江戸で創業して300年以上!伝統を継ぐ、東京・老舗和菓子店の銘菓6選【和菓子通の手土産】
- 公開:2022.6.14
- 更新:2024.10.16
- グルメ・食
江戸時代に創業した老舗の和菓子店。中でも、創業から300年以上の歴史を持ち、伝統の味を今に伝える都内の名店があります。今回は、江戸の地で創業して300年以上たつ老舗の和菓子店3店と、その銘菓をご紹介します。
【三田】秋色庵大坂家
まずご紹介するのは、三田にある「秋色庵 大坂家(しゅうしきあん おおさかや)」。江戸での創業は元祿年間(1688〜1703年)という、300年以上の歴史を誇る老舗和菓子店です。現在の店主で18代目になり、創業当時は現在の日本橋小網町に店を構えていました。当時の屋号である「大坂屋」は数々の古い文献にその名が残っているほどで、当時から人気の和菓子店であったことが伺えます。
大坂家の看板商品は、こちらの「秋色最中(しゅうしきもなか)」。3色の最中皮の中身はそれぞれ餡が異なり、小豆の風味を堪能できる小倉、コクのある甘みの黒砂糖、白餡に栗を散りばめた栗と、3種類の味を楽しむことができます。いずれも香ばしい皮とよく合い、飽きのこない美味しさです。
サイズは2種類あり、こちらは大型サイズ。可愛らしいひと口サイズの小型もあり、用途によって使い分けられそうです。
サイズは2種類あり、こちらは大型サイズ。可愛らしいひと口サイズの小型もあり、用途によって使い分けられそうです。
箱詰めになった最中は、秋色最中専用の懸け紙が掛けられ、贈答品としてもおすすめ。大事なシーンでの手土産や、目上の方へのギフトにも最適です。
秋色最中
大型1個 180円(税込)
小形1個 90円(税込)
秋色最中
大型1個 180円(税込)
小形1個 90円(税込)
大坂家でおすすめしたいのが、季節の上生菓子。お店のホームページには、月替わりや季節限定の生菓子の他、週替わりの上生菓子が掲載されています。
こちらは、「ばら園」という銘のお菓子。練り切り生地で黄身餡を包み、木型で押し抜いて、バラが咲き誇る様子を表した一品です。
大坂家の上生菓子は木型を使って作られているのが特徴で、毎週変わるデザインは、どれも絵画のように美しく見事なものです。職人の技術とともに、季節の移ろいをお菓子から感じてみてはいかがでしょうか。
上生菓子
1個 350円(税込)
秋色庵大坂家
東京都港区三田3-1-9
TEL:03-3451-7465
営業時間:9:00~18:00
定休日:毎月第一月曜日・日曜・祝日
こちらは、「ばら園」という銘のお菓子。練り切り生地で黄身餡を包み、木型で押し抜いて、バラが咲き誇る様子を表した一品です。
大坂家の上生菓子は木型を使って作られているのが特徴で、毎週変わるデザインは、どれも絵画のように美しく見事なものです。職人の技術とともに、季節の移ろいをお菓子から感じてみてはいかがでしょうか。
上生菓子
1個 350円(税込)
秋色庵大坂家
東京都港区三田3-1-9
TEL:03-3451-7465
営業時間:9:00~18:00
定休日:毎月第一月曜日・日曜・祝日
【向島】長命寺 桜もち 山本や
続いてご紹介するのは向島にある「長命寺(ちょうめいじ) 桜もち 山本や」。その歴史は享保2年(1717年)に遡ります。創業者である山本新六が、桜の名所だった隅田川土手の桜の葉を樽(たる)の中に塩漬けにして桜もちを考案し、向島の名跡・長命寺の門前にて売り始めたことから、桜もちの歴史は始まりました。
1825年に出版された書物によると、当時の山本やで消費された桜の葉の数は、一年間で31樽。1樽に約2万5千枚が入り、当時は1つの餅に対して2枚の桜の葉が使われていたことから、38万個余りの桜もちが販売されたという計算になります。このことからも、いかに人気のある商品であったかがわかります。
1825年に出版された書物によると、当時の山本やで消費された桜の葉の数は、一年間で31樽。1樽に約2万5千枚が入り、当時は1つの餅に対して2枚の桜の葉が使われていたことから、38万個余りの桜もちが販売されたという計算になります。このことからも、いかに人気のある商品であったかがわかります。
創業から300余年、今も「桜もち」一筋で営業を続けている山本や。その桜もちは、小麦粉製の白い薄皮で餡を包み、3枚の桜の葉で餅を覆っているのが特徴です。
一枚一枚丁寧に焼かれた薄皮に、素材にこだわって炊かれたこし餡。
薄皮はもちもちとして、なめらかなこし餡との相性が抜群です。塩漬けされた桜葉からうつった香りと、ほのかな塩気が餡の美味しさを引き立て、あっさりとした甘さはいくつでも食べられそう。
桜の葉は一緒に食べてもいいですが、餅の香りづけと乾燥を防ぐために付けていることから、山本やでは、はずして召し上がることが推奨されています。
一枚一枚丁寧に焼かれた薄皮に、素材にこだわって炊かれたこし餡。
薄皮はもちもちとして、なめらかなこし餡との相性が抜群です。塩漬けされた桜葉からうつった香りと、ほのかな塩気が餡の美味しさを引き立て、あっさりとした甘さはいくつでも食べられそう。
桜の葉は一緒に食べてもいいですが、餅の香りづけと乾燥を防ぐために付けていることから、山本やでは、はずして召し上がることが推奨されています。
桜もちは、箱詰めと籠詰めの他、バラでも販売があり、用途や人数によって最適なサイズを選べます。
また、店内で召し上がることもできるので、浅草・スカイツリーの観光の際に立ち寄ってひと休みするのもおすすめです。
桜もち
5個入 1,300円(税込)~
バラ 220円(税込)
召し上り 350円(税込)煎茶付き
長命寺桜もち 山本や
東京都墨田区向島5-1-14
TEL:03-3622-3266
営業時間:8:30~18:00
定休日:月曜
また、店内で召し上がることもできるので、浅草・スカイツリーの観光の際に立ち寄ってひと休みするのもおすすめです。
桜もち
5個入 1,300円(税込)~
バラ 220円(税込)
召し上り 350円(税込)煎茶付き
長命寺桜もち 山本や
東京都墨田区向島5-1-14
TEL:03-3622-3266
営業時間:8:30~18:00
定休日:月曜
【日本橋】江戸風御菓子司 日本橋 長門
最後にご紹介するのは、「江戸風御菓子司 日本橋 長門(ながと)」。享保年間(1716〜1735年)に創業し、代々、徳川将軍家のお菓子司として菓子製造に携わってきたという名店です。将軍家の御用商人となり、「松岡長門大掾(だいじょう)藤原信吉」の称号を頂いたことから、現在の「長門」という店名が付けられたそうです。
長門の看板商品である「久壽(くず)もち」。「くずもち」という名ではありますが、わらび粉と砂糖のみで作られた商品です。毎日、熟練の職人によって練り上げられるという生地は、ふるふるとした柔らかい食感が特徴。きな粉の香ばしい味わいとの組み合わせは、えもいわれぬ美味しさです。
久壽もち
890円(税込)
久壽もち
890円(税込)
久壽もちと並んで人気があるのが、こちらの「切り羊羹」。竹の包みを開くと、拍子木に切ってある蒸し羊羹が現れます。もっちりとした食感と小豆の風味が味わい深い一品で、頂きやすいサイズも嬉しいです。甘さがあっさりしているため、アルコールのお供に召し上がる方もいらっしゃるそう。久壽もちとともに人気商品のため、夕方には売り切れることが多いそうです。
切り羊羹
890円(税込)
切り羊羹
890円(税込)
長門には、常時7種類ほどの季節の上生菓子が並んでいます。こちらは「あじさい」という銘の上生菓子。白こし餡を芯にして、賽の目にカットした錦玉羹(きんぎょくかん)を周りに付け、紫陽花の花を表現したお菓子です。
江戸風御菓子司という名の通り、長門のお菓子は、江戸の粋や風情を感じさせるものばかり。季節が変わるごとに訪れたくなる名店です。
上生菓子
360円(税込)
江戸風御菓子司 日本橋 長門
東京都中央区日本橋3-1-3
TEL:03-3271-8662
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・祝日
江戸風御菓子司という名の通り、長門のお菓子は、江戸の粋や風情を感じさせるものばかり。季節が変わるごとに訪れたくなる名店です。
上生菓子
360円(税込)
江戸風御菓子司 日本橋 長門
東京都中央区日本橋3-1-3
TEL:03-3271-8662
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・祝日
江戸時代から愛されてきた絶品和菓子
創業から300年以上たった今も、人々に愛されている和菓子店。時代とともに街も人も変化する中で、変わらない味があるというのは趣深いですね。
歴史ある名店のお菓子は、手土産や差し入れなどでも重宝されそうです。江戸時代から続く老舗の銘菓を一度味わってみてはいかがでしょうか?
歴史ある名店のお菓子は、手土産や差し入れなどでも重宝されそうです。江戸時代から続く老舗の銘菓を一度味わってみてはいかがでしょうか?
photo / aiko.0213
aiko.0213
和菓子店巡りが趣味で、都内やお取り寄せの和菓子を中心に、季節の和菓子と日々の一服の様子をInstagramに投稿しています。今までに購入した和菓子店は130店以上、味わった和菓子は700種類以上。