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ひとつ食べると、もうひとつ…。手が止まらない「いちや」の大福の魅力とは?

最近、時々むしょうに小豆餡のお菓子が食べたくなることがあります。クリームでもチョコレートでもなくて、どうしても小豆餡!そんな私の耳に入ってきたのが、美味しい大福とどら焼きのお店の噂。そこで曳舟に足を伸ばしてみました。

ひとつ食べると、もうひとつ…。手が止まらない「いちや」の大福の魅力とは?

和菓子の激戦区で、何かあたらしいことを

曳舟の大福とどら焼きの専門店「いちや」の白いのれんのかかった入り口外観の写真

東武スカイツリーライン曳舟駅。半蔵門線・田園都市線の直通列車が乗り入れたことにより、各方面からのアクセスも良好になりました。訪れた日は日曜日だったせいか、これからどこかに遊びに行くらしい人々で駅は賑わっていました。駅前から歩くこと、4、5分。落ち着いた住宅街に「いちや」はありました。白い壁に白いのれん。内装も白を基調として全体的に清潔感が漂っています。「元々小豆が好きだったんです。そして、ここ、向島一帯は和菓子店の激戦区でもありました。だからこそ、ここで何か新しいことをできないかと思いました」。そう語るのは「いちや」オーナーの今井義人さん。そうしてできたのが、大福とどらやきの専門店「いちや」なのでした。

見るだけでほっと幸せ。食べてもっと幸せになる大福

曳舟「いちや」の店内の木と白タイルのカウンターにどら焼きが並んでいる写真

店内に入ると目を引くのが、木製の板重の中に整然と並ぶ大福。ガラスのショーケースではないところが、またいいなと思いました。思わず、「左から右まで全種類ください!」と声を上げたくなります。「大福って形もまるくて、見ていると幸せな気持ちになりますよね。みんなに幸せになって欲しいから大福をお店の名物にしようと思ったんです」(今井さん)。毎日店頭に並ぶのは定番の大福が5種類(「いちや大福」「素焼き大福」「豆大福」「黒ごま大福」「杏大福」)に、季節のものが1種類。冬はイチゴ大福で、夏はキウイ大福なども作られるのだそうですが、私が行ったときは、ちょうど桜の季節で桜餅がありました。キウイというのは、ちょっと珍しい印象もありますが、あんこの甘さとキウイの酸味が意外に合うのだそうです。

大福をより美味しくする素材へのこだわり

曳舟「いちや」の杏大福がお皿に乗っている画像

「いちや」では、素材にもこだわっています。お餅は、滋賀産の餅米「滋賀羽二重糯(しがはぶたえもち)」を使用。北海道産の大粒小豆「豊祝(ほうしゅく)」を「鬼ザラ糖」で炊いた餡は、優しい甘さ。口の中に入れると、お餅も小豆餡も強い自己主張をするわけではないのですが、あっと言う間にとろけて、何とも言えない幸せ感だけが残ります。そして、イケないことに、ひとつ食べると、またもうひとつ…と手が伸びてしまうのです。粒あんの定番「いちや大福」のあとは、駒ヶ岳山麓の黒胡麻を餅生地と餡にたっぷり使用した「黒胡麻大福」。胡麻の香りが香ばしい。次はちょっと変わり種の「杏大福」へ…。これはシロップで戻した干し杏を粒あんとともに包んだもの。これも甘酸っぱくて好みかも…。とまあ、次々にペロリといってしまう何とも魅惑的な大福なのでした。

シンプルだからこそ難しい和菓子をひとつひとつ丁寧に作り上げる

曳舟「いちや」名物のどら焼きが白いさらにのっている画像

「いちや」のもうひとつの名物は「どら焼き」。シンプルな餡だけの「しっとりどら焼き」と、栗をまるごと使用した「しっとり栗どら」があります。どら焼きもポピュラーな和菓子ですが、お店によって本当に味わいが違うもの。「いちや」のどら焼きは、その名の通り、皮がとてもしっとりとしていて、餡の甘さと絶妙なハーモニー。ひとついただくと、充実感が味わえます。「和菓子はシンプルです。だからこそ、難しい。でも、職人がひとつひとつ手をかけて丁寧に作っていけば、その気持ちがお客様にも伝わるんじゃないでしょうか。そんな物作りの姿勢を大切にしています」と語る今井さん。私は、確かにその気持ち、いただきました!

この味を懐かしんで、再びお客様が来てくれるようなお店に

曳舟の大福とどら焼きの専門店「いちや」の店内に笑顔で立つ白い作業着を来た若い2人の和菓子職人

私がうかがったのは日曜日でしたが、男性のひとり客や女性のお客様が次々に訪れては買い物をしていかれます。今井さん曰く、地元の人に親しまれる店にしたかったので、あえて大通りではなく、住宅街にポツンとあるようなイメージで作ったのだとか。このお店の前を通ると、どうしても素通りはできないような雰囲気があります。実はこのお店の前は、近くにある高校の通学路になっていて、生徒たちも時より立ち寄るのだとか。「あの子たちが大人になって、子供ができるような歳になったら、高校時代を懐かしんで、家族と一緒に訪ねてくれるようになったらいいなあと思います」(今井さん)。ええ、きっとそうなるに違いありません。そう確信させる魅力の和菓子がここにありました。(写真は、お客様の声がすぐそばで聞こえるのが嬉しいと語る職人のおふたり)

photo / reeeko

いちや
東京都墨田区東向島2-34-10
03-3612-0724
10:00~18:00(売切次第終了)
定休日:火曜

この記事を書いた人

reeeko 食べることと飲むこと、そして読むことが大好き(ついでに寝るのも)。以前は本なしで電車には乗ることはできなかったけれど、最近はスマホで読書できるようになったか...

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