簡単でおいしい。体と心をいたわるようなやさしいお菓子の本
ダイエットや健康の観点から注目される、小麦粉を摂らない食事法のグルテンフリー。ただ、スイーツの多くは小麦粉が使われているため、それがまったく食べられないとなるとちょっとストレスに感じることもありますよね。
それなら、自分で小麦粉を使わないお菓子を作ってみてはいかがでしょう?参考になるのが、『穂高養生園が考えるやさしいおやつ』(世界文化社)の本です。
著者は鈴木愛さん。安曇野の森のなかにあり、マクロビオテックの食事や自然のなかの散歩、ヨガや温泉などでリラックスできる宿泊施設「ホリスティック リトリート 穂高養生園」で働いており、東京のサロンで食事会も開くといった活動もされている方です。
この本は、「みんなが安心しておいしく食べられる『やさしいおやつ』をおうちでも気負わず作ってもらえたら」という想いで作られたそう。
それなら、自分で小麦粉を使わないお菓子を作ってみてはいかがでしょう?参考になるのが、『穂高養生園が考えるやさしいおやつ』(世界文化社)の本です。
著者は鈴木愛さん。安曇野の森のなかにあり、マクロビオテックの食事や自然のなかの散歩、ヨガや温泉などでリラックスできる宿泊施設「ホリスティック リトリート 穂高養生園」で働いており、東京のサロンで食事会も開くといった活動もされている方です。
この本は、「みんなが安心しておいしく食べられる『やさしいおやつ』をおうちでも気負わず作ってもらえたら」という想いで作られたそう。
そうは言っても、「お菓子作りなんて大変そう」「グルテンフリーだと材料が手に入りにくいのでは?」と思う方もいるかもしれません。ですが、この本で紹介されているレシピは簡単で、材料もそれほど珍しいものではありません。
基本の生地作りは、粉類と、油分・水分をそれぞれぐるぐる混ぜて焼くだけ。動物性食品を使わないのでダマになりにくく、むしろ通常のお菓子よりも簡単と言えそうです。
材料は、小麦粉代わりに米粉、砂糖の代わりにてんさい糖やメープルシロップを使います。果物や野菜を入れるものはその自然な甘みが活かされており、満足感はあっても胃に重たくありません。やさしい味わいで、毎日のように食べたくなるお菓子になります。
基本の生地作りは、粉類と、油分・水分をそれぞれぐるぐる混ぜて焼くだけ。動物性食品を使わないのでダマになりにくく、むしろ通常のお菓子よりも簡単と言えそうです。
材料は、小麦粉代わりに米粉、砂糖の代わりにてんさい糖やメープルシロップを使います。果物や野菜を入れるものはその自然な甘みが活かされており、満足感はあっても胃に重たくありません。やさしい味わいで、毎日のように食べたくなるお菓子になります。
かぼちゃのやさしい甘さが広がるきめ細かな蒸しパン
ここからは、実際に本に掲載されているレシピを紹ご介します。
本には、オーブン要らずでフライパンで手軽に作れるお菓子もたくさん。そのひとつが「かぼちゃの蒸しパン」です。米粉ならではのキメの細かさと弾力があり、ふんわり柔らか。口に含むと、ほんのりと素朴な甘さが広がります。
本には、オーブン要らずでフライパンで手軽に作れるお菓子もたくさん。そのひとつが「かぼちゃの蒸しパン」です。米粉ならではのキメの細かさと弾力があり、ふんわり柔らか。口に含むと、ほんのりと素朴な甘さが広がります。
材料(直径6cm高さ5.5cmのプリンカップ4個分)
- <A>
- 米粉100g
- ベーキングパウダー小さじ1(4g)
- 塩ひとつまみ
- <B>
- かぼちゃ50g
- てんさい糖30g
- 豆乳80ml
- 植物油20g
- かぼちゃ(飾り用)15g
- パンプキンシード適量
準備
・かぼちゃは1.5cm角に切って蒸し、15gは飾り用に取り置きます。
・オーブンシートを10cm角に切ってプリンカップに敷きます。
・パンプキンシードはフライパンで軽く煎ります。
・オーブンシートを10cm角に切ってプリンカップに敷きます。
・パンプキンシードはフライパンで軽く煎ります。
作り方
- 1ボウルに<A>を入れ、泡立て器で均一に混ぜます。
- 2別のボウルに<B>のかぼちゃを入れてフォークでつぶし、てんさい糖を加えて混ぜます。残りの<B>を加えて泡立て器でなめらかに混ぜます。
- 3(1)に(2)を加えてゴムべらでムラなく混ぜ合わせ、プリンカップに流し入れて1.6cm角に切ったかぼちゃとパンプキンシードをのせます。
- 4フライパンに水を2cmの深さまで入れて火にかけます。沸いたら(3)を並べ、蓋をして12~15分蒸します。串を刺して生地がついてこなければ、型のまま網に並べて冷まします。
※時間が経って固くなったら、蒸し直すとふっくらします。
甘さ控えめ。バナナの風味が香るバナナブレッド
濃厚な甘みがあるバナナは、お菓子に使うとしっとり仕上がり、グルテンフリーのレシピに重宝する果物。こちらはそんなバナナが主役の「バナナブレッド」です。加える甘みは最小限にしてあるので重たくなく、バナナ自体の風味や味わいが感じられます。
材料(直径15.5cm×高さ3.5cmの型1台分)
- <A>
- 米粉150g
- 片栗粉20g
- ベーキングパウダー小さじ1と1/2(6g)
- 重曹小さじ1/3(2g)
- 塩ひとつまみ
- <B>
- バナナ70g(約2/3本)
- レモン汁大さじ1
- てんさい糖30g
- 豆乳70ml
- 植物油50g
- バナナ(飾り用、1cmの輪切り)9枚
準備
・型にオーブンシートを敷きます。
・オーブンは160℃に予熱します。
・オーブンは160℃に予熱します。
作り方
- 1ボウルに<B>のバナナを手で一口大にちぎり入れ、レモン汁を加えてフォークで押しつぶしてとろとろにします。残りの<B>を加えてよく混ぜます。バナナは多少かたまりが残っていても大丈夫です。
- 2ボウルに<A>を入れ、泡立て器で均一に混ぜます。
- 3(2)に(1)を加え、泡立て器で生地がなめらかになるまでよく混ぜます。
- 4型に流し入れ、表面を平らにして飾り用のバナナをのせ、160℃のオーブンで35~40分焼きます。
- 5こんがり焼き色がつき、串を刺して生地がついてこなければ、型から出して網にのせ、乾いたふきんをかけて冷まします。
オートミールやナッツが香ばしいヘルシーグラノーラ
牛乳やヨーグルトに加えて朝食に、パンケーキやアイスにトッピングしてデザートにと活躍する「グラノーラ」。市販のものはカロリーが高く食べるのを控えている方もいるかもしれませんが、グルテンフリーにして砂糖も控えめに作ればヘルシーに。このレシピでは、オートミールをメインに米粉や片栗粉を加え、ナッツ類とともに香ばしく焼き上げます。
材料(作りやすい量)
- <A>
- オートミール100g
- 米粉30g
- 片栗粉10g
- てんさい糖25g
- 好みのナッツ(アーモンドやくるみ、カシューナッツ、パンプキンシードなど)合わせて50g
- <B>
- メープルシロップ大さじ3
- 植物油30g
- 豆乳20ml
- カランツ30g
準備
・天板にオーブンシートを敷きます。
・オーブンは160℃に予熱します。
・ナッツ類は、パンプキンシードなど小さいもの以外は粗く刻みます。
・オーブンは160℃に予熱します。
・ナッツ類は、パンプキンシードなど小さいもの以外は粗く刻みます。
作り方
- 1ボウルに<A>を入れ、ゴムべらで均一に混ぜます。別のボウルに<B>を入れ、泡立て器でよく混ぜて乳化させます。
- 2<A>のボウルに<B>を加え、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜます。
- 3オーブンシートに広げて160℃のオーブンで15分焼きます。
- 4天板を取り出し、へらで全体を裏返します。ところどころかたまりが残る程度にほぐし、160℃のオーブンで15~20分、表面がカリッとするまで焼きます。しっとりした部分があっても大丈夫です。
- 5再び天板を取り出し、カランツを広げのせます。へらで全体を返してそのまま余熱で全体をカリッとさせます。
レーズンの一種、カランツは焦げやすいので余熱で火を通しましょう
作って味わいたくなる、素朴なお菓子がたくさん
本書ではほかにも、手土産にもできそうな焼き菓子や、パーティーにも合うケーキ・タルト、デザートにしても罪悪感が少ないプリンやアイスクリームなどの作り方が紹介されています。
ポイントになる工程には写真が付いていてわかりやすく、あまりお菓子を作ったことがない方でも挑戦しやすいレシピです。
鈴木さんのあたたかい人柄が感じられるような素朴なお菓子は、写真を眺めているだけでも幸せな気分になれ、作ってみたいと思えるものばかり。ぜひ手に取って、健康的でおいしいお菓子を楽しんではいかがでしょうか?
ポイントになる工程には写真が付いていてわかりやすく、あまりお菓子を作ったことがない方でも挑戦しやすいレシピです。
鈴木さんのあたたかい人柄が感じられるような素朴なお菓子は、写真を眺めているだけでも幸せな気分になれ、作ってみたいと思えるものばかり。ぜひ手に取って、健康的でおいしいお菓子を楽しんではいかがでしょうか?
photo / 世界文化社
穂高養生園が考える やさしいおやつ
刊行:世界文化社
定価:1,650円(税込)