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只今、ピカソとシャガールが展示中。アートも自然も楽しめる、箱根にある「ポーラ美術館」

東京から約1時間半、豊かな自然に囲まれ羽を伸ばせる場所、箱根にあるポーラ美術館は、国内外から集めた約1万点ものコレクションをもつ美術館。光を差し込む建物に、遊歩道や緑を眺めながらくつろげるカフェやレストランもあり、都会の喧噪から離れ、アートの旅を楽しめるとっておきの場所です。

只今、ピカソとシャガールが展示中。アートも自然も楽しめる、箱根にある「ポーラ美術館」

「箱根の自然と美術の共生」がコンセプトの美術館

木が茂ったポーラ美術館の道

ポーラ美術館の建物は「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに建てられており、森に溶け込むような景観が魅力。館内のエントランスやカフェには光がたっぷり入り込む設計で、開放的な雰囲気。美術館というとちょっぴり敷居が高い場所もありますが、ここではアート鑑賞の前にリラックスできますね。
展示は、半年ごとに入れ替わります。所有コレクションから成る「常設展」と、さまざまな画家やテーマに焦点を当て開催される「企画展」がありますが、どちらも見ごたえたっぷり。

有名な画家たちのあの絵画が楽しめる

ポーラ美術館にあるクロード・モネ《睡蓮の池》photo:クロード・モネ《睡蓮の池》

ポーラ創業家2代目の鈴木常司が40数年間かけて収集したコレクションの総数は約1万点。作品は、西洋絵画、日本画、日本の洋画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など幅広く、さまざまなアートにふれることができる美術館です。また、洋画では、クロード・モネ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、ハプロ・ピカソをはじめとした、有名な画家たちの代表作を所有しているのも特徴。アート初心者でも親しみやすいのもポイントです。

緑を眺めながら楽しむランチタイム

ポーラ美術館内にある「レストラン アレイ」企画展に合わせた期間限定メニュー

お腹がすいたら、併設の「レストラン アレイ」へ。大きな窓の外は、木々が美しいだけでなく、小塚山の眺望が広がっていて、とっても気持ちがいいんです。メニューは欧風料理のランチコースやランチセットをはじめ、オリジナルシーフードカレーや和食もそろっています。一押しは、企画展に合わせた期間限定メニュー。作家や作品にちなんだ素材やメニューで見た目も楽しい豪華ランチです。

遊歩道の散策で、四季折々の自然や小鳥のさえずりを楽しんで

四季折々の花々が楽しめるポーラ美術館の遊歩道

同美術館を訪れたら、遊歩道もぜひ散策してみて。2013年にオープンした美術館のまわりを20分かけてぐるっとひとまわりするコースでは、四季折々の花々や小鳥のさえずりを楽しむことができます。特に初夏から夏にかけては新緑が美しく、癒されること請け合い。ところどころに配されている自然と一体となったオブジェにも注目です。

2017年3月より開催中の企画展『ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌』

ポーラ美術館にて開催中の『ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌』

そんなポーラ美術館で2017年3月18日(土)~9月24日(日)まで開催中の企画展が『ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌』。
ピカソは、パリでキュビズムの旗手となり、力強い描線で対象を大胆にデフォルメするスタイルで作品を生み出しました。シャガールは、あざやかな色彩で絵画を光で満たすような作品で知られています。
ときに対照的にも見える2人の作品ですが、ピカソは1881年生まれ、シャガールは1887年生まれ、ともに戦争と混乱の20世紀の中、故郷からパリへわたり制作活動を続け、ときに親しく交流していた時期も。この企画展は作品約80点から2人の芸術の本質と軌跡に迫る、大変興味深い企画展です。

同美術館所蔵の作品以外にも、個人所蔵家が秘蔵するシャガールの作品や、幅6mを超える巨大タペストリーなど貴重な展示が一堂に集まります。
芸術家として互いに敬意を払いながら同じ時代を生きた2人。それぞれの独創的なスタイルを貫いた作品を見比べてみることで、作品のメッセージ性がより際立つのではないでしょうか。

この機会に、都心を離れ、緑と美味しい空気を楽しみながら、貴重なアートの世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょう。

photo / ポーラ美術館

ポーラ美術館
〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
[ 開館時間 ]午前9時00分 ~ 午後5時(入館は午後4時30分まで)
[ 休館日 ]年中無休(展示替えのため臨時休館あり)

http://www.polamuseum.or.jp/

この記事を書いた人

若松 真美 神奈川県在住ライター。日本文化が好きでとくに伝統工芸、アート、ものづくりに関心あり。趣味は旅行、お酒を飲むこと、読書。

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