蕎麦の国・戸隠で山の恵みを味わおう。スタイリッシュなお蕎麦屋さん「そばの実」

お店を訪れてまず感じたのが、おしゃれなカフェみたい！です。もちろん、お蕎麦屋さんならではの凛とした風格も感じられます。店内の家具などの細部にもこだわっており、渋いお蕎麦屋さんは１人では入りづらいという女性の方でも、ここなら１人で気軽に来られそうです。大きな窓から見える景色ものんびりとした気持ちを誘います。店内には地元の作家さんの作品や、蕎麦関連のお土産も販売しており、食事後のお買い物も楽しめました。ちなみに、お店で使用している食器のほとんどが、地元の作家さんのものだそうですよ。

蕎麦の代表的な成分といえば「ルチン」。ルチンにはシミ、シワを促進する活性酸素を抑制する抗酸化作用があるそうです。他にも「ビタミンB」も豊富に含まれているので、肌や髪の毛の健康にもよいとされています。低GI食品で、夜食べても太りにくいというメリットもあります。美味しくて体にもいいなんて、まさにスーパーフードですね！

今回は、お店オススメの品「そば三昧」と「そばがき」をいただきました。「そば三昧」は国産鬼クルミつゆ・長野産長芋のとろろ・ざるつゆの３つのつゆを贅沢に楽しめます。お蕎麦の実は地元戸隠の契約農家の蕎麦の実を、お水は戸隠山の伏流水を使用しています。キュッと締まった細めのお蕎麦につゆを少しつけていただきます。少し噛んだだけでお蕎麦の香りが感じられ、ツルっとしたのど越しがたまらないです。6ぼっち（蕎麦の束）をあっという間に食べてしまいました。お次は「そばがき」。実は私、そばがきを食べるのは人生で2度目でした。乳白色のまん丸なそばがきは空に浮かぶ満月のよう。ちょこんと添えられた柚子とお蕎麦の香りが食欲をそそります。挽きたてのそば粉を使ったそばがきは口に入れると、モッチリふわふわ。優しい気持ちになれるような食感がやみつきです。お蕎麦を食べたばかりだというのに、こちらもあっという間に完食。人は美味しいものを食べたときに喋らなくなるというのは本当なんですね。

満足、満足とそば茶を飲みながら一息ついていた私の目にあるものが目に留まりました。「そばチーズケーキ」。デザートは別腹ということで、早速こちらも注文しました。運ばれてきたケーキは見た目は普通のチーズケーキのように見えます。そっとフォークで一口…。ほんのり甘いチーズの香り、そして蕎麦の香り。新体験の香りと味です！スポンジとクリームチーズに蕎麦を使用しているとのことで、食事から続きまさに「そば三昧」。それぞれの食材を生かしてお蕎麦を使用しているので、お蕎麦が続いても飽きることなくいただけました。

戸隠はお蕎麦屋さんの激戦区です。そんな戸隠でも人気のお店「そばの実」。特にGW・8月・10月～12月は大変混むそうです。戸隠のお散歩をする前の早めの時間に来店するのもよさそうです。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、まったりとした昼下がり。のんびりお茶をしながら読書でもしませんか？次回は戸隠の大人の秘密基地「らんぷ屋工房」をご紹介します。