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公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

都内の公園で靴磨きのやり方を教えてくれる「aozora靴磨き教室」。女性人気が高いというこのワークショップは、どんなことをやっているの? 靴磨き職人であり、絵描きでもある主催者の明石優さんにお話を聞いてみました。

公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

公園で靴磨きのワークショップを行うのはどんな人?

公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

公園で靴磨きのワークショップを開催するのは、靴磨き職人であり、絵描きでもある明石優さん。靴磨きに興味を持ったのは、デザインの勉強をしていた学生の頃だったそう。「自分探しをするために自転車で旅に出たことがあって。そのとき、靴磨き職人でのちにシューラウンジ『brift H』の代表となる長谷川裕也と出会ったのです。彼はバイクで靴磨きの日本一周の旅をして。変なヤツがいるなと(笑)。気になって僕から話しかけました」。その縁は旅から戻ってからも続き、明石さんは長谷川さんと再会します。ある日、ひょんなことから長谷川さんが行った靴磨きのイベントを手伝うことに。その経験がきっかけとなり、靴の世界に興味を持つようになったのだとか。

長持ちさせる心得えは、靴を大切なパートナーとして考えること

公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

その後、「brift H」の店長を務めます。「靴磨きの仕事をしているうちに靴は道具でありモノなのだけど、持ち主の命が宿っているような感じがしました。きちんと手入れをしてあげると植物や動物のように育っていく感覚かな」と奥深い靴磨きの世界に魅了されます。さらには“モノ”に対する考え方にも変化があったといいます。「モノを丁寧に使うようになったし、新しい物を買わずあるものでリメイクするようになった。前よりモノを大切にする気持ちが芽生えるようになりました」。

靴磨きを広く伝えるためにワークショップを開催

公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

3年間店長として務めたあと、独立します。「東日本大震災に見舞われた年でした。被害を受けた茨城で生まれたせいなのか、自分の力で生きていかなければいけないなと。そのとき自分の靴は自分で磨けた方が素敵じゃないかなと思ったのです」。そこから世田谷ものづくり学校内『自由大学』などで、靴磨きのノウハウを教える講師となります。「公園で行う青空靴磨き教室の活動もその一環です。外で靴を磨くとすごく気持ちいいものですよ」。靴磨きの教室は女性に人気が高いそう。「靴磨きを例えるとすると、化粧することと似ています。まずは汚れを落としたら栄養剤を入れる。それから色を付けたり、光沢を出したりする。洗顔後、化粧水などで肌を整えて化粧してキレイに輝くみたいな。女性には馴染みある作業かもしれないな」

靴のメンテナンスが毎日の暮らしを豊かにする

公園でプロと一緒に靴磨き。心が晴れやかになる「aozora靴磨き教室」

明石さん曰く、「きちんと手入れをすればキレイな状態に戻るし、今よりもっと履きやすくなるもの。靴を大切なパートナーとして考えると、今よりもっと大切に扱うようになるのでは? 雨にぬれたり、酷使したりしたら、パートナーを労わるためにメンテナンスしてあげようという気持ちも芽生えるはず。そうやって付き合いが長くなればなるほどかけがえのないモノだと感じ、大切にするようになると思います」。お気に入りのものを丁寧にピカピカに磨く。その心構えは、豊かな心を育むことに繋がるかもしれません。

photo / aozora shoe shine

■PROFILE
明石優 
茨城出身。南青山のシューズラウンジ「brift H」の店長を経て独立。現在、世田谷ものづくり学校内『自由大学』などで靴磨きの講師や公園で開催する青空靴磨き「aozora-shoeshine studio」などで活躍中。百貨店や一流アパレルブランドのイベントなどで、靴磨きパフォーマンスを披露するなど、活動の場を広げている。
青空靴磨きの申し込みはfacebook、または、HPから。

https://www.facebook.com/Aozorashoeshineschool/

この記事を書いた人

Kotake Aki 編集・ライター。旅行会社、情報誌、カルチャー誌の勤務を経てフリーランスに。カルチャー誌やWEBサイトなどを中心に、日本と韓国のエンターテイメントに関するコラム記...

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