革の風合いを活かし、環境にやさしい方法で美しく染める。「thaw」の草木染めジビエレザー小物
- 公開:2020.9.13
- インテリア・生活雑貨
パッと目を引く明るいピンクや淡く柔らかなグリーンなど、ほかではなかなか見ない美しい色の革小物。草木染めなど、素材の風合いを残すやさしい染め方をした鹿や猪のレザーを使い制作をする「thaw(ソー)」のアイテムです。レザーアイテムが気になり出す秋、こだわりの詰まった一品を手にしてみませんか?
地元、鳥取の鹿のレザーを活かしたものづくり
2019年の春から、野生の鹿や猪の革、ジビエレザーでポーチやバッグなどの小物を作っている「thaw(ソー)」。
作り手は、地元の鳥取大学地域学部で学んだあと、2年間JAに勤めていた経歴をもつ窪田恵里花さんです。JAを退職して今後について考えたとき、かつて読んだジビエレザーの製品を作る方の新聞記事が頭に浮かんだのだそう。調べてみると、ジビエレザーの製品はほかにもありましたが、女性が持てるアイテムが少ないという印象を受けのだとか。
もとから環境や地産地消に関心があり、ファッションも好きだった窪田さんは、自らがジビエレザーのクラフトの道に進み、女性にも使いやすいデザインのアイテムを作ろうと決意。手に取った方々の心が和らぐようにと願いをこめ、「雪解け、和らぐ、打ち解ける」といった意味のthawをブランド名に活動を開始しました。
作り手は、地元の鳥取大学地域学部で学んだあと、2年間JAに勤めていた経歴をもつ窪田恵里花さんです。JAを退職して今後について考えたとき、かつて読んだジビエレザーの製品を作る方の新聞記事が頭に浮かんだのだそう。調べてみると、ジビエレザーの製品はほかにもありましたが、女性が持てるアイテムが少ないという印象を受けのだとか。
もとから環境や地産地消に関心があり、ファッションも好きだった窪田さんは、自らがジビエレザーのクラフトの道に進み、女性にも使いやすいデザインのアイテムを作ろうと決意。手に取った方々の心が和らぐようにと願いをこめ、「雪解け、和らぐ、打ち解ける」といった意味のthawをブランド名に活動を開始しました。
人や環境にやさしい加工と染めにこだわる
実は昨今、狼の絶滅や里山の減少などを理由に、鹿が増えすぎてしまうという事態が起きています。その鹿は農作物や森林の保護のために、残念ながら捕獲・処理されてしまうのです。
thawでは、そんな鹿の皮を利用し製品を作るブランド「Portierra(ポルティラ)」で鞣(なめ)し加工して革素材にし、染色したものを使用。鞣し加工では化学薬品を使う方法もありますが、Portierraでは人体や環境に影響の出ない独自の溶剤を使っているのが特徴です。
また、染めも素材の表情を活かすことができる、環境にやさしい染め方を採用。例えば写真右のブラックやグレーは、樹皮に含まれるポリフェノールと鉄分を反応させ発色させるエコトーン染めです。
thawでは、そんな鹿の皮を利用し製品を作るブランド「Portierra(ポルティラ)」で鞣(なめ)し加工して革素材にし、染色したものを使用。鞣し加工では化学薬品を使う方法もありますが、Portierraでは人体や環境に影響の出ない独自の溶剤を使っているのが特徴です。
また、染めも素材の表情を活かすことができる、環境にやさしい染め方を採用。例えば写真右のブラックやグレーは、樹皮に含まれるポリフェノールと鉄分を反応させ発色させるエコトーン染めです。
明るく、味わい深い色合いの草木染め
そして私が特に惹きつけられたのが、明るい色の草木染め。深みのあるビビッドなピンクの「ぶどう」や、懐かしさを感じるイエローの「やまもも」、淡く繊細なグリーンの「アジサイ」、寒色なのに温かみを感じるブルーの「くちなし」、どれも窪田さんがPortierraで作られる革からセレクトしたものです。
自然な染め方をしているため、染めロットごとに色の濃さやトーンが異なり、キズなどが隠されずそのまま残っているのも味わい深いもの。一つひとつ個性の異なる革でできた小物は、野生動物の生き生きとしたイメージを残しています。
自然な染め方をしているため、染めロットごとに色の濃さやトーンが異なり、キズなどが隠されずそのまま残っているのも味わい深いもの。一つひとつ個性の異なる革でできた小物は、野生動物の生き生きとしたイメージを残しています。
ふっくら&柔らかな大容量のペンケース
ここからは草木染めのおすすめアイテムを紹介していきます。
thawで初めて草木染めのジビエレザーを使って作られたのがこちら。曲線を描くふっくらとしたフォルムと広めのマチで、たくさんのものが入るペンケースです。
ファスナーを開けると口が大きく開き、中身がよく見え出して入れもしやすくなっています。ほどよい深さで化粧品のポーチとしても使用可能です。
革の質感が柔らかく、そのふにゃりと柔らかな手触りも人気。内側のタグにブランドロゴが箔押しされているのがさりげないアクセントです。
草木染め鹿革のペンケース 大 各5,400円(税込)
カラー:ぶどう/やまもも/あじさい/くちなし
(写真左奥の2つはエコトーン染め ウォームグレー/ブラックネイビー)
thawで初めて草木染めのジビエレザーを使って作られたのがこちら。曲線を描くふっくらとしたフォルムと広めのマチで、たくさんのものが入るペンケースです。
ファスナーを開けると口が大きく開き、中身がよく見え出して入れもしやすくなっています。ほどよい深さで化粧品のポーチとしても使用可能です。
革の質感が柔らかく、そのふにゃりと柔らかな手触りも人気。内側のタグにブランドロゴが箔押しされているのがさりげないアクセントです。
草木染め鹿革のペンケース 大 各5,400円(税込)
カラー:ぶどう/やまもも/あじさい/くちなし
(写真左奥の2つはエコトーン染め ウォームグレー/ブラックネイビー)
シンプルな長方形のミニサイズポーチ
続いてはマチがない小さな長方形のポーチ。型の改良を重ねてシンプルに仕上げてあり、フラットな形とスタンダードなファスナーに、草木染めの美しい色やジビエレザーのソフトな風合いが引き立ちます。
リップクリームやアクセサリー、印鑑、イヤホンといった細々としたものの収納に重宝するサイズ。一般的な名刺サイズのカードも入るので、カードケース代わりにするのもおすすめです。
草木染め鹿革のミニフラットポーチ 各2,500円(税込)
リップクリームやアクセサリー、印鑑、イヤホンといった細々としたものの収納に重宝するサイズ。一般的な名刺サイズのカードも入るので、カードケース代わりにするのもおすすめです。
草木染め鹿革のミニフラットポーチ 各2,500円(税込)
ティッシュの形状をキープするティッシュケース
ブランドロゴの焼き印と、脇の小さな牛革タグがポイントになったティッシュケース。ジビエレザーは軽くて柔らかなことに加え、水に塗れても風合いを損ないにくいので、ティッシュの保管にも適しているのだそう。
残り少なくなったときにバッグの中でくしゃくしゃになってしまうのを防ぐことができ、バッグから出したときもとびきりおしゃれ。大人の女性のエチケットとしてひとつ手にしてみてはいかがでしょうか?
草木染め鹿革のティッシュケース 各1,700円(税込)
残り少なくなったときにバッグの中でくしゃくしゃになってしまうのを防ぐことができ、バッグから出したときもとびきりおしゃれ。大人の女性のエチケットとしてひとつ手にしてみてはいかがでしょうか?
草木染め鹿革のティッシュケース 各1,700円(税込)
個々の希望に沿い裏の処理やカスタマイズにも対応
thawのポーチやティッシュケースは、その風合いを残すため、通常は内側(革の裏面)の処理をしていないそう。ただ、さらっとした質感が好きだという方や汚れが付くのが気になる方は、希望すれば処理をしてもらえます。
また、刻印の代わりに名入れをしてもらえたり、刻印やファスナーの色をゴールドからシルバーにを変えたりといったカスタマイズも可能です。
また、刻印の代わりに名入れをしてもらえたり、刻印やファスナーの色をゴールドからシルバーにを変えたりといったカスタマイズも可能です。
ご紹介した以外にも、小さなバッグや名刺入れ、キーカバーなどがあり、ジビエレザー以外に牛革のアイテムもあります。もしも欲しいアイテムに希望の素材や色のものがなくても、ほかの商品に使われている素材を選んで作ってもらえる場合があるそう。気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?
アイテムは公式オンラインショップにて購入することができます。また鳥取県内のイベント出展の機会も多く、かわはら道の駅で9月27日(日)には栞の箔押し体験、10月10日(土)にはミニフラットポーチ作りのワークショップを開催予定です。10月末には西郷地区公民館での西郷工芸まつりへも出展するそう。そして今後、かわはら道の駅での取り扱いもスタートするとのことなので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
アイテムは公式オンラインショップにて購入することができます。また鳥取県内のイベント出展の機会も多く、かわはら道の駅で9月27日(日)には栞の箔押し体験、10月10日(土)にはミニフラットポーチ作りのワークショップを開催予定です。10月末には西郷地区公民館での西郷工芸まつりへも出展するそう。そして今後、かわはら道の駅での取り扱いもスタートするとのことなので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
photo / thaw
thaw(ソー)