自然の美しさを思い起こさせる。「-uruguruGlass-」のガラスのアクセサリー

水滴が飛び跳ねた瞬間をとらえたような写真。実は、ここに写るのは本物の水ではなく、ガラスで作られたもの。ガラス作家の岡本亮さんによるブランド「-uruguruGlass- art work studio（ウルグルグラスアートワークスタジオ、以下-uruguruGlass-）」のオブジェです。

使われているのは、80%が水晶と同じ成分で透明度が高く、軽くて割れにくいという特徴をもつホウケイ酸ガラス 。それを、酸素とプロパンの高圧ガスを混合して2,000℃以上の炎を出すバーナーで溶かして形作る「酸素バーナーワーク」の技法で制作されています。

岡本さんがガラス制作を始めたのは2008年。きっかけは琉球ガラスの工房でのコップ作り体験でした。溶けたガラスを目にしたことで、それまでの冷たくて硬いというガラスのイメージが一変。これを仕事にしようと決意し、すぐに弟子入りさせてもらえる工房を探して飛び込んだのだそう。

そこから3年半、器やコップなどを作り続けるなか、ガラスの魅力にどんどん惹かれる一方で、次第に自分の作りたいものは別にあると感じるように。それを作れるようになるため、異なる技法のバーナーワークを学ぼうと拠点を関東へ移します。ガラス制作の教室へ数回通い、あとは独学で習得。2012年より-uruguruGlass-をスタートさせました。

岡本さんが長年作りたいと思い続け、今実際に制作されているのが、水の流れや葉の葉脈など、自然の美しく儚い姿を表した作品です。10代の頃から写真を撮ることが好きで、自然の恵みや神秘が感じられる瞬間など、心惹かれるものが無意識に反映されていたのだそう。それらにより自分が表現したいものに気付かされ、現在のガラス制作に繫がったとも語られています。

その作品は、時間を忘れて見入ってしまうような繊細なものばかり。そばにひとつあれば、慌ただしい日常のなかで忘れがちになる、季節の移ろいや空の表情、植物などの自然の美しさを思い出させてくれるように感じます。オブジェはもちろん、それはアクセサリーにも共通です。ここからは、身に着けて楽しめるピアス・イヤリングを紹介していきます。

降り始めの雨の一粒や二粒目、もしくは葉の先にしたたる朝露。そんな水滴を固めたような「-Drop- long　small+large」。今にもこぼれ落ちる瞬間のようで、思わず手のひらでそっと受け止めたくなります。こちらは小さな水滴と大きな水滴のアシンメトリーなペアで、より動きが感じられるデザイン。

-Drop- long　small+large
サイズ：6×20mmと約8×40mmのペア
4,950円（税込）

水たまりに雨が落ちたとき、広がっていく水紋の美しさをぼんやり眺めたことはありませんか？「-Ripple-波紋」は溶けたガラスに圧力をかけて平面に近い形にし、その水紋を表現したもの。一つひとつの円をよく見ると、渦を巻いたようなラインがあるのがわかります。耳元で揺らめき光を反射すると、そのラインが本物の水紋のように動いて見えてきそう。

-Ripple-波紋
サイズ：10×30mm
5,500円（税込）

海辺や湖のほとりに繰り返し押し寄せる波。地面が水に覆われたと思うと引いていき、その都度泡ができては消えたり、砂をさらっていったり、常に表情を変えていきます。「-Wave-」は、そんな水面を表現した耳飾り。どこか不思議で神秘的な形は、本物の水面と同様にいつまでも眺めていられそう。

-Wave-
サイズ：15×40mm
13,200円（税込）

ご紹介したアイテムは、フックピアス（落下防止のシリコンキャッチ付き）もしくはネジバネ式イヤリングの選択が可能です。また、同じデザインのネックレスも展開されています。

ほかにもさまざまなネックレスやリングなどが作られており、中に香水を入れられ、こぼれることがないという独自の構造をしたアイテムもあります。記事の冒頭で触れた、水のようなオブジェやアロマポットなどもおすすめです。

公式サイトから、Creemaやminne、iichiなどの販売サイトに飛ぶことができます。
自然の美しさをいつでも身近に感じることができるガラス作品は、冬の澄んだ空気にも似合いそう。あなたもひとつ、迎えてみてはいかがでしょうか？