水彩画のようなゆらぎが美しい「ほぐし織」。富士山の麓で作られる涼やかな日傘たち
- 公開:2020.7.23
- ファッション
古くから織物産業が盛んな富士吉田市に工場を構える「舟久保織物」。そこでは現代では希少な伝統技術「ほぐし織」を使った傘が作成されています。雄大な富士山をモチーフにした日傘は、持つ人の気分まで涼やかにしてくれるものばかり。丹精込めて職人が作る美しい日傘たちの世界を楽しんでください。
富士山の麓で織られる、超絶技巧「ほぐし織」の日傘
1000年を超える機織りの歴史をもつ富士吉田市。富士山の麓に位置する「舟久保織物」は、大正13年創業の織屋です。そこでは「ほぐし織」という技法で織られた生地の生産と、その生地を使用した商品の製造販売が行われています。
「ほぐし織り」とは、経(たて)糸の模様が少しずつズレることによって表現される、ぼかしたような風合いが魅力の織物技法のことです。普通の織物より倍の手間がかかるうえ、高い技術が必要なため、今やその技術を持つ職人の数は僅かだといいます。
「ほぐし織り」とは、経(たて)糸の模様が少しずつズレることによって表現される、ぼかしたような風合いが魅力の織物技法のことです。普通の織物より倍の手間がかかるうえ、高い技術が必要なため、今やその技術を持つ職人の数は僅かだといいます。
その工程は複雑で、まず「仮織り」をした織物に絵付けを施します。その後、仮織りをした糸を1本1本ほぐして、ようやく本織りへと進みます。
その膨大な作業の末にできあがる織物の柄は、まるで水彩画のような美しさ。その織物で作られる日傘は、プリントにはない味わいで見る人を魅了します。
その膨大な作業の末にできあがる織物の柄は、まるで水彩画のような美しさ。その織物で作られる日傘は、プリントにはない味わいで見る人を魅了します。
光と色の重なりが美しい。富士山と水を描いた日傘
最初にご紹介するのが「富士山」と「水」をイメージした日傘です。
流れるようなストライプの模様と、中央に向かって淡く変化する色合いが美しく、ほぐし織独特のゆらぎと、色の重なりが魅力です。素材はポリエステルのほかに麻も使用され、清涼感たっぷり。画像で紹介した緑色と、黒色の2色展開となっています。
富士と水/緑 Mt.Fuji Water/Green 日傘 25,300円(税込)
流れるようなストライプの模様と、中央に向かって淡く変化する色合いが美しく、ほぐし織独特のゆらぎと、色の重なりが魅力です。素材はポリエステルのほかに麻も使用され、清涼感たっぷり。画像で紹介した緑色と、黒色の2色展開となっています。
富士と水/緑 Mt.Fuji Water/Green 日傘 25,300円(税込)
まるで頂上から雪が滲むよう。富士山モチーフの日傘
富士山をイメージして作られたこの日傘は、中央の染料がストライプ柄に滲む様子が美しい仕様となっています。持ち手についたタッセルも素敵で、暑い日の散歩が楽しくなりそう。こちらも画像で紹介した黒色と、緑色の2色展開です。
富士山/黒 Mt.Fuji/Black 日傘 25,300円(税込)
富士山/黒 Mt.Fuji/Black 日傘 25,300円(税込)
木漏れ日の下を歩くようなデザイン
こちらはちょっと珍しい「樹海」モチーフの日傘。樹海と聞くと鬱蒼とした暗いイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、富士の裾野に広がる樹海はとても美しく壮大なものです。日傘いっぱいに広がる樹海のデザインで、まるで木漏れ日の下を歩いているような、涼やかさを楽しんでください。
この樹海シリーズには、画像で紹介した「若葉」のほかに、秋に持ちたい色合いの「紅葉」、落ち着いた「薄墨」と紫が綺麗な「藤紫」の4種類の展開があります。
樹海/若葉 JUKAI/Green 日傘 25,300円(税込)
この樹海シリーズには、画像で紹介した「若葉」のほかに、秋に持ちたい色合いの「紅葉」、落ち着いた「薄墨」と紫が綺麗な「藤紫」の4種類の展開があります。
樹海/若葉 JUKAI/Green 日傘 25,300円(税込)
雨傘や折り畳み傘など幅広く取り扱いがあります
舟久保織物は、日傘だけでなく雨傘や晴雨兼用傘、また長傘タイプや折り畳みタイプの傘など幅広い傘を取り扱っています。
商品はオンラインサイトから購入可能ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
希少なほぐし織で作られる日傘を手にすれば、きっと夏でも涼しく爽やかな気持ちで過ごせますよ。
商品はオンラインサイトから購入可能ですので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
希少なほぐし織で作られる日傘を手にすれば、きっと夏でも涼しく爽やかな気持ちで過ごせますよ。
photo / 舟久保織物