使い切る、減らす。シンプルな食習慣が自然と「サステナブルな食卓」に

家庭で出来るサステナブルな取り組みはたくさんありますが、特別なアイテムを使わず、普段の食事や料理をするなかでエネルギーや食品ロスを減らすことも可能です。「サステナブルな食生活」というとハードルが高いように聞こえますが、行うことは至ってシンプル。日々実践している習慣をご紹介します。

我が家は一汁一菜ということもしばしば、たくさんのおかずを作るのは週末や特別な日にだけです。少ないおかずでも旬のものをサラダや素揚げなどでシンプルにいただくことこそが「最高の贅沢」だという考え方。
素食は出来上がるまでの電気やガスのエネルギー使用を減らすことが出来るだけでなく、洗い物の量や排水の汚れを軽減できるのも嬉しい。

何年か前までは、安売りや変わった食材を買いに車を使って買い物に出掛けていたのですが、車を一台手放してからは近くのスーパーやドラッグストアで売っている食材だけで料理するようになりました。歩いていける圏内で揃うものはやはり限られてきますが、制限がある方が献立作りもあまり悩まなくて済みます。
それに買い物で出る排気やエネルギーを減らすこともでき、ガソリン代がかからなくて済むなど、結果的には節約にもなりました。

買い物は4日に一度。あらかじめ3日分の献立を考えてメモしておき、それに必要な食材をそれぞれ少しだけ多めに購入しておきます。4日目は残った食材でメニューを考えます。昔は1週間分をまとめ買いしていましたが、結局は食べきれなくて廃棄したりすることがあったので今の頻度に変えました。さらに冷蔵庫を一回り小さいものに買い換えてからは冷蔵庫内の食材などを把握しやすくなり、ロスが大幅に減りました。

4日に1度買い物をし、次の買い物までの最後の一日は3日間で余った食材を使い、献立を考えます。食品ロスが減るだけでなく、今ある食材をどう組み合わせれば良いかという頭の体操にもなります。また新たなレシピを発見したり、料理のスキルを上げることもできるのです。

よく作るのは炊き込みご飯やスープ。
余り物を小さく切って、和風出汁やコンソメで仕上げれば立派なおかずになります。他にもピザやパスタも比較的残り物で作れるのでよく作ります。

ネギやパセリ、ハーブ類など頻繁に使う薬味類ですが、量は少量でいいってときありますよね。我が家は二人暮らしなので、スーパーで1束買っても余らせてしまうことが多々ありました。
必要な時に必要な分だけを手に入れるには、やはり自分で作るのが一番。現在はミント、わけぎ、三つ葉、パセリ、セージなどをベランダで栽培しています。

これはミニマムな暮らしにも通じるものがあるのですが、「使いきる」ということは冷蔵庫にあるものでメニューを考えたり満腹になる工夫をしたりと、新たに買い足さずに今あるもので暮らすということになるのではないかと思います。

さらに「使いきる」と冷蔵庫もスッキリとし、それにより気持ちもなんだかスッキリします。これは断捨離の効果にも似ています。

こうして食もシンプルにしていくと、益々サステナブルとミニマムライフは深く繋がっていることを実感します。
社会や企業もどんどんミニマム思考にシフトチェンジしていく傾向にある今、私たちも出来ることから未来に繋がる習慣を身に付けなければならないと思います。

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