとそこにあって、自分がそこにチューニングできるかどうかだけなんですよね」(小沼さん)

違うからこそ面白い!国境も文化も越えた新たな価値を発信

国境も文化も超えた新たな価値を発信している「組む 東京」

小沼さんのチャンネルがキャッチした、素敵な感覚を持った人びとが、今日も「組む 東京」には集まってきます。「お互いの価値観を否定し合って、エネルギーを奪い合うって無駄ですよね。これは日々の暮らしの中でのことですが、自己中心的に異質なものを否定したり攻撃したりして、反省のない生き方は、結局つらいし、豊かさとはかけはなれていると思います。人が考えていることって異質だから面白いと思うんです。となりの国のことも、食べ物も文化も面白いなってリスペクトしちゃうし、したいし、感じたい。集合体の中で、個人がお互いにリスペクトしながら異質なままでいられる。世界がそんな成熟した社会になったらいいなと思いますよね」と、語る小沼さん。今後さらに、イースト東京から国境も文化も越えて世界にさまざまなことを発信したいというその活動から目が離せません!

photo / Kazushi Yoshinaga

組む 東京
東京都千代田区東神田1-13-16

http://www.kumu-tokyo.jp/

<続編の記事>
イースト東京から世界へ日本文化を発信する。馬喰町の「組む 東京」が今、面白い

https://sheage.jp/article/8879

この記事を書いた人

カオリーヌ 女性情報誌、グルメ系雑誌などでライターとして執筆。そのほか、文芸小説の編集も担当。担当作品が山本周五郎賞の最終候補作品にノミネートされる。プライベートでは、...

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