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人は糸を編み、糸は人を繋ぐ。ドキュメンタリー映画『YARN 人生を彩る糸』

人は糸を編み、糸は人を繋ぐ。ドキュメンタリー映画『YARN 人生を彩る糸』

12月2日(土)よりクラフト・アート・ドキュメンタリー『YARN 人生を彩る糸』が公開されました。北欧アイスランドから届いた、手仕事を愛するすべての人に贈る、YARN(糸)にまつわる本作品をご紹介します。人生の歩みのように、ひと編みひと編み人生の豊かさを感じてみてください。

彩り豊かなYARN(糸)が人を繋ぐ

本作品は、編み物は手芸にとどまらない“人と繋がる”アートであることを、4組のアーティストが語りかけるドキュメンタリー映画です。

ティナは母と曽祖母から編み物を習い、かぎ針編みのニットでゲリラ的に街を彩るヤーン・グラフィティ・アーティスト。カラフルな編み物で灰色の街を優しく彩ります。

ポーランド出身のオレクは表現の自由を求めてアメリカへ。「かぎ針編みは私の言葉であり、これでコミュニケーションをとるの」故郷の人々と一緒に作品制作に励み、楽しませる独自のスタイルでアートの世界に切り込んでいきます。

白い糸だけで構成された真っ白な舞台で「Knitting Peace」という公演を行うスウェーデンのコンテンポラリーサーカス、「サーカス・シルクール」は、糸の上を歩き、命がけの練習を繰り返すパフォーマーです。彼らの努力に、人生の意味を見出させ、観客に投げかけています。

テキスタイル・アーティストの堀内紀子は、作品に子どもたちが飛び乗ったのを見て、「人のために作品を作る」ことを決意します。それ以来、カラフルなネットの遊具を世界中で作り続けています。

映画に登場した作品が体験できる

堀内紀子さんと、彫刻の森美術館の「ネットの森」

この記事では、日本出身の堀内紀子さんについてもう少しお伝えします。
ある時、彼女は心の空洞を感じるようになったそうです。そんな中、作品に子どもたちが飛び乗ったのを見て、「人のために作品を作る」ことを決意します。それ以来、未来を担う子どもたちの想像力を刺激し、子ども自身が工夫して遊び、自然と友達になってしまうカラフルなネットの遊具を、世界中で作り続けています。現在もカラフルなナイロンの糸で手編みされた遊具は、メンテナンスされながら長きに渡り、世界中の子どもたちの想像力を刺激し続けています。

そんな彼女の作品が今、神奈川県・箱根の彫刻の森美術館に展示されています。建築家の手塚貴晴+手塚由比さんとのコラボレーションにより生まれた「ネットの森」(写真右)。是非、実際に足を運んで色彩感覚や作品の規模感を体全体で感じてみてください。

YARN(糸)が齎すライフスタイル

『YARN 人生を彩る糸』糸で、世界を美しくカラフルに彩る

編み物は、一人で黙々とセーターやマフラーを編んでいく“手芸”と思う人が多いですが、その固定観念を打ち破ってくれる作品です。

ゲリラ的にカラフルな編み物で街を彩る“ヤーン・グラフティ”や、コミュニケーションを取りながら皆で大きな作品制作に挑むなど、編み物は今、外の世界や人をつなげていくものへと変化しています。

アーティストたちの手仕事やパフォーマンスは見る者を楽しませてくれますし、アートへと昇華させようと奮闘する姿は、世界を美しくカラフルな彩りに塗り替えているように感じました。そして、編み物に欠かせない色とりどりの糸は、色だけではなく、太さや形状、質感も様々。それは、多様である人との関わり合い方に似ていると思います。

本作品はただの糸にまつわるドキュメンタリーに留まりません。ときに糸を通じた“旅”に出かけるような心踊る体験をさせてくれたり、時に“動く作品展”を鑑賞している気分になったりするような楽しさがあります。そして、それらを通して、日々の暮らしにおいて人生を紡いでいる私たちに、“生き方”について問いかけてくれる素晴らしい作品です。

photo / (C)Compass Films Production 2016

『YARN 人生を彩る糸』

2017年12月2日よりロードショー
監督:ウナ・ローレンツェン
出演:オレク、サーカス・シルクール、ティナ、堀内紀子

http://yarn-movie.com

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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