気軽にコーヒーのことを。三軒茶屋のロースタリー＆カフェ「Coffee Wrights」の楽しみ方

海外のローカルなカフェで働きたいという思いで、15年前からオーストラリアやニュージーランドなどでバリスタを経験してきたという宗島さん。その後はアメリカから日本に上陸したコーヒーロースターでロースターを担当し、ローストの管理を行ってきました。
「海外のカフェで働きながら、科学的にアプローチするかたちで豆について勉強していましたが、よりロースターへの興味が高まりました。ローストだけしていてはお客様がおいしいと思っていただいているのかわからないですが、Coffee Wrightsではお客様と接することで自分でローストした豆の思いを直接伝えることができます」と宗島さん。お店では宗島さんがローストした豆を、カナダにある有名店などでバリスタとしての経験を積んできた森田さんが抽出し、一杯のコーヒーとして提供しています。

店内はシンプルで親しみやすい雰囲気。11坪という小さなスペースながら、1階に焙煎所とコーヒースタンド、2階には14席ほどのカフェスペースがあります。“八百屋さん”のように、やわらかい感じで受け止めてもらいたい。そんなCoffee Wrightsの思いをかたちにした空間は、お店に入ってすぐカウンターがある対面式のつくりになっています。
「コーヒーについて困ったことがあれば、いつでも気軽に聞きに来てくれるような場所になれたら嬉しい。豆を買っていただいたお客様がコーヒーの淹れ方がわからないといった場合でも相談に来ていただけたら」と宗島さんが話すように、小さな空間をいかし、お客様と近い距離にあることはCoffee Wrightsの大きな魅力となっています。

カフェメニューはクイックブリュー（380円）やシングルオリジン（480円）、エスプレッソ（350円）、カプチーノ（430円）などから選べます。カップにもこだわり、徳島にある矢野陶苑のブランドSUEKI CERAMICSの「OOTANI」を使用。取っ手のないしっとりとした風合いが特徴の大谷焼のカップは「お客様からは手に取るとほっこりするねと言ってくれます」と宗島さん。

お菓子には柑橘系のタルトなどを取り揃えています。いつもは4種類。西東京市ひばりが丘にある「COMMA, COFFEE（コンマコーヒー）」が作っているもの。
もともと、コンマコーヒーのタルトは大きくてボリューミーですが、Coffee Wrightsのオリジナルとしてサイズも小さく作ってもらっているのだとか。中でも、あんこを使ったクッキーは、宗島さんの希望でコンマコーヒーのパティシエに依頼して作ってもらったCoffee Wrightsのオリジナルとなっています。

店内でゆっくりしたり、テイクアウトではコスタリカ産エル・アルトや、エチオピア産ベリティなどの小規模農家で手摘みされた豆など選りすぐりの豆とともに、気軽に楽しむことができます。コーヒーのことで、ちょっと話がしたい。そんな時にも気軽に相談できるCoffee Wrightsに足を運んでみてはいかがでしょうか。