暮らしからイメージされた柄と刺繍に一目惚れ。「fabrica uka」のハンドプリントのバッグ

「fabrica uka（ファブリカ・ウカ）」は、空間やグラフィックのデザイン、挿絵イラスト制作などに携わってきた戸田亜由美さんによるテキスタイルアイテムのブランドです。
戸田さんは、部屋の窓を開けたり、ごはんを食べたり、掃除をしたり…といった、日常を形作る「もの」や「こと」に触れると、それが模様に見えてくることがあるのだそう。そんな場面を元に柄をデザインし、リネン生地にシルクスクリーンという版画技法で自らハンドプリント。その生地でバッグやポーチなどの布小物を制作しています。

日々の暮らしから生まれた柄はさまざま。草原や木漏れ日、鳥たちの舞う様子といった景色のみならず、スツールや本棚などの家具、マカロニや飴といった食べ物、糸の撚りやガーゼの織りまで。そんな、ファッションアイテムとしてはちょっと珍しい柄は、目にするとふっと笑みがこぼれそう。それが個性的な形のバッグなどに仕立てられ、さらに一つひとつの模様に合わせた刺繍が施されているのが心をくすぐるポイントです。
同じ柄の生地でも、プリントされる色は都度異なり、バッグの形も違うものになります。今ある色と形のバッグはひとつだけしか作られていない貴重な一点ものです。

底に丸みのある大きめなトートバッグ。爽やかなグリーンやイエローのランダムなストライプのような模様は、実は付箋紙をイメージしています。カラフルな付箋紙が机やノートの上でいくつも並んでいるときのように、なんだか楽しげ。グリーンの付箋模様のふちには、ネイビーの刺繍糸でステッチが入っているのがさりげないアクセントです。

バッグ本体の両サイドにはステッチと同色のコットンヘリンボンテープが付いていて、それを結んだり、ほどいて垂らしたりすることで印象が変えられます。口元にはマグネットホック付きで、テープを縛らなくても中身が丸見えになってしまうことはありません。内ポケットが1つ付いているうえ、折りたたむとコンパクトになり機能性も抜群です。

リボントートバッグ "tag"　23,100円（税込）

本革の持ち手がついた、真ん丸のバッグ。イエローやオレンジで描かれているのは無花果（いちじく）の模様です。無花果同士の間のところどころに立体的なグリーンのステッチが施されていて、柔らかな印象をほどよく引き締めます。

コンパクトなバッグですが4cmほどのマチがあり、厚みのある財布やポーチなども入れられます。同じくマグネットホックと内ポケット付きです。

サークルバッグ_S "fig"　14,300円（税込）

ジュート（麻ひも）を編んだかごと布を組み合わせたワンハンドルのバッグの模様はリボン。何本ものリボンがひらひらと揺れているような動きを感じるデザインで、裏返ったリボンのふちにステッチがあり、リボン自体の立体感が感じられます。リボンというとかわいらしいイメージですが、そのリアルな描写とモノトーンカラーがシックな雰囲気。鮮やかなイエローのジュートとその模様が互いを引き立て合います。

太めの持ち手にはふっくらとしたキルト芯が入っており、荷物が重くても指や腕に食い込みにくく当たりがソフト。こちらも口元にはマグネットホックと内ポケットが備わっています。

麻クロッシェのかごバッグ_S "ribbon"　16,500円（税込）

ご紹介した個性豊かな柄のバッグは、Tシャツにジーンズのようなシンプルな服装の差し色アイテムとして持つのもおすすめ。また、どこか和の雰囲気が感じられるアイテムでもあるので、浴衣に合わせるのも素敵です。

fabrica ukaでは、バッグ以外にヘアバンドやブローチなども制作されています。イベント出展時と、公式オンラインショップにて購入が可能です。どれもSOLDOUTになったら同じ形での再販はしていない、一期一会のアイテムなので、心惹かれるものがあったら是非手にしてくださいね。