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あなたならどう使う?新しくてどこか懐かしい街の憩いの場「喫茶ランドリー」

隅田川からほど近い、下町・千歳の住宅街にある「喫茶ランドリー」。とある有名アーティストのMVのロケ地ともなったオシャレなお店は、その名の通り、喫茶店とランドリールームが併設している不思議な空間。開店から閉店まで、多くの人で賑わうお店の魅力をご紹介します。

あなたならどう使う?新しくてどこか懐かしい街の憩いの場「喫茶ランドリー」

家ですることを、たまにはここで…自由な使い道を楽しむスペース

喫茶ランドリーの内観

「喫茶ランドリー」があるのは、近年、オシャレなショップが続々と誕生している注目エリアの清澄白河と、相撲で有名な両国のちょうど中間あたり。古いビルの1階、ガラス張りの開放的な入り口から中に入ると、そこは天井が高く、レトロな雰囲気の漂う「いい感じの喫茶店」。ただし、他の喫茶店と大きく異なるのは、お店の奥にランドリーマシーンがドーンと置かれていること。取材当日も、グルグルと洗濯機と乾燥機が回っていました。喫茶ランドリーは喫茶店としての利用はもちろん、ランドリールームで洗濯をしている間にお茶や食事を楽しんだり、お茶のついでにランドリールームに置かれたミシンやアイロンで家事をこなしたり。「まちの家事室」としてさまざまな人が利用しています。

ヒントはコペンハーゲンのランドリーカフェ

喫茶ランドリーの内観2

このお店を運営しているのは、「1階づくりはまちづくり」をモットーに活動している株式会社グランドレベル。「最近のマンションの1階には綺麗なラウンジが作られていますけど、実はほとんど使われていませんよね。1階には人が集える場所をもっと作るべきだと思うんです」と同社のディレクター・大西正紀さんは言います。喫茶ランドリーのモチーフとなったのは、以前、旅行先のコペンハーゲンで見た「ランドリーカフェ」。赤ちゃん連れの女性や、勉強をしている大学生、近所の老人、スーツ姿のサラリーマンなどがいて、みんなが自由に思い思いの時間を過ごしていたそう。たまたま、このビルのオーナーからビルの活用法を相談されていたこともあり、人々が自由に集い、好きに時間を過ごせるスペースを誕生させました。

利用する人たちの手が育てていった、みんなの場所

喫茶ランドリーの内観3

とはいえ、飲食店の経営をしたことのなかった大西さんたち。お店がオープンした当初はメニューはコーヒーと紅茶とトーストのみ。しかも、まずはこの場所を知ってもらおうと無料でコーヒーを提供していたと言います。それでも、少しずつ、近くで働くサラリーマンや、近所に住む主婦やご老人、学生さんたちが集まってくるようになり徐々に賑わいを見せるようになりました。しかも、常連になったママさんたちが「ここでカフェメニューを作らせてください」と、名乗り出てくれて、カレーやサンドイッチといった食事メニューから、手作りスイーツと、どんどんメニューが増えていったというから驚きです。今では近所のママさん4人がスタッフとして、店を盛り上げてくれているそう。

ルールはなし、使い道を考えるのは使う人。

喫茶ランドリーの内観4

「これといった決まりはなくて、みんなが自由な発想でこの場所を使ってくれたらいいと思うんです」と大西さん。ある時、近所の主婦のグループが「この大きなテーブルを貸してください」とやってきたそう。聞けばクリスマス用のパンのリースを作るため、その大きなテーブルでパン生地を捏ねたいというので、喜んでスペースを提供したと言います。それをきっかけに、レンタルスペースとして店内を提供。これまでも、さまざまな人が、思い思いの利用法で楽しんでいると言います。「もともと単にお茶を飲むだけでなくて、そうやって人が集まる場所を作りたかったんです」(大西さん)。今ではすっかり人々が集う憩いの場となっています。

食べるとほっとする、心温まる手作りメニュー

喫茶ランドリーの人気メニュー・カレーライス

喫茶ランドリーでは、一杯ずつエアロプレスで淹れたコーヒーなどのドリンクのほか、カレーやオープンサンド、季節のシチューなどの食事、パウンドケーキやロールケーキ、ゼリーなどいったスイーツ、さらにはクラフトビールも楽しめます。

喫茶ランドリーの人気メニュー・クラフトビール

「喫茶は通常ひとりのオペレーションでやっているので、クラフトビール(450円~)はグラスを渡して自分でお客様に自分でいれてもらっています」(大西さん)という、いい意味での緩さもまた喫茶ランドリーの魅力のひとつ。

喫茶ランドリーの人気メニュー・米粉のロールケーキ

取材の日にいただいたのは米粉のロールケーキ(350円)。砂糖ではなくテンサイを使った優しい甘さともっちりとした食感がクセになりそう。この日は手作りのブルーベリーソースがかかっていましたが、季節によってトッピングは変わります。

自分だったら何をするか?考えるだけでもワクワク

喫茶ランドリーの内観5

喫茶ランドリーでは、あえてお店主催のイベントは行っていないそう。「その代わり、お客様がこのスペースを自由に使って、小さなお茶会を開いたり、店を借り切ってイベントを開催したり、大きなテーブルでミーティングをしたり、家事室を借りてものづくりワークショップを開いたり、自由に利用されています。なんでも気軽に相談して欲しいですね」(大西さん)。自分だったら、何をするだろう?と考えるだけでも、楽しくワクワクするスペース。まずは足を運んで、「あなただったら」のアイデアを練ってみませんか?

photo / 喫茶ランドリー、カオリーヌ

喫茶ランドリー
東京都墨田区千歳2-6-9 イマケンビル1階

http://kissalaundry.com/

この記事を書いた人

カオリーヌ 女性情報誌、グルメ系雑誌などでライターとして執筆。そのほか、文芸小説の編集も担当。担当作品が山本周五郎賞の最終候補作品にノミネートされる。プライベートでは、...

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