まるで太陽のようにあたたかい柿渋染めの魅力を教えてくれる「ひなたにて」
- 公開:2017.6.26
- ファッション
「ひなたにて」は、染めの工程からデザイン、縫製のすべてをデザイナーのカミヤマアキコさんがひとりで行っているブランド。エプロンやバッグなど、柿渋染めを施した布を使った数々のプロダクトは、どれも太陽のようなやさしいあたたかみを感じさせてくれます。
作業を“日向”で行うことから名付けられた「ひなたにて」
布を染める、干す、裁断する、ミシンで縫う。それらの作業を“日向”で行うことから名付けられた「ひなたにて」。柿渋染めを施した布を使ったプロダクトを展開しているブランドです。柿渋とは、青い渋柿の実を絞った果汁を長時間自然発酵させてできたもの。その中に入っている“カキタンニン”という成分が空気に触れ、酸化・乾燥することによってあのやわらかな色味が発色するのだそうです。「ひなたにて」では、染めの工程からデザイン、縫製のすべてをデザイナーのカミヤマアキコさんがひとりで行っているのだそう。
自分が持ちたい袋を作ってみたのが、そもそものきっかけでした。
市販されている布の中から気に入ったものを購入して縫う日々。
布探しに奔走している時に、柿渋で染められた布に出逢いました。
茶色を含めて自然の色全般が好きです。
天然素材(綿・麻)が好きです。
独学で柿渋染めを始め、試行錯誤して今に至ります。
市販されている布の中から気に入ったものを購入して縫う日々。
布探しに奔走している時に、柿渋で染められた布に出逢いました。
茶色を含めて自然の色全般が好きです。
天然素材(綿・麻)が好きです。
独学で柿渋染めを始め、試行錯誤して今に至ります。
さまざまな色味であたたかみを見せる柿渋染め
オーダー制作もしているというエプロン
こちらは、柿渋染めの布を使用したエプロンたち。パン屋さんなどからオーダーを受けて制作することもあるとのこと。柿渋染めは、染色・乾燥を繰り返すごとに色に深みが増していき、同じ渋柿染めでもさまざまな色合いを表現することができます。また、日光(紫外線)に当てるとより濃く発色するので“太陽染め”と表現されることも。まさに太陽のようにあたたかみのある、やさしい色合いが魅力的です。
ヨーロッパの古布を染めた大きめのトートバッグ
こちらはヨーロッパの古布を染めたというトートバッグ。手織りの質感が渋柿染めのやわらかい雰囲気とマッチし、また新しい奥深さを感じさせるたたずまいに生まれ変わっています。大きめサイズなので使いやすく、日常使いにぴったりですね。
柿渋で染めた後に鉄媒染を施した穏やかなブラックの巾着
ブラックに染められた布は、柿渋で染めたあとに鉄媒染を施しているのだそう。ブラックと言っても、とてもソフトで落ち着いた穏やかさを感じさせる味のある色合いです。こちらの巾着はエプロンを裁断して残った布で作られたもの。その時にしか出ない色を余すことなく使い、数々のプロダクトが生み出されています。
やさしげな表情の布たちがいきいきと輝きます
企画展示の開催や手創り市などのイベントなどに参加し、柿渋染めの魅力を広めている「ひなたにて」。今回ご紹介したアイテムの他にも、コースターやティッシュケースなどのさまざまなアイテムをご覧になれるので、ぜひ情報をチェックして足を運んでみてください。機能性にとらわれすぎない自然なデザインは、深みのある色に染まったやさしげな表情の布たちを、とてもいきいきと見せてくれています。
ひなたにて(hinatanite)