会員登録

ログイン

  • Facebook
  • Twitter
  • Sheage公式インスタグラム
  • インテリア・生活雑貨
  • ファッション
  • コスメ・ビューティー
  • グルメ・食
  • アート・カルチャー
  • 旅行・お出かけ
  • ライフスタイル
  • サステナビリティ

キズや穴も個性。石巻産の鹿革を活かした「Leather Lab. hiーhi」の味わい深いバッグ

某クラフトイベントに訪れた際、偶然出合った「Leather Lab. hiーhi(ハイハイ)」という革製品ブランドの味のあるバッグ。聞くとそれは、宮城県石巻産の鹿革で作られたものでした。革作家の平間さんご夫妻が地元の素材活かし、大切に仕立てるバッグとそれに込められた思いにぜひ触れてみてください。

キズや穴も個性。石巻産の鹿革を活かした「Leather Lab. hiーhi」の味わい深いバッグ

宮城県のアトリエでご夫妻が丁寧に生み出す革製品の数々

革製品の製造過程の写真

宮城県岩沼市にアトリエを構える「Leather Lab. hiーhi(ハイハイ)」。イタリア・フィレンツェで革バッグ作りを学んだ経験のある平間博之さんとその妻・麻里さんのお2人が、国内外の植物タンニンなめしの牛革や石巻産の鹿革を使用し、オリジナルのバッグや財布などを制作しています。

地元の鹿革を活かしたものづくり

鹿革製品4色の平置き写真

なかでも今回ご紹介したいのが、石巻産の鹿革を使用したアイテムです。私はとあるクラフトイベントでそのバッグを見つけたとき、そのきめ細かでソフトな風合いに惹きつけられました。

けれど実は、家畜の牛や豚と違って鹿は野生動物のため、革に加工された後にもキズや穴、虫刺されの跡、色ブレが見られることが多く、扱うのが難しい素材なのだそう。それでもお2人がこの鹿革を使い続けるのは、「地元の宮城で獲れる素材を有効活用したい」という強い思いがあるからです。

キズや穴も個性。石巻産の鹿革を活かした「Leather Lab. hiーhi」の味わい深いバッグ

2011年の東日本大震災以降、石巻の沿岸部は人口が減ったことで野生の鹿の活動範囲が拡大し、農業や林業が被害を受けるように。対策として駆除が行われ、その鹿肉は食用のジビエとなりますが、皮はうまく使われていなかったのだそう。以前から「いつか、地元の素材を活かしたものづくりをしたい」という思いを抱いていた博之さんは、その皮をなめした革の製品を作ろうと決意します。

加工途中の革製品のアップ

それを実現し、鹿革を用いて制作を行うようになったお2人。荒々しいキズや穴なども、味わい深い個性だと捉えています。「これは喧嘩の跡か、それとも野山を駆け回ってできた傷だろうか」もしくは「傷がないのは、穏やかな子だったからかな」などと、日々ストーリーを感じ取っているそう。

また、そうした野性的な外見を持つ鹿革ですが、手触りはふんわりと柔らか。使い込むうちに手の油分で馴染み、しっとりと吸い付くような質感に変化していくのも大きな魅力です。

控えめに施されたギャザーが美しいトートバッグ

ギャザーが美しいトートバッグの写真

肩紐と持ち手が付いていて、2WAYで使用できるトートバッグ「Deerskin Soft Tote」。両方の持ち手が革で包み込むように取り付けられていることで、手に取ったときに自然と美しいギャザーが現れるのが特徴。柔らかな鹿革は、角を折り込むと末広がりの形になり、印象を変えて持つことができます。
裏地は付いていないので、外側の細かなシボ(しわ模様)がある革の吟面(表面)と、内側のわずかに起毛した床面(裏面)の質感の違いをぜひ楽しんでください。

ふっくらとした丸いフォルムが可愛らしい巾着バッグ

丸いフォルムの巾着バッグの写真

巾着バッグ「Deerskin KINCHAKU」は、紐をキュッと絞るとふっくらと丸みを帯び、鹿革のソフトな風合いが引き立つ一品。紐を絞るときにつかむスライダーには、さまざまな色の革を重ねた積み革が使われており、ワンポイントになっています。
小さめのサイズ感が上品で、明るいイエローを選べばコーディネートのほどよいアクセントに。落ち着いたネイビーは、ビジネスシーンやかしこまったシチュエーションにも対応してくれそう。

柔らかく体に寄り添うポシェット

鹿革ポシェットの商品写真

一枚革で作られたポシェット「Deer skin pochette」。外側はしなやかな吟面を主とし、口元に少しだけ起毛した床面がのぞいているのがさりげないポイントです。柔らかなバッグ本体も、ブランド名が刻まれた小さな肩当ても体にやさしくフィット。スマートフォンやコインケースを入れて散歩に出かけたり、メインバッグと併用してすぐに取り出したいものを入れたりと、コンパクトながら頼もしいバッグです。

遊び心を感じる革製品を手にして

赤い手提げバッグと財布やキーホルダー等の写真

今後も鹿革のアイテムを増やしたいと考えているというLeather Lab. hiーhi。ほかにも、手にするたびに笑顔になれる、遊び心が詰まったバッグや財布、キーホルダーなどが豊富です。
一部のアイテムは、宮城県にあるセレクトショップ「温手 nuquite」や「カネイリミュージアムショップ」にて取り扱われています。また、イベント出展時には数多くのアイテムが登場するので、SNSで予定を確認し、お近くで開催されるときにはぜひ足を運んでみてください。

photo / Leather Lab. hiーhi

Leather Lab. hiーhi

https://hihi-l-l.tumblr.com

この記事を書いた人

ゆりか 東京生まれ、静岡育ち、横浜在住。文章を書く仕事への夢を諦めきれず、商社勤務から転職しました。想いを込めて作られたものや長年受け継がれてきたものなどに心惹かれ...

このライターの記事をみる

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連記事