日常に和の美しさを添えませんか？つまみ細工のアクセサリー「アナログギャラリー」

鳥取県米子市を拠点に、つまみ細工のアイテムを制作している「アナログギャラリー」。その仕事は七五三の神社同行撮影やアルバムづくり、着物のコーディネート、ライティングなど、内容は多種多様。髪飾りのデザインや制作もその1つとして、写真を通して言葉や着物をカタチにするような活動をしているのだそう。手しごとから生まれる、はんなりとした上品な雰囲気が魅力です。

アナログギャラリーのつまみ細工に使われている生地のひとつは、手織りで仕上げられた鳥取の伝統工芸品「弓浜絣（ゆみはまがすり）」。生地の一部には、織の作家さんが栽培し、紡いで織られた伯州綿も含まれているのだとか。それぞれの生地ができるまでの道のりを知り、そこに込められた思いや時間を理解したうえで1つ1つ丁寧につくられるつまみ細工は、狂いのない精巧なつくりながらどこか手しごとのぬくもりを感じさせます。

指でつまむことで生まれる折り目と、組み合わせたモチーフの持つやわらかな幾何学模様が特徴の「つまみ細工」。近年着物はちょっと特別な機会に着るものという認識が強いかと思いますが、そんなときにつまみ細工はひとつあるだけで着物姿をより上品に演出してくれます。

古くは江戸時代から舞妓さんのかんざしに使われていたというつまみ細工は、日本人女性をよりやわらかく華やかに見せるファッションアイテムのひとつです。その技法を用いてつくられるアナログギャラリーの作品は、日本人女性の美しさをさりげなく引き出してくれるものばかり。こちらのどこかモダンなカラーリングのかわいらしいアイテムなら、1つ取り入れるだけで、きっとあなたを大和撫子な女性にみせてくれますよ。

つまみ細工は髪飾りやブローチをよく見かけることが多いと思いますが、アナログギャラリーにはこんな形のピアスも。折り目が独特の立体感を生み出し、連なるモチーフがまるで植物のようです。ぴしっとまとまった髪に付けると、あたたかい色のモチーフが華やかな雰囲気をつくってくれそうですね。シンプルなデザインなので日常にも取り入れやすく、モノトーンなコーディネートに加えればぱっと顔回りが明るくなりそうです。

優し気な色合いのつまみ細工たち。卒業式や転勤・引っ越しなど、何かと新天地に向かったり送り出したりするシチュエーションが増えそうな春のシーズンにそっと添えるだけで、清々しい場の装いをよりいっそう引き立ててくれそう。凛とした表情を持つ花が、門出やお祝いをより思い出深い時間にしてくれるはず。着物などの和装にはもちろん、ちょっとかしこまった日のさりげないアクセントとして取り入れると、自然と背筋がしゃんとしそうですね。

見れば見るほどその美しさに心を奪われてしまいそうなアナログギャラリーのつまみ細工。昨年から今月上旬にかけてd47museumで開催されたイベント「accessory展」に出展していたのだそう。間近で見るとその細やかさや魅力がよりいっそう伝わるはず。気になった方は是非一度出展しているイベントや展示にいった際手に取ってみてくださいね。
素朴で優しい雰囲気を持ちながら、古くから日本人女性の美しさを引き出していたつまみ細工。そんな伝統を用いた「アナログギャラリー」のアクセサリーをお迎えすれば、気づかなかった自分自身の持つ日本人らしい美しさに気が付かせてくれるかもしれません。