500年の楽しい美術の旅『ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』
- 公開:2017.7.30
- アート・カルチャー
現在、渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催中の『ベルギー奇想の系譜展 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで』。古今のスター作家によるおよそ500年にわたる「奇想」の系譜を、約120点の国内外のコレクションでたどる本展覧会をご紹介します。
ミステリアスな魅力溢れるベルギー美術
現在のベルギーとその周辺地域では、中世末期からの写実主義のもと、空想でしかありえない事物を可視化した絵画が発展しました。画家たちは夢や無意識の世界にも価値を見出し、今日もベルギー芸術に強い個性と独自性を与え続けています。本展覧会では、約120点の作品を通して、奇想・幻想の世界を楽しむことができます。15、16世紀から現代に受け継がれている過程に目を向けながら、ベルギー美術500年の旅に出かけてみてください。
古今のスター作家が勢揃い
15、16世紀のフランドル絵画では奇妙な生物がうごめくボス派の画家やブリューゲルにはじまり、象徴派のクノップフ、アンソール、そしてマグリット、デルヴォー、そして現代のヤン・ファーブルまで、総勢30名の作家による作品が紹介されています。
様々な表現でベルギー美術を堪能
会場では絵画や版画だけでなく、彫刻や音、インスタレーションなど様々な表現で、自由で創造性あふれるベルギー美術の世界を表現しています。展示されている作品はどれも緻密で、皮肉とユーモアが溢れるものばかり。素晴らしい写実性に引き込まれ、奇妙な悪魔・怪物に誘惑されぬよう、ベルギーを旅する気持ちでお楽しみください。
photo / 新麻記子
ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで