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本とコーヒーの絶妙な交差点、「本と珈琲 梟書茶房」で見知らぬ本と出会うカフェタイム

東京メトロ池袋駅に直結する『Esola(エソラ)池袋』にお店を構える“書茶房” という新しい名前のついたカフェは、本とコーヒーの絶妙な出会いを楽しめる場所。都心とは思えないほどゆったりとした空間で過ごす、心躍る時間をどうぞ。

本とコーヒーの絶妙な交差点、「本と珈琲 梟書茶房」で見知らぬ本と出会うカフェタイム

書房と茶房の出会い

本と珈琲 梟書茶房の入り口

一般的には、書房といえば本屋さん、茶房といえば喫茶店。それがミックスされた“書茶房”という名前がついたこの「本と珈琲 梟書茶房」は、本を愛する神楽坂の『かもめブックス』代表・柳下恭平さんと、コーヒーを愛する『ドトールコーヒー』の菅野眞博さんの二人の想いがぴったりと重なって誕生したのです。

本と珈琲 梟書茶房の店内

場所は東京メトロ池袋駅に直結する『Esola(エソラ)池袋』の4階。エレベーターを降りると、まるでヨーロッパのような雰囲気。クラシックな書棚が並ぶ通路が迎えてくれます。そして、その奥に広がるのは都心とは思えないほどゆったりとした空間です。

“あおり”で選ぶ本の楽しみ

本と珈琲 梟書茶房の店内の風景

店内には自由に手にとって読める本が約1000冊。小説はもちろん、論説や事典、絵本や写真集、漫画なども揃っています。座った席の近くにある本を選ぶのもよし、少し歩き回ってピン!ときた表紙の本を開いてみるのもいいでしょう。

本棚にずらりと並んだ本の数々

そして、入り口の本棚に並んでいるのは、約2000冊の『シークレットブック』。本にはすべてカバーが掛けられ、タイトルはもちろん、装丁も見ることができません。わかるのは本の大きさと手にとったときの重み、そして表面に貼られた紹介文の“あおり”だけです。
これは柳下さんが一冊ずつ丁寧に書き起こしたもの。これを読みながらいったいどんな本だろう…と想像を膨らませつつ選ぶのは、新しい読書の愉しみといえるでしょう。

本と珈琲 梟書茶房で人気のシークレットブック

本にはそれぞれナンバーがふってあり、「次に読むなら…」というアドバイスも書いてあります。たとえば上の本では、“あおり”の文末の「わたしにも街を変えられる気がします」というコメントに合わせて、「街を変えたいあなたには」と「自分を変えたいあなたには」という2方向のおすすめがあります。本によってさまざまなおすすめコメントがあるのも楽しいところ。そして、そのおすすめに従って順に手にとる、ブックサーフィンを楽しむのもいいかもしれません。
また、誕生日や記念日の数字を見つけてプレゼントにする人もいるそうです。中身は開くまでわかりませんから、プレゼントされるほうはもちろん、贈るほうもちょっとドキドキしそう。でも、きっと話が弾むに違いありません。

梟書茶房、渾身の本と珈琲のセット

梟書茶房の数量限定『本と珈琲のセット』

梟書茶房では数量限定で『本と珈琲のセット』を提供しています。ひと月くらいごとにテーマが変わり、本も、コーヒーも変わります。第四弾は、“ものにはやる心”という意味の“客気”がテーマで、1.800円(税別)。第三弾までは柳下さんが本を選び、それに合わせて菅野さんがコーヒーのブレンドを考えるというコラボレーションでしたが、第四弾では菅野さんのコーヒーありきで柳下さんが本を選んだそうです。ちなみに価格はセット内容により異なります。価格ありきではなく、本ありき、珈琲ありき、ですから。

お会計はクラシックなカギを持って

梟書茶房の伝票の変わりとなるクラッシックな鍵

このお店で伝票の代わりに置かれるのが、クラシックな雰囲気の鍵。見知らぬ本を探す旅に出てコーヒーとともに堪能し、そして現実の世界へ戻るために鍵を持って立ち上がる…というようなイメージでしょうか。鍵を置いたり手にとったりするときのカチャリという少し重めの音もなんだか素敵です。

コーヒーだけでなくフードメニューも充実、夜はアルコールもあります。一人でも、グループでも、気ままに楽しめる梟書茶房に足を運んでみませんか。

photo / 佐藤紀子

本と珈琲 梟書茶房(フクロウショサボウ)

東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola(エソラ)池袋 4F
03-3971-1020
年中無休
10:30~22:00(L.O.21:30)

https://www.doutor.co.jp/fukuro/

この記事を書いた人

佐藤 紀子 新潟県生まれ。ライター、編集者。大学卒業後、証券会社に勤務。その後編集プロダクション勤務を経て1998年よりフリーとなり、商業誌、企業誌、単行本などの制作に携わ...

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