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北欧家具の名作に座り本の世界へ。居心地の良さにこだわった「北区立中央図書館」<後編>

“赤レンガ図書館”の名で親しまれる北区立中央図書館をご存知ですか。赤レンガ棟の建築的な魅力に迫った<前編>に続き、<後編>では、こだわりの椅子や北区ならではの特設コーナーについてご紹介します。

北欧家具の名作に座り本の世界へ。居心地の良さにこだわった「北区立中央図書館」<後編>

時間が経つのを忘れそうな閲覧席

「北区立中央図書館」閲覧席の椅子は、“アルネ・ヤコブセン”の『セブンチェア』

北区立中央図書館は、もともと弾丸を製造する工場として建てられたこともあって、天井が高く開放感のある空間です。また、車椅子の人でも手が届くように工夫された低めの書棚が並び、一般的な図書館のような圧迫感はありません。
閲覧席も多彩で、窓側に並ぶ席は、日中には自然光で本が読めて快適ですし、デスクライトを備えた席もあります。椅子の種類は一様ではなく、バースツールのような高さのものや一人掛けのソファ席なども配置されています。居心地が良いので、時間が経つのを忘れて読書の時間に浸れそうですね。

コーナーごとに色が異なるフリッツ・ハンセンの椅子は必見

「北区立中央図書館」のコーナーごとに異なるカラーの『アントチェア(アリンコチェア)』

北区立中央図書館は、北欧デンマーク家具の代名詞、フリッツ・ハンセン社のセブンチェアやアントチェアが並ぶ図書館として紹介されることもありますが、見た目の美しさだけでこの椅子を選んだのではありません。座り心地や耐久性を追求したところ、この椅子に辿り着いたのだそうです。
座ってみると、背と座が一体となっている成型合板が適度にしなり、大きく広がった背が何とも言えない安心感を与えてくれます。
ぜひ館内を歩いて椅子の色を見てみてください。黒や濃紺、うぐいす、ピンクなど、コーナーごとに色が揃えられて工夫されているのがわかります。

無線LAN接続でインターネット利用OK

無線LANでネットも快適に使える「北区立中央図書館」

図書館の正面右手にはカフェが併設されていますが、ユニークなのは、カフェの一部にフリースペースが設けられていること。ここでは、お弁当や飲み物を持ち込んで自由に飲食することができます。
また、図書館でタブレットやPCを使う人にとって嬉しいのが、無線LAN接続でインターネットが利用できることです。館内の一部エリアでは、一人一回あたり、指定時間帯の2時間以内であれば利用料金は無料です。申込みには利用カードが必要ですが、北区外に住んでいる人でも利用カードを登録することができます。

日本文学研究者、ドナルド・キーン氏の寄贈資料を公開

日本文学研究者、ドナルド・キーン氏の寄贈資料を公開

正面入口から入って右手には、北区の名誉区民でもあるドナルド・キーン氏からの寄贈資料を公開する「ドナルド・キーン コレクション」コーナーがあります。
日本文学研究者であり文芸評論家のドナルド・キーン氏は、東日本大震災のあと、日本国籍取得を表明。翌年には帰化申請が受理されて日本人となりました。
キーン氏から寄贈された書籍の数々は、著作執筆の参考文献のほか、日本文学や古典文学に関する資料、キーン氏と交流のある作家の英訳本などです。なかには、キーン氏が鉛筆などで書き込みをした書籍もあり、とても興味深いですよ。

モダンな空間で快適な時間が過ごせる北区立中央図書館。雨の日が多いこの時期、あなたも足を運んで見てはいかがですか。

photo / 酒井 牧子

「北区立中央図書館」
住所:東京都北区十条台1-2-5
電話:03-5993-1125
開館時間:平日・土曜日午前9時から午後8時まで/日曜日・祝日午前9時から午後5時まで
休館日:第1、3、5月曜日/第4木曜日/年末年始

http://www.city.kita.tokyo.jp/chuo-tosho/bunka/toshokan/riyoannai/ichiran/chuo/

この記事を書いた人

酒井 牧子 新潟県生まれ。ライター、編集者。編集プロダクション、求人広告の制作会社などを経て2003年よりフリー。会員誌、会社案内、環境報告書、社内報、学校案内、通販カタロ...

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