古代エジプト時代から作られている金属工芸
七宝とは、ガラス質の小さな粒でてきている釉薬(ゆうやく)を高温で焼き付ける金属工芸品のこと。その歴史は古く、紀元前の古代エジプトに発祥したと言われています。七宝を使った品は花器などにも多様されていますが、アーティストの近藤健一さんは七宝技法を使用し、色鮮やかなピアスを制作しています。作り方は、土台となる金属の素地を制作し、そこに七宝釉薬を焼き付けていくのだそうです。熱で七宝が変色しないように、電気炉に入れて焼き上げる際は細心の注意を払いながら作られるのだとか。そうすることで、七宝の特徴でもある豊かな色彩が生まれると言う訳です。
大学卒業後、就職した会社で七宝と出会う
近藤さんが七宝と出会ったのは、大学卒業後に就職した会社だったそうです。「卒業後、恩師の紹介で入社した会社が、七宝を取り扱っていたんです。大学では金属などを使って作品を作っていたのですが、七宝はそのときがはじめてでした。2年ほどそちらで働き、独立しました」(近藤さん)。今では埼玉にある工房で日々新しい作品を制作されています。
カラフルでシンプルな形がかわいい七宝ピアス
それでは近藤さんが手がけた七宝ピアスをいくつかご紹介します。まずこちらは、丸や四角、ひし形といったシンプルな形のピアス。ハイネックの薄手のニットなどに合わせれば、コーディネートのポイントになりそうです。色もさまざまあるので、片耳ずつで違う形・色をチョイスして楽しんでみてはいかがですか?
こちらは、七宝のプレートに金属や貴石、サンゴなどを組み合わせたもの。動くたびに品良く揺れる姿にひと目惚れしてしまいました。佇まいが美しいので個人的にはパーティーや特別なお出かけなどのドレッシーな服に合わせたいです。顔まわりで揺れる七宝が、ひと味違う輝きを放ってくれそう。
ころんとした立体感のあるこちらのピアスは、釉薬の厚みによって透け具合がひとつひとつ異なる作品。上品で存在感のあるアイテムなので、カジュアルなコーディネートに加えて、大人かわいいスタイルにするのも良いのではないでしょうか。
モノトーンになりがちな冬の装いに彩りをプラス
七宝ピアスは、セレクトショップでも購入もできますが、オーダーも可能です。また11月10日(金)~30日(木)まで、CLASKA Gallery & Shop "DO"にてフェアが開催されます。フェアでは、ピアス・ペンダント作りができるワークショップも予定されているので、ぜひ足を運んでみてください。今シーズンはメタリックアイテムが流行しているので、七宝アクセサリーを取り入れて周囲とちょっぴり差をつけるのもよさそう。モノトーンになりがちな冬の装いに、色鮮やかな七宝ピアスをぜひ取り入れてみてはいかがですか?
photo / Kenichi Kondo
Kenichi Kondo
Kenichi Kondo works フェア
開催日:11月10日(金)~30日(木)
開催場所:神奈川県藤沢市辻堂元町6-20-1 湘南T-SITE 2号館 1F
http://do.claska.com/exhibition_fair/2017/10/kenichi_kondo_works_3.html