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迷ったときは禅の教えをヒントに。大切なものに気づける、何度も読みたい「禅語」7選

人間関係や仕事など、モヤモヤしたり、迷ったとき…物事をシンプルに捉えられる考え方があったら心が穏やかに過ごせますよね。幸せな毎日を送るために背中を押してくれる言葉が、禅の教えにはあります。厳選したものと暮らす投稿が人気のミニマリスト__minimal.igさんに、心穏やかにしてくれる禅語7つを教えていただきました。

迷ったときは禅の教えをヒントに。大切なものに気づける、何度も読みたい「禅語」7選

「禅語」とは?禅の精神をわかりやすく説いた言葉

畳の上にお抹茶と和菓子が置いてある様子

「禅」とは、仏教において精神が安定・統一された状態を意味するサンスクリット語の日本語訳「禅那(ぜんな)・禅定(ぜんじょう)」の略で、坐禅の修行を重視する臨済宗や曹洞宗などの禅宗の思想を指すとされています。その禅宗の僧侶が語ったとされる言葉が禅語で、禅の精神をわかりやすく説いたものです。修行する人たちだけではなく、私たちが日常生活で参考にできるヒントが詰まっています。

禅の精神:引き算することで、大切なものに気付く

禅の思考は引き算です。満たされないからと足りないものをプラスしていくのではなく、自分にとっての不要なものをマイナスしていくことで真の大切なものに気付き、心も暮らしも満たされるという考え方です。
断捨離を始めた頃、やましたひでこさんの著書を読みこの禅の精神に深く感銘を受け今では私の軸を保つ上で大切な指針になっています。 
今回はそんな禅の精神を表した禅語の中から、私が特に影響を受けたものをご紹介いたします。

心が穏やかになる禅語7選

写経をしている人の手元

1.放下着(ほうげじゃく) 

一切の執着や思い込みを手放しなさいという意味。
正しいと思うこと、良いと思うこともそこに執着してしまうことで逆にそれが負担や足枷になってしまう。仕事や家事、育児などをする中で「あるべき」「すべき」と言った思い込みを手放すと新たな発見があり、選択肢も増えるという教えです。

2.八風吹不動天辺月(はっぽうふけどもどうぜずてんぺんのつき)

人の心を煽り立てる八つの妨げにも動じない静かな心を持ちなさいという意味。
八風とは?
 ・利...目先の利益
 ・誉...名誉をうける
 ・称...称賛される
 ・楽...様々な楽しみ
 ・衰...肉体的な衰え、金銭・物の損失
 ・毀…不名誉をうける
 ・譏...中傷される
 ・苦...様々な苦しみ

人は他人の言葉に大きく感情を揺さぶられる生き物です。
禅の教えでは感情を揺さぶられるのはむしろ良いことであり、きちんとその感情と向き合えとあります。
ただ、肝心なのはいつまでもその感情に振り回されず元の静かな心に戻すこと。
そうすれば、ハつの妨げに惑わされることはないという教えです。

お香を焚いている様子

3.本来無一物(ほんらいむいちもつ)

人は元々何も持たずに生まれ何も持たずに死んでいくという意味。
大切なものを失ってしまっても、それは本来の自分に戻っただけのこと。失う恐さに怯えることも、失ったことを嘆く必要もないという教えです。
この言葉をすんなり受け入れることが出来れば、気持ちの面で無敵になれるのかもしれません。

4.行雲流水(こううんりゅうすい)

空を流れる雲のように、川を流れる水のように何事にも執着しない自由な心を持つ境地。
良いことも悪いこともずっと続くわけではない。人生のなかで起こる様々な出来事をありのままに受け入れ、人生の肥やしに出来るようなおおらかな心を持ちなさいという教えです。

5.無功徳(むくどく)

果報を求めてはいけないという意味。
何事も結果より過程が大切。見返りばかりを求めて物事に取り組むのではなく、過程の中で得られた経験や仲間こそが人生を豊かにし、これからの道を示す指標となるという教えです。
結果は後からついてくる。仕事で悩んだときにお世話になった言葉です。

6.知足(ちそく)

自らの分をわきまえ、それ以上のものを求めないという意味。
自分に足りないものを見つけるのではなく、今あるものに感謝し生きられる人が真の心の豊かさを得られるという教えです。潔く生きていく上での指標となる言葉ですね。

7.無尽蔵(むじんぞう)

こだわりや執着を手放すと無限の可能性に気付くことができるという意味。
失ったもの、過ぎ去った過去に縛られず、今を受け入れることが新たな可能性を引き出すことに繋がるという教えです。大切な人を失ったときに心に響いた言葉です。

幸せとは手にするものでなく、気付くもの

池に蓮の花が咲いている様子

たくさんの物や情報に囲まれた現代に生きる私達。なのに心が満たされないと嘆いているのはなぜでしょうか。足りないなら補う、空っぽを埋めようとする。そんな考え方が当たり前になっていますが、それでは決して心は満たされないのです。
川から水を引き池を水で満たしたいのに、水路が木の葉や小石で詰まっていたらいつまで経っても池は水で満たされません。
私たちの心も同じではないでしょうか。心に詰まった余分な物を取り除いたら本来あなたが持ち合わせている大切な物が心を満たしてくれるはず。
幸せとは手にするものではなく、気付くものなのだと禅語は説いているのです。

出典・『比べず、とらわれず、生きる (PHP文庫)』著:枡野俊明
  ・『おだやかに、シンプルに生きる(PHP文庫)』著:枡野俊明

photo / __minimal.ig

__minimal.ig

厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣なども自らの丁寧な言葉で綴られていて、心に響きます。

https://www.instagram.com/__minimal.ig/

この記事を書いた人

mini 厳選したものとの暮らしを投稿しているInstagramが人気のミニマリスト。空間も思考もシンプルにする心がけや小さな習慣などを綴っていきます。
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