カメレオンのように顔が変わるカフェ。曳舟「爬虫類館分館」ってどんなところ?
- 公開:2020.3.12
- グルメ・食
スカイツリーの街・押上からほど近い曳舟。近頃は再開発が進み人も増えています。そんな街に存在感を示す「爬虫類館分館(はちゅうるいかんぶんかん)」。え?爬虫類の剥製とかが並んでいるの?というのは誤解。実は知る人ぞ知るユニークなカフェなんです。日曜日の昼下がり、ランチをいただきに行ってきました。
日替わり、曜日替わりで提供されるメニューが変わる
美味しいものを食べたり飲んだりが好きで、休日はいろんな場所に出没するのを楽しみにしています。
そんな私の耳に、月1回とか毎週何曜日などと決め、日替わりでさまざまな人が得意な料理やコーヒーなどを振る舞っているカフェがあるという噂が届いたのです。しかも場所は、近頃面白いお店が続々オープンしている東京の東側。興味を引かれた私は、とにかくうかがってみることにしました。
そんな私の耳に、月1回とか毎週何曜日などと決め、日替わりでさまざまな人が得意な料理やコーヒーなどを振る舞っているカフェがあるという噂が届いたのです。しかも場所は、近頃面白いお店が続々オープンしている東京の東側。興味を引かれた私は、とにかくうかがってみることにしました。
店長が得意なものを提供するシェアカフェ
高層マンションや大型スーパーが建ち並ぶ東武線曳舟駅前から10分近く歩くと、ザ・昭和!な名前のついた「キラキラ橘商店街」にぶつかります。その端っこにあるのが「爬虫類館分館」。名前に惑わされてはいけません。これがそのカフェなんです。
創立は2010年。今年で10年になりますが、現在のマスター・吉田宰さんが初代マスターから店を引き継いで4年だそう。
「爬虫類館分館は、日替わりや月1、単発で借りることのできるシェアカフェです。その時間にここを借りて営業している人を“店長”と呼んでいて、僕はマスターとして全体を統括しています。僕もマスターになる前は毎週木曜日に店長としてコーヒーを出していました」(吉田宰さん。以下同)
創立は2010年。今年で10年になりますが、現在のマスター・吉田宰さんが初代マスターから店を引き継いで4年だそう。
「爬虫類館分館は、日替わりや月1、単発で借りることのできるシェアカフェです。その時間にここを借りて営業している人を“店長”と呼んでいて、僕はマスターとして全体を統括しています。僕もマスターになる前は毎週木曜日に店長としてコーヒーを出していました」(吉田宰さん。以下同)
下町人情と新しさが共存する街
吉田さんが店長をするようになって1年ほどしたとき、そろそろ引退を考えていた先代のマスターから店を引き継いでほしいと言われたのだそう。
「そんなことを言ってもらえて、正直嬉しくはあったんですけど、自分はマスターとしてこれからどうすればいいのか、将来的なイメージが湧かないと言って、2、3週間悩ませてもらいました。でも、最終的にはやりますと言ったんですけどね」
吉田さんがそう決意したのは、お店のある京島という地域の面白さ。下町人情も色濃く残っていながら、押上も近く若い人が訪れることも多いこと。そして何より、この日替わり店長が営むシェアカフェというシステムを続けていきたいと思ったことも大きいと言います。
「そんなことを言ってもらえて、正直嬉しくはあったんですけど、自分はマスターとしてこれからどうすればいいのか、将来的なイメージが湧かないと言って、2、3週間悩ませてもらいました。でも、最終的にはやりますと言ったんですけどね」
吉田さんがそう決意したのは、お店のある京島という地域の面白さ。下町人情も色濃く残っていながら、押上も近く若い人が訪れることも多いこと。そして何より、この日替わり店長が営むシェアカフェというシステムを続けていきたいと思ったことも大きいと言います。
カフェらしくないネーミングの理由は?
ところで、この爬虫類館分館という名前。カフェにしては不思議なネーミングです。どういった由来があるのでしょうか?
「実は諸説あるんです。本業を持っている人が、副業としてカフェをするから分館だとか。現在20人ぐらいの店長さんがいらっしゃるんですけど、その時その時で違った顔を見せるという意味でカメレオンっぽいカフェ。カメレオンといえば爬虫類なのでという説が有力ですね(笑)」
そういえば、 この店の店長はどういった形で募集しているのでしょうか?
「口コミなどで興味を持ってくださった方とはいろいろお話をし て、やる気があるならとにかく一度やってみてくださいと言います。 何かを始めることよりも、続けることの方が難しいということもあったりして、やってみなければわからないことはたくさんありますね」
「実は諸説あるんです。本業を持っている人が、副業としてカフェをするから分館だとか。現在20人ぐらいの店長さんがいらっしゃるんですけど、その時その時で違った顔を見せるという意味でカメレオンっぽいカフェ。カメレオンといえば爬虫類なのでという説が有力ですね(笑)」
そういえば、 この店の店長はどういった形で募集しているのでしょうか?
「口コミなどで興味を持ってくださった方とはいろいろお話をし て、やる気があるならとにかく一度やってみてくださいと言います。 何かを始めることよりも、続けることの方が難しいということもあったりして、やってみなければわからないことはたくさんありますね」
吉田さんいわく、このカフェのいいところは店長さんが固定ではないのでその日その日で客層も変わり、さまざまな人に出会えることなのだとか。
「木曜日の店長は社交ダンスの先生で、生徒さんがお客さんとして来てくれます。すると自ずと年齢層は高めになって、人生のことを語ってくれる人がいたり、面白いですよ」
ちなみにこの社交ダンスの先生の出身は秋田で、提供してくれるのは名産の稲庭うどんなのだとか。他にもカレーやハンバーガーなど、行く曜日時間帯によって味わえるものが違うのも楽しい点。 その日の店長が、来ているお客様に他の日の宣伝をするなど、アットホームな雰囲気も魅力的です。私も初めてうかがったのに、ついつい居心地が良くて長居してしまいました。
今日の店長のたなべさんから、ここで店長を始めるようになったきっかけを伺ったので、次回はそのお話をご紹介します。
「木曜日の店長は社交ダンスの先生で、生徒さんがお客さんとして来てくれます。すると自ずと年齢層は高めになって、人生のことを語ってくれる人がいたり、面白いですよ」
ちなみにこの社交ダンスの先生の出身は秋田で、提供してくれるのは名産の稲庭うどんなのだとか。他にもカレーやハンバーガーなど、行く曜日時間帯によって味わえるものが違うのも楽しい点。 その日の店長が、来ているお客様に他の日の宣伝をするなど、アットホームな雰囲気も魅力的です。私も初めてうかがったのに、ついつい居心地が良くて長居してしまいました。
今日の店長のたなべさんから、ここで店長を始めるようになったきっかけを伺ったので、次回はそのお話をご紹介します。
photo / reeeko
爬虫類館 分館
東京都墨田区京島3-17-7