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古都・京都と人々を繋ぐ築120年の町家喫茶&BAR「お茶と酒 たすき」

歴史的な街・京都の中でも特にその風情を残すエリアにある、築120年の町屋をリデザインした「お茶と酒 たすき」。日本が世界に誇る「おもてなし」の心が温かい、新しくて懐かしい喫茶・BARを取材しました。

古都・京都と人々を繋ぐ築120年の町家喫茶&BAR「お茶と酒 たすき」

趣ある築120年以上の町屋がお洒落な喫茶&BARに

町家喫茶&BAR「お茶と酒 たすき」の外観

まるで100年前にタイムスリップしたかのように、京都の街中に忽然とあらわれる木造建築群。ここ「祇園新橋」は「重要伝統的建造物群保存地区」の選定を受けた、風情あふれる街並みが楽しめる観光客にも人気のエリアです。その一角にある、約120年前に建てられた町屋をリデザインした「お茶と酒 たすき」は、日本の美意識「もてなす」「もてなされる」の原点でもある「お茶」を通して、新たな提案をする喫茶&BARです。同店は「すでにあるものを大切にし、新たな価値を創造する」をコンセプトにした、セレクトリサイクルショップ「PASS THE BATON」が運営。確かに、歴史ある建物と日本伝統の素材を生かしたメニューはどこか懐かしさを感じるのに、古さどころか新しさを感じるから不思議です。

1年中楽しめるかき氷は食べなきゃ損の人気メニュー

町家喫茶&BAR「お茶と酒 たすき」の人気メニューかき氷

「お茶と酒 たすき」では、店名があらわす通り、昼間はお茶や甘味が楽しめる喫茶。夜は雰囲気のいいBARとなります。喫茶時間は、京都ならではの美味しい抹茶(お薄)や、焼き麩まんじゅうなどの甘味が楽しめます。魅力的なメニューの中でも、特に味わってほしいのが1年中楽しむことのできる
かき氷。かき氷にした時に、苦味、香り、甘みのすべてがバランスよく引き立つ抹茶を厳選した「抹茶みつ」や「焙じ茶みつ」といった定番のほか、「甘夏みかん」や「みたらしだんご」「桜餅」など、季節限定の味も人気。紙のように薄く削られたふわふわの氷は、口の中に入れた途端にすっと消え、後にはシロップの上品な風味が残ります。店内で使われている漆のお盆や、レトロなガラス器など古都京都らしさが漂う食器は、全て店内で購入可能。

京都らしい演出とおもてなしの心が生きる注目店

町家喫茶&BAR「お茶と酒 たすき」夜のBARの入口の様子

夜のバータイムは裏口の京都らしい細い通路からも入店可能。通路を照らすオリジナルのちょうちんにはPASS THE BATONやたすきのアイコンになっている動物のイラストが描かれ、まるで異世界へいざなわれるかのような神秘的な雰囲気が遊び心をくすぐります。

煎り番茶ハイボールや煎茶ジントニックなど、お茶の風味を生かした京都らしいすっきりしたカクテルや、黒豆茶きなこクリームラムなど甘めの独創的なオリジナルカクテルも。春は窓から見える桜を、夏は店の前を流れる白川のせせらぎに耳をかたむけながら…。四季折々のメニューと、自然の風景、そして、京都ならではの細やかであたたかな接客。そのすべてが、あたたかな「おもてなしの心」心に通じる空間は、訪れる人と京都の街を「たすきがけ」してくれる注目店です。

photo / 古石洋平

お茶と酒 たすき
京都府京都市東山区末吉町77-6 パスザバトン京都祇園店内

http://tasuki.pass-the-baton.com

この記事を書いた人

カオリーヌ 女性情報誌、グルメ系雑誌などでライターとして執筆。そのほか、文芸小説の編集も担当。担当作品が山本周五郎賞の最終候補作品にノミネートされる。プライベートでは、...

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