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自分の器を通して、それを前に料理してくれる人たちと繋がっていることがうれしい。

自分の器を通して、それを前に料理してくれる人たちと繋がっていることがうれしい。

物作りがしたいと、陶芸を手がけるために笠間へ移住。多くの人を引きつける器を作り続けている折居さんの作陶の作業は、どんなものなのでしょうか?そこには、作品に対する意外な想いもありました。

型から出したばかりの生の器が一番かわいい。

自分の器を通して、それを前に料理してくれる人たちと繋がっていることがうれしい。

折居さんの作品は、石膏で作った型に粘土を流し込んで器の元の形を作り、それを乾かし焼いて、釉薬を塗りまた焼いていく作業から生み出されます。「私は、なるべく普通のものを作ろうと思っています。でも、作る前にこうしようとか、こうなって欲しいとかいろいろ考えてはいますが、鋳型から生の、まだ焼いていない生地をぽんと外した時に、あ、これはいいなとか、これはダメだとかが瞬時にわかるんです」。型から出したばかりの、まだしっとりとした土の感触のある器の原型を見ると、そういった勘は、確かに作家にしか説明できないものなのだと思います。

「私は生のこれが一番かわいい。焼かないでそのまま出したいぐらい。でも、そんなわけにもいかないから焼くんですけどね」。折居さんの作品の魅力は、この粘土の塊が“かわいい”と言える気持ちにあるのかなと思いました。

実は、自分の作った食器を使うことはあまりないんです。

自分の器を通して、それを前に料理してくれる人たちと繋がっていることがうれしい。

「私の作品はシンプルだと言われるんですが、個人的には派手なものが好きで、自分で作った器を家で使うことはほとんどないんです」。意外な言葉でした。「実家で使っていたのは、和食器か中華っぽい器ばかりだったので、それは身体にしみついているんだと思います。だから、洋食器のようなものはどうしても作れません」。自分が幼いころから感覚で覚えていることを、そのまま形にしていく作業ということなのでしょうか。

「作品づくりで一番好きなのは、型からはずした生地を削っていく作業です。マスクと手袋だけつけて、カンナとカッターで縁を削り滑らかにしていく。これをするために焼き物をしているといってもいいのかも」。そうして形になった粘土は、焼かれるうちに水分が抜けて縮小。「最初にダメなところがあると、小さくなるうちにどんどんそれが強調されていくんです。粘土の段階でシビアに作るのはそれが理由です」。

私の器を前に料理している人を思い浮かべただけで泣きたくなる。

自分の器を通して、それを前に料理してくれる人たちと繋がっていることがうれしい。

意外なことでしたが、こんなに料理に寄り添う可愛らしい器を作る折居さんは、料理はあまりしないんだそうです。「私は、自分の器を買ってくれた人がそれを使っているシーンを想像するより、その人が、スーパーに行って、買い物をして、台所に立っていると考えるだけで、わあ、すごいと泣きたくなる。いつもご飯を作ってくれてありがとう!という気持ちになるんです」。

その先に、自分の作った器のある光景を想像しないということに不思議な感じがしましたが、折居さんの作った器を通して、折居さんとその器を使っているすべての人が確かに繋がっているんだなという感触を得ました。そして、やっぱり私は今日も、折居さんの輪花皿にちょこちょことお気に入りのものを盛って、ほっと一息つくのです。

photo / 川村尚子

折居ゆかさんの器が買えるお店

◆千鳥
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営業時間 12:00~18:00
(定休日はHPまたはブログでご確認ください)
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