お気に入りを長く使い続けるために。知っておきたいレザーアイテムの正しいケア方法
- 公開:2020.11.20
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使い込むほどに味わいが増していく本革のアイテム。お気に入りの靴やバッグを持っている方が多いと思いますが、きちんとお手入れできていますか?普段の簡単ケアから定期的に行いたい本格ケアまでマスターして手をかければ、さらに愛着が増すもの。より長く、大切に使い続けることができますよ。
レザーアイテムには、4つのお手入れどきがある
新しいアイテムを購入したら早速使いたいところですが、その前にちょっとしたケアを。この時点でブラッシングをしてクリームを塗り、仕上げに防水スプレーを吹きかけます。こうしておくと工場やお店での保管期間に損なわれた栄養を補給でき、汚れの予防にもなるのです。
②使用後のデイリーケア
靴やバッグを使ったら、その日のうちにブラシでホコリを落としておくと、よい状態で休ませることができます。
多くの方が想定するであろうお手入れにあたるのがこちら。ただし、様子を見て数日ごとに行いたい簡単ケアと、1ヵ月に1度は行いたい本格ケアの2段階があります。方法や必要な道具についてはこの後詳しくご紹介します。
④長期保管前のアフターケア
レザーアイテムをあまり使わなくなる春夏、棚にしまいこむ前にもひと手間を。ブーツやバッグには掃除機のノズルを入れ、ゴミを吸い取ります。そして靴には乾燥剤を、バッグには型崩れ防止の詰め物をして購入したときの箱へ。これでカビの発生や型崩れなどを防ぎやすくなります。
今回は、③時々のケアから、簡単ケアと本格ケアの方法をご紹介します。
汚れやキズを見つけたら行いたい簡単ケア
ちなみに、クリーナーやクリームを使う前には、必ず目につきにくいところでシミにならないかテストしてから始めてください。これは簡単ケアに限らず、どのケアでも共通です。
靴は、ブラッシングをしてからスポンジタイプの艶出し剤を全体に塗っておくと、艶が保たれます。擦れてしまったところには、先にスポンジがついたリキッドタイプのクリームを塗って馴染ませましょう。
財布をはじめとした小物は、ブラッシング後にクリーナー効果もあるクリームで汚れを落としながら栄養を与えましょう。布にクリームを少しずつとって伸ばしていくとシミになりにくいです。キーケースや名刺入れなど開閉の多いものは折れ曲がっている部分に多めに塗りこむと、しっとりとした革の表情をキープすることができます。また、特にかさつきやすい端の部分も重点的に行いましょう。
1ヵ月ごとに行いたい、革に栄養を与える本格ケア
1.全体をブラッシング
シューキーパーがあればセットして、馬毛などの柔らかいブラシを一定方向にかけ、汚れやホコリを取り除きましょう。全体をかけ終えたら、飾りや金具などがある細かい部分もブラッシングします。
2. クリーナーで汚れを落とす
クリーナーをコットンなどの柔らかい布にとってなじませます(革に直接クリーナーをつけるとシミになることがあるので、必ず布を使いましょう)。小さな円を描くように塗りこみ、汚れや古いクリームの残りを布に移して汚れを取り除きます。こうして下地を整えれば、新たなクリームが浸透しやすくなるのです。
3. クリームで栄養を与える
革と同色か、それよりも薄い色または無色のクリームを少量ずつ布にとり、全体に薄く塗りのばして馴染ませます。
※クリームを塗り終えたら数分おき、よく馴染んでから次のブラッシングに移りましょう。
※靴は、底の縁取り周りのコバもしっかり磨くと美しくより好印象になります。
4. ブラッシング
豚毛などの硬めのブラシを一定方向にかけ、余分なクリームを落とします。型押しの部分や金具のあたりにクリームが残りやすいので、細かな部分まで点検しながら行いましょう。
5. クロスで仕上げる
仕上げ用のグローブ型クロスなどを使って乾拭きをし、さらに艶を出します。使い古した布よりも、専用のクロスのほうが光沢が出やすいのでおすすめです。
ケアに必要な道具もそろえて
ホコリ落としや仕上げに使うブラシは、用途によって種類を使い分けるとよいでしょう。柔らかい馬毛は、ホコリ落としや仕上げに。硬めの豚毛は、クリームを塗ったあとの磨きの作業に適しています。安価なものも販売されていますが、馬毛は1,500円、豚毛は1,000円程度のものなら長く使えるそう。毛足が長く、大きいもののを選ぶとブラシをかける回数が少なくてすみます。
・クロス
クリーナーで汚れを落とすときや、栄養を与えるときに必要なクロス。Tシャツなど使い古した布でもOKですが、ストッキングは繊維が硬く、革に傷をつける恐れがあるので不向き。専用クロスも安価で手に入るので購入しておいて損はありません。仕上げの乾拭きには、手にはめられるグローブ型が使いやすいですよ。
汚れや革に残っている古いクリームの膜を落とす、化粧品でいえばクレンジング・洗顔料に当たるクリーナー。リキッドとクリームのタイプがあり、製品によって汚れを落とす効果が異なります。効果が高いものほどシミにもなりやすい傾向があるので、革製品に合っているか必ずテストをしましょう。シミになりやすい革には消しゴムタイプのクリーナーがおすすめです。
クリーム
革に栄養を与え、保護や艶出しの役割も果たすクリーム。お手入れしたいアイテムと同色、または薄めの色を選ぶのがベストです。ただ、数を増やしすぎたくない場合は無色にしておけば大丈夫。缶や瓶、チューブなどさまざまな形があるので使いやすいものを選びましょう。
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