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睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

昼間はやる気が出ず、ベッドに入っても寝付けない日々が続く……。それは、春の新生活を乗り越えてきた心身が発するSOSかも。そんな不調の改善におすすめしたいのがハーブを用いたメンテナンスです。薬草薬店「ドラッグストア フィトリート」を営む薬剤師でフランス植物療法士のガロンカオリさんに、ケア法と心地よい眠りへと導く3種を教わりました。

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

フランスで取り入れられている植物療法って?

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

仏を中心に国内外からセレクトしたハーブを揃える薬草店「ドラッグストア フィトリート」。カウンセリングを行い、その人の体質や体調に応じたハーブティーを調合しています。薬剤師で植物療法士のガロンカオリさんは神宮前でお店を開く前に、パリの老舗薬草店「エルボストリ デュ パレ ロワイヤル」で活躍していました。フィトセラピーの最前線で研鑽を積んだガロンさんに、まずはフランスの植物療法の定義をたずねました。

「薬理効果のあるハーブをお茶、チンキ、粉末などで摂取する補完医療です。日本における漢方と同じように伝統的な療法になります。ただ、もっと手軽で身近なメンテナンス方法として存在しています」

ハーブの持ち味を活かす2つの淹れ方

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

植物療法ではハーブをさまざまな状態で活用します。私たちの暮らしになじみ深いお茶もその一つ。乾燥させた薬草の有効成分を引き出すには2つの淹れ方があるのだとか。

「一つ目はアンフュージョンです。熱湯を注いだポットにハーブを入れ、蓋をして5〜10分ほど浸して成分を抽出します。いわゆるお茶の淹れ方と同じ。花、葉、茎といったやわらかい部位を取り入れるのに最適です。長持ちはしないので、その日のうちに飲み切りましょう。根や樹皮、種子、実など堅い部分から成分を摂りたい時は、鍋に水とハーブを入れて煎じます。この方法をデコクションと呼びます。こちらも煮出した日中に飲み切る方がいいですが、2〜3日であれば冷蔵庫での保存も可能ではあります」

いずれも1日500ml程度飲むと変化を実感しやすいそう。

飲むだけでなく外用にも重宝する粉末とチンキ剤

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

お茶に続いてフランスでポピュラーな取り入れ方として粉末があります。

「ドライハーブを粉砕し、パウダーにしたものです。お湯に溶かしていただくだけでなく、お茶、ジュース、スムージーに混ぜてもおいしい。また、カプセルに充填する方法もあります。さらには湿布として使うことも。その場合は少量の水で溶いてペースト状にして患部に貼付しましょう」

もうひとつ、幅広く活用できるのがチンキ剤です。

「アルコールに浸して薬効成分を抽出したものです。水溶性と脂溶性の両成分を効率よく摂取できるのも利点。水に数滴垂らして飲んだり、うがい時にも使用できます。グリセリンと精製水を混ぜると化粧水にもなりますよ」

取り入れ方が分かったところで、いよいよ眠れるカラダづくりにおすすめのハーブをピックアップいただきました。

ヘトヘトの心身を立て直すシベリアニンジン

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

環境の変化や気温差が激しい春は気づかぬうちに、ココロへの負担が大きくなります。それが蓄積されると自律神経が乱れて眠りも浅くなっていく。そんな時は、心身のバランスをととのえるアダプトゲン作用を持つシベリアニンジンがうってつけだとか。

「精神的な疲れを癒し、ストレス耐性をつけてくれます。さらには記憶力と集中力も向上させ、身体機能や免疫も高めます。根に有効成分があるので、摂取するならデコクションがベスト。また、粉末タイプも多く流通しています。作用が強いので摂取は18歳以上が望ましいです」

フランスでは定番のレモンバーベナ

睡眠の質を上げる。植物療法士が教えるハーブの力を利用してぐっすり眠れるカラダにととのえる方法

ふわっと漂うレモンのような爽やかな香りに心が軽くなるこちら。本場ではゆるめるハーブの筆頭格であるそう。

「カラダを温める働きによって、リラックスモードへと導きます。また、消化を促す作用もあるので、夕食後にお茶を飲むといいですね。胃の負担が軽くなり、眠りやすくなりますから。一方で活気づける力も持っています。朝にペパーミントとのブレンドティーを取り入れると、モチベーションアップにつながりますよ。フランスでは家族みんなで楽しむことが多く、お子さんも安心していただけます」

眠りのためのハーブといえば、バレリアン

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可憐な花姿が印象的なバレリアン。スパイシーで濃厚な香りを放ちます。

「個性が強いにおいはイソ吉草酸によるものです。これこそが日中のタスクをこなして昂った神経を鎮めて、カラダの緊張をほぐし、安眠をもたらします。交感神経が優位になった時だけなく、不安感を抱いた時にも有効。お茶にするならラベンダーやオレンジフラワーといったフローラルなハーブとブレンドするといいです。単体ではチンキ剤やカプセルだと香りを気にせず摂取できますよ」

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ドラッグストア フィトリート

表参道の脇道に入った閑静な一角にある相談型の薬草店。パーソナル調合のみならず、ブレンドティーや粉末、入浴剤、漢方薬も扱っています。

https://dgsphytreat.com/

この記事を書いた人

松岡真子 ファッション&カルチャー雑誌のアシスタントと薬局勤務を経てフリーランスに。おいしいごはんとお酒があればしあわせ。最近、ミニベロデビューをしました。自然の中...

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