自宅に飾れる日本の四季「Green Scape」の盆栽で空間をデザインしよう

ここ5～6年程、少しずつ人が集まる場所として注目されている中目黒。そんな中目黒に2005年にオープンしたのが盆栽専門店「Green Scape（グリーンスケープ）」です。「Green Scape」のコンセプトは“緑景”。お店の看板にもなっていて、「小さな盆栽を通して、日本の四季を身近なインテリアとしても感じてほしい」という思いが込められています。

オーナーが陶磁器を扱う仕事をしていたこともあり、盆栽の植木鉢はこだわりのあるものばかり。植木鉢は、愛知県や静岡県などの作家さんにオリジナルで制作依頼した植木鉢が置いてあり、貴重な作品としての価値もあります。

駅前にも新しいお店が並び、外国の方も「Green Scape」に訪れることが増えたとのこと。お店の目の前の桜並木は、春だけでなく冬にもライトアップがされ、訪れた人を楽しませてくれます。

盆栽というと、何となく難しそうなイメージ。でも植物にとって、大事な水や太陽の光、そして風通しの良い外に出すことさえ守れれば、初心者でも十分楽しめるものがたくさんあるんです。

これから盆栽を始めてみたい人にはおすすめなのが「観葉苔玉」。観葉植物からつくられている苔玉は、明るい場所であれば管理することができます。時々外に出してあげる程度で、水やりも控えめでもOK。初心者でも育てやすい盆栽です。またこだわりのトレーや植木鉢を変えるだけで、インテリアとしても楽しむことができますよ。

植物が好きで、この春本格的に盆栽をしてみたいという人におすすめなのが“桜”の盆栽。成長が早い植物の場合は、枝を切ったりするなど、成長に合わせて手入れをすることが必要になりますが、桜は成長がゆっくりなので意外と育てやすいとのこと。室内で鑑賞できる桜があるなんて、素敵すぎますよね。ただし、室内で管理できるといっても、適度な水や太陽の光、風通しのいい外に出してあげることはお忘れなく。

代表的な日本の盆栽といえば松ですが、上級者向けなのでは…と敬遠される人もいるかもしれません。桜などの種類と違い成長が早いため、枝を切ったり植え替えをするなどの手間がかかりますが、手入れの仕方さえ覚えてしまえば十分育てていけるそうです。どの枝を切ればいいのか？など迷ったりわからなかったりした場合はぜひ「Green Scape」のお店へ。丁寧なアドバイスももらえますし、その他にも育ててみたい盆栽にたくさん出会えますよ。

「Green Scape」のコンセプトは“緑景”であり、“日本の四季を感じること”です。ゆっくりとした成長の過程で、いろんな季節を実感できるところに、盆栽の魅力はあるのではないでしょうか。

盆栽は成長するので、鉢が小さくなってきたら、植え替えも必要になります。今まで大切に育ててきた盆栽なので、自分で植え替えをするのが心配な場合もありますよね。「Green Scape」ではお店にもっていくと、鉢ごと預かり、植え替えもしてくれるんです。お客さんの中には10年以上も大切に育てて、植え替えの時期に依頼されることもあるそう。

盆栽を通してお客さんと長くお付き合いができるのも、「Green Scape」に植物に対する凛とした想いがあるからこそ。ゆっくりとした時間の流れがある小さな盆栽は、日本の四季だけでなくインテリアの一部として癒しの空間を演出してくれるはずです。