会員登録

ログイン

  • Facebook
  • Twitter
  • Sheage公式インスタグラム
  • インテリア・生活雑貨
  • ファッション
  • コスメ・ビューティー
  • グルメ・食
  • アート・カルチャー
  • 旅行・お出かけ
  • ライフスタイル
  • サステナビリティ

物を持つのは悪くない!「捨てる」に執着せず好きなものに囲まれた幸せな生活

私が整理収納アドバイザーです、と自己紹介すると、皆さん「物が捨てられなくて」と捨てることについて悩みを口にします。その度、物の多さを気にしてらっしゃる方が多いのだなぁと感じてきました。しかし、そんなに捨てなければいけないのでしょうか?一度「捨てる」の先にある生活に目を向けてみませんか?

物を持つのは悪くない!「捨てる」に執着せず好きなものに囲まれた幸せな生活

ミニマリストやシンプルライフに憧れるのか、それとも?

お気に入りのマグカップや食器

片付けブームと同時に、無駄のない生活を目指すシンプルライフ、必要最低限の物だけを持つミニマリストという言葉が市民権を得ました。物を持たない生活が良いものだと認識されているというのは間違いないでしょう。

そんな雰囲気やネットで見かけるシンプルライフ実践記事などを見て、なんとなく物を捨てなきゃいけないと漠然と考えている方。

では、なんのために物を捨てたいのでしょうか。

ミニマリストになりたいから?
シンプルライフに憧れるから?

そこで生活するのはあなた自身です。あなたのための部屋でなくて誰のための部屋でしょうか。
必要なのは「そこで暮らす自分が、どうありたいか。どうあれば快適に、幸せに過ごせるのか」それをイメージすることです。
そのイメージの先にあるものがミニマリストだったりシンプルライフだったら、そこで初めて物を最小限に絞る「捨てる目的」ができるのです。
さて、あなたの頭にはどんな姿が思い浮かぶでしょうか。

要不要の選択の基準で、好きな物は「要」

私がレッスンで要不要の選択をしましょうと言う場合、基準は、

1.半年以内に使ったか(季節物なら前シーズン使ったか)
2.壊れていないか
3.これから使うか
4.気に入っている・大事にしている物か

です。

この他に食品なら賞味期限が切れていないか、ストックが多すぎないか、洋服なら同じジャンルに偏っていないかなど、その人に合わせた適正量を一緒に探っていきます。

こうしてレッスンをする中で気づいたのは、なんとなく「片付けなければ」「捨てなければ」と考えている人の頭の中はいつの間にか物を捨てて減らすという一点に集中してしまっていること。好きなものは当然持っていていいのだという大事な点が抜け落ちてしまっているのです。

捨てられないと感じる物と向き合うとき、その理由を冷静に考えてみましょう。本当に、心から好きという気持ちで持っている物か、それとも「これ、高かったからなぁ」「まだ使えるのに捨てるのはもったいないなぁ」という引っ掛かりで持っている物なのか、そこを判断してください。
気に入っている・大事にしている物ではないのなら、それは物への「愛情」ではなく、買った時に払ったお金への「執着」だったり、将来使う(予定はないけれど)ときにまた買わなければいけない、損をするのではないかという「恐れ」です。

好きなものを使っている自分をイメージする

ティーセットphoto:関根つかさ

整理収納アドバイザーである私も、今の生活にこんなに必要ないだろう、という量のティーセットを所有しています。それは、骨董市で見つけたリモージュのティーセット。カップ&ソーサーが12セット、ティーポット、ミルクポット、シュガーポットのフルセットです。我が家は来客が多いですが、12人が集まるお茶会は開催する機会がないでしょう。

しかし、将来自宅で少人数制の片付けセミナーを開催し、素敵な食器でお茶を出せたらいいなという夢が叶ったその日を頭に描くと、このティーカップがそこにあります。このティーカップはモチベーションの一端なのです。

このティーセットを収める場所を確保するため、それまで来客用に持っていたカップ8つを人に譲りました。そのカップはシンプルで使いやすいけれど、よくよく考えたら私の暮らしのイメージではない物でした。

よく、「入らなくなったジーンズは捨てましょう」といいます。確かに、あまり履いていないし傷んでもいないというのが捨てられない理由なら、痩せた時に改めて新しいジーンズを買ったほうが良いと思います。ですが、そのジーンズをすごく気に入っていて、流行に関係なく履きたいと思っているのなら、それはきっとダイエットを続けるモチベーションになるでしょう。
物の要不要を考えることは、その物一つ一つとの関わりや自分に与える影響を考えることなのです。

どんな生活がしたいのか、その舞台をセットしてみて

自分の人生というドラマの舞台をセットしましょうと言うと大げさかもしれませんが、「私」という登場人物が、どんな生活を送り、どんな物に囲まれて、どんなライフスタイルを送るのか、監督兼脚本家兼演出家となって考えてみてください。そのうえで、自分の好みの物を周りに残しましょう。そこから外れた物こそが「捨てる」候補です。

それに慣れてくると、自分に必要な物が自然と見えてくるようになります。
もちろん持ち物と向き合った結果、自分のイメージする生活がミニマルなら、ミニマリストを極めてください。「他所は他所、うちはうち」とはよく言ったもので、人それぞれ心地よく感じる環境は違うのです。

物を持つことは決して悪いことではありません。好きな物は生活の潤いです。大切な物に囲まれて、日々の幸福度を上げていきましょう!

パリで整理収納レッスン「Atelier YOROZU」
整理収納アドバイザー関根つかさのお片付けレッスン。スカイプレッスンも受付中。

http://yorozu.fr/

この記事を書いた人

関根 つかさ パリ在住、整理収納アドバイザー。片付けレッスンのかたわら、着物レンタル、イベント業、webサイト作成と幅広く請け負うなんでも屋。気に入ったものだけに囲まれた『散...

このライターの記事をみる

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

関連記事