洗剤は5種類あれば家中のあらゆる汚れに対応できる。ナチュラル洗剤で賢く掃除を進めよう

掃除が苦手でなかなか手がつかない…という方は少なくない模様。けれどその原因は、汚れが溜まって落としにくくなってから掃除しているからではないでしょうか？

汚れは毎日少しずつ溜まっていきます。例えばホコリは、最初のふわふわしているうちは簡単に拭き取れますが、油と混ざってしまうと頑固に。キッチンの油汚れも、まだあたたかいうちに拭けば洗剤なしで落とせますが、放っておくとかたまってしまいます。そうなると、強力な洗剤を使っても元にもどらないことも。

けれどそれは、逆にいえば早い段階から掃除すれば時間も手間もかけずにきれいにできるということ。洗剤も強力なものではなく、ナチュラルなもので十分なのだそう。ツンとしたきついにおいや手荒れに悩むこともありません。

ナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえ先生によると、洗剤を場所別・用途別にそろえている人が多いけれど、「実際には汚れ別に選ぶべき」なのだとか。汚れに合った洗剤を使えば、簡単に落とすことができるのです。
汚れは分類すると4種類だけで、5つの洗剤でカバーできます。

・水垢や石鹸カスはアルカリ性に分類されます。こちらには、酸性の洗剤であるクエン酸が効果的です。

・油汚れや食べ物の汚れ、皮脂や汗などは酸性で、アルカリ性の洗剤が効きます。研磨剤としても使える重曹、除菌・漂白もできる過炭酸ナトリウム、手や体を洗っている石鹸もアルカリ性の洗剤に当たります。

・カビ・雑菌などは中性。消毒用アルコールで予防や掃除ができます。

・ホコリやチリはどれにも属していません。洗剤不要で取り除けます。

上記のような汚れの種類やナチュラル洗剤での掃除方法などをより詳しく教えてくれるのが、『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』（主婦の友社）。著者は上でもご紹介した本橋先生。全国各地で10年以上講演の実績があり、最近ではオンライン講座にも力を入れて人気を集めている方です。
こちらの本では、なぜその洗剤を使うのか、どうしてその作業が必要になるのかを、理論に基づきながらイラストや漫画でわかりやすく解説しています。

家に汚れがたまりやすい場所を、どれくらいの頻度で掃除すればいいのかも具体的に表記。「汚れってそもそも何？」というところから、「掃除のゴールはどこなのか？」といった点まで見える化してくれているのも特徴です。

例えばホコリは夜にたまるので、朝イチに床用ワイパーとハンディワイパーで取り除くのがおすすめなのだそう。さらに、掃除を終えたら、「床に髪の毛などが残っていないか」「床用ワイパーのシートを交換して元の場所に戻したか？」のチェック項目もあります。そのおかげで自分がやるべきことが明確になるだけではなく、パートナーや家族とも分担がしやすくなるという面も。

ナチュラル洗剤で掃除がすいすい進められ、一緒に暮らす方と一緒に清潔な部屋ができる本『やることの「見える化」で掃除を劇的にラクにする方法』。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか？