実は木の実からできている、「カポックノット」のウェア
スタイリッシュなジャケットやコート、ワンピース。これらはすべて、「Farm to Fashion」をテーマに掲げるファッションブランド「カポックノット」のアイテムです。素材には、カポックという木の実のワタが利用されています。
機能的でサステナブル。すぐれた素材の「カポック」を採用
カポックとは、主に東南アジアに自生する木です。その実から採れるワタは非常に軽く、空洞になった繊維が湿気を吸ってくれ、発熱して温かくなるという機能をもっています。
そんな特徴に着目したのが、カポックノットを運営する会社の創業者、深井喜翔さん。老舗アパレル企業の4代目で、ファッション業界の大量生産・廃棄が発展途上国の人々を苦しめたり、環境に大きな負荷を与えたりしている事実を目の当たりにしてきたため、その現状を変えたいと思っていたそう。
そんな折に出会ったカポック。機能的な素材ですが、繊維が軽く短いために加工が難しく、採用する企業がなかったのだとか。それでも深井さんは繊維メーカーと研究開発を進め、扱いやすいシート状にすることに成功。そのシートを使ったウェアのブランドを立ち上げたのです。
そんな特徴に着目したのが、カポックノットを運営する会社の創業者、深井喜翔さん。老舗アパレル企業の4代目で、ファッション業界の大量生産・廃棄が発展途上国の人々を苦しめたり、環境に大きな負荷を与えたりしている事実を目の当たりにしてきたため、その現状を変えたいと思っていたそう。
そんな折に出会ったカポック。機能的な素材ですが、繊維が軽く短いために加工が難しく、採用する企業がなかったのだとか。それでも深井さんは繊維メーカーと研究開発を進め、扱いやすいシート状にすることに成功。そのシートを使ったウェアのブランドを立ち上げたのです。
軽くて薄く、温かなウェアができる
カポックノットのウェアは、縫製工場の職人が一貫して1着ずつ作り上げています。そのコートやジャケットは、コットンのたったの1/8という軽さなのにとても温か。サーモグラフィでの比較では、他社製品のダウンと同等の温かさになっていることがわかったそうです。
寒い冬、外では温かく包み込んでくれ、暖房が効いた電車やバスの中では少し汗をかきそうだというときも、吸湿性のおかげで快適。軽いので、着脱や持ち歩きも苦になりません。
寒い冬、外では温かく包み込んでくれ、暖房が効いた電車やバスの中では少し汗をかきそうだというときも、吸湿性のおかげで快適。軽いので、着脱や持ち歩きも苦になりません。
自然環境に負担をかけにくい
さらに、カポックのワタはサステナブルでもあります。
カポックは樹齢100歳を超える長寿の木で、たった2年で10m以上の高さになることもあるのだそう。ほかの植物に比べて、肥料や水が少なくても成長してくれるのです。そして樹齢5歳から50年ほどはずっと実がなり続け、繊維を収穫することが可能。その際に木を切ることはないので、自然環境へのダメージが少なくて済みます。もちろん100%植物性の素材なので、動物を傷つけることもありません。
今後カポックの需要が増せば、東南アジアに農園が増え、人々が働く場ができ緑化も進むという良いサイクルができていきます。
また、ブランドでは余ってしまった生地のデッドストックを使用した商品を作り、ゴミ自体や廃棄の際に出る二酸化炭素を削減するといった努力もしています。
軽くて温かい上に、手にした方や生産者、環境にもやさしいアイテムなのです。
カポックは樹齢100歳を超える長寿の木で、たった2年で10m以上の高さになることもあるのだそう。ほかの植物に比べて、肥料や水が少なくても成長してくれるのです。そして樹齢5歳から50年ほどはずっと実がなり続け、繊維を収穫することが可能。その際に木を切ることはないので、自然環境へのダメージが少なくて済みます。もちろん100%植物性の素材なので、動物を傷つけることもありません。
今後カポックの需要が増せば、東南アジアに農園が増え、人々が働く場ができ緑化も進むという良いサイクルができていきます。
また、ブランドでは余ってしまった生地のデッドストックを使用した商品を作り、ゴミ自体や廃棄の際に出る二酸化炭素を削減するといった努力もしています。
軽くて温かい上に、手にした方や生産者、環境にもやさしいアイテムなのです。
厚みはたった5mm。着ぶくれしないステンカラーコート
ここからは、カポックノットで最も種類が豊富なコートから、オンオフを問わずに着られる3着をピックアップしてご紹介します。
まずはベーシックなものが欲しいという方におすすめなのが、ステンカラーコート。カポックノットの第一弾商品として2019年にクラウドファンディングサイトに出品されると、多くの支援が集まり、今も人気を博している一着です。
軽やかさが感じられるフォルムとデザインは、国際的に権威のあるパタンナーの賞「ミケランジェロ賞」を受賞した縫製職人の山川茂さんによるもの。ジャケットの上にも羽織れるゆったりしたサイズ感ながらも、たった5mmという薄さで着ぶくれせず、すっきりとした見た目と温かさを両立しています。シワになりにくい生地で、毎日気兼ねなく着られるのもいいところ。
カラーはネイビー、ベージュの2色に、今年はオレンジも登場。人と異なる装いをしたい方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょう?
UNISEX ステンカラーコート
38,000円(税込)
まずはベーシックなものが欲しいという方におすすめなのが、ステンカラーコート。カポックノットの第一弾商品として2019年にクラウドファンディングサイトに出品されると、多くの支援が集まり、今も人気を博している一着です。
軽やかさが感じられるフォルムとデザインは、国際的に権威のあるパタンナーの賞「ミケランジェロ賞」を受賞した縫製職人の山川茂さんによるもの。ジャケットの上にも羽織れるゆったりしたサイズ感ながらも、たった5mmという薄さで着ぶくれせず、すっきりとした見た目と温かさを両立しています。シワになりにくい生地で、毎日気兼ねなく着られるのもいいところ。
カラーはネイビー、ベージュの2色に、今年はオレンジも登場。人と異なる装いをしたい方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょう?
UNISEX ステンカラーコート
38,000円(税込)
クラシカルにもカジュアルにもなるキルティングコート
続いてはキルティングによる格子模様が印象的なコート。首周りが広めに開いたノーカラーの形がクラシカルな雰囲気ですが、パーカーなどを下に着ればカジュアルにもなり、さまざまなスタイリングを楽しめます。
柔らかく肌触りの良い微起毛素材で、静電気防止加工も施されているのもポイントです。
カラーは2色展開。やさしいナチュラルなイメージがお好みの方はホワイトを、クールにかっこよく着たい方はネイビーを選んではいかがでしょうか?
UNISEX キルティングコート
35,000円(税込)
柔らかく肌触りの良い微起毛素材で、静電気防止加工も施されているのもポイントです。
カラーは2色展開。やさしいナチュラルなイメージがお好みの方はホワイトを、クールにかっこよく着たい方はネイビーを選んではいかがでしょうか?
UNISEX キルティングコート
35,000円(税込)
襟やフードの立ち上がりも特徴のパーカーコート
こちらは、立体的なフードが付いたパーカーコート。一見ラフな印象がありますが、スリムなサイズ感と程よい光沢のある生地で、スーツなどに合わせて上品にも着られます。
ボタンを上まで閉じると、襟とフードがすっと立ち上がり首周りがより温かに。撥水機能がある生地で雨の日も着やすいので、通勤からアウトドアシーンまで幅広く活躍しそう。
カラーはさまざまなスタイルに合わせやすいネイビーとベージュの2色です。
WOMAN タイトパーカーコート
44,000円(税込)
ボタンを上まで閉じると、襟とフードがすっと立ち上がり首周りがより温かに。撥水機能がある生地で雨の日も着やすいので、通勤からアウトドアシーンまで幅広く活躍しそう。
カラーはさまざまなスタイルに合わせやすいネイビーとベージュの2色です。
WOMAN タイトパーカーコート
44,000円(税込)
ほかにもさまざまなアウターやウェアを展開
カポックノットには、ほかにもおしゃれなコートがたくさんあります。
すとんと落ちた縦長シルエットが美しいチェスターコートは、きれいなピンク色が新鮮。また、トレンチコートのようなデザインの存在感あるポンチョコートは、建築家の谷尻誠さん・料理家の谷尻直子さんご夫妻とのコラボレーションアイテム。防水・防汚機能付きでタウンユースからアウトドアまで重宝します。
アウターのみではなく、パンツ、スカートなどもあり、どれも軽くて温かいので、これからの季節にぴったり。どれも自宅で水洗いできるのもうれしいですね。
すとんと落ちた縦長シルエットが美しいチェスターコートは、きれいなピンク色が新鮮。また、トレンチコートのようなデザインの存在感あるポンチョコートは、建築家の谷尻誠さん・料理家の谷尻直子さんご夫妻とのコラボレーションアイテム。防水・防汚機能付きでタウンユースからアウトドアまで重宝します。
アウターのみではなく、パンツ、スカートなどもあり、どれも軽くて温かいので、これからの季節にぴったり。どれも自宅で水洗いできるのもうれしいですね。
ショールームで商品やその生産の背景にも触れられる
ご紹介したアイテムは、オンラインショップから注文することができます。
実際に見て購入したいと思った方にも朗報です。来年3月末までの期間限定で、東京・日本橋にショールーム「Farm to Fashion Base」がオープンしています。通常は完全予約制ですが、11月17日(水)~19(金)の18~21時は予約なしで入れるそうです。
数年後には取り壊し予定となっているビルを、スタッフが自分たちの手で振るリノベーション。再利用可能な什器や廃材も利用され、オフィスビルながらも温かみのある空間となっています。
商品のウェアはもちろん、カポックの実やワタに触れることができたり、原材料の農家や職人、デザイナーの方々が働く様子がわかる展示もあったりと見ごたえ抜群。製品のルーツをたどることができ、そこでに気に入ったものに出会えれば、長く愛着をもって着られる一着になるはず。お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。
実際に見て購入したいと思った方にも朗報です。来年3月末までの期間限定で、東京・日本橋にショールーム「Farm to Fashion Base」がオープンしています。通常は完全予約制ですが、11月17日(水)~19(金)の18~21時は予約なしで入れるそうです。
数年後には取り壊し予定となっているビルを、スタッフが自分たちの手で振るリノベーション。再利用可能な什器や廃材も利用され、オフィスビルながらも温かみのある空間となっています。
商品のウェアはもちろん、カポックの実やワタに触れることができたり、原材料の農家や職人、デザイナーの方々が働く様子がわかる展示もあったりと見ごたえ抜群。製品のルーツをたどることができ、そこでに気に入ったものに出会えれば、長く愛着をもって着られる一着になるはず。お近くの方は、ぜひ足を運んでみてください。
photo / カポックノット
カポックノット(KAPOK KNOT)
ショールーム
Farm to Fashion Base
東京都中央区日本橋室町1丁目10-1 宮永ビル1階
営業時間:13:00~17:30(17:00最終入場)
営業日:金・土・日曜日
※2022年3月末までの期間限定。完全予約制