手間暇かけて作られる、草木染めのアクセサリー
お花や果物、木の実など、自然をモチーフとしたアクセサリーを制作する「Kahon」。採取した植物から染色液を作り、天然素材の糸や布を染めるところから手作りされるアクセサリーは、そのほとんどが貴重な一点ものです。
作り手は、わずか3歳頃からお母様の真似をしてアクセサリー作りをしていたというKahoさん。大学受験を終えると雑貨屋さんでの委託販売を始め、紙やレジン、ビーズなどさまざまな素材でアクセサリー制作を行っていました。
そんなKahoさんが大学3年生の授業で出合い魅了されたのが、草木染め。天然の素材から染められた布の鮮やかさと美しさに驚き、その後は草木染めを施したアクセサリーを作るようになったのだそう。
そんなKahoさんが大学3年生の授業で出合い魅了されたのが、草木染め。天然の素材から染められた布の鮮やかさと美しさに驚き、その後は草木染めを施したアクセサリーを作るようになったのだそう。
思い出のお花を形に残すオーダーメイド
Kahoさんが草木染めを学んでいた頃からやってみたいと心の中で温めていたのが、思い出のお花を残すアクセサリーのオーダーメイド。贈り物などで受け取った大切なお花を、なんとか長く残せたらと思う人は多いもの。その思いを叶えるため、お花から抽出した色素で染めたアクセサリーを作るのです。
依頼するには、使いたいお花と作ってもらいたいアクセサリーの種類をメールで連絡。オーダーを受け付けてもらえたら、お花が枯れないうちに風通しのよい場所に吊るしてドライフラワーを作り、それを密閉袋に入れてKahonへ発送します。
Kahoさんはドライフラワーを受け取ると、必要な花びらを取り外し、火にかけて煮詰めたり、水やレモン汁と混ぜてもんだりすることで染色液を作ります。
Kahoさんはドライフラワーを受け取ると、必要な花びらを取り外し、火にかけて煮詰めたり、水やレモン汁と混ぜてもんだりすることで染色液を作ります。
その染色液に布や糸を浸して染めたら、それらを使って花びらや葉の形を作っていきます。ものによっては筆で色の濃淡をつけ、まるで本物のお花のような繊細な表情を再現していくことも。それがネックレスやピアスといったアクセサリーになっていくのです。
これまでに、プロポーズで贈られたバラの花をネックレスとイヤリングに、結婚式のブーケや会場の飾りに使われたひまわりをピアスに…など、特別な思いのこもったお花がKahoさんの手でアクセサリーになりました。ほかにも、部活の引退時に後輩からもらったお花をアクセサリーにしたいといった依頼もあったそうです。
Kahoさんによると、同じ種類のお花でも、色素を抽出してみるとそれぞれで色が少しずつ異なるのだとか。そのため、染色されたアクセサリーは、どれも一つとして同じものはありません。
染色はお花に限らず、アボカドやユーカリを使ったこともあるそうです。思い入れのある植物が手元にある人は、相談してみてはいかがでしょうか?
Kahoさんによると、同じ種類のお花でも、色素を抽出してみるとそれぞれで色が少しずつ異なるのだとか。そのため、染色されたアクセサリーは、どれも一つとして同じものはありません。
染色はお花に限らず、アボカドやユーカリを使ったこともあるそうです。思い入れのある植物が手元にある人は、相談してみてはいかがでしょうか?
オンラインショップでの販売やワークショップも
Kahonではオーダーメイド以外に、季節に合ったお花や木の実のアクセサリーをオンラインショップや取扱店舗で販売しています。今の季節は、コスモスや葡萄など、秋らしい深みのある色のアイテムが素敵ですよ。また、Kahoさんに教えてもらいながらアクセサリーを作るワークショップも定期的に開催されています。新作やワークショップの情報はInstagramで告知されているので、気になる方はチェックしてみてください。
photo / Kahon
Kahon