使い捨て→長く愛用する暮らしへ。10年使ってきたモノ・10年使い続けたいモノを選ぶ暮らしのヒント
- 公開:2025.2.26
- インテリア・生活雑貨・サステナビリティ・ファッション
愛着のわくモノや思い入れがあるモノ。同じモノをずっと使い続けることは簡単ではありませんが、大切なモノこそ10年、20年…と長く使っていきたいですよね。今回は、サステナブルな暮らしに関心のあるライター・arisaが実際に長く使ってきたモノと、これから長く使い続けたいアイテムをご紹介。モノの寿命を伸ばすヒントも合わせてお伝えします。
10年使ってきたモノ
友人のイタリア土産のマグカップ
まずは、これまで長く使ってきたモノをご紹介します。こちらは友人がイタリアへ旅行に行った際、蚤の市で買ってきてくれたマグカップ。家でもカフェ気分を味わえる、どこかレトロな風合いと唯一無二のデザインがお気に入りで、何十年も愛用しています。
着色が気になったら、過炭酸ナトリウムで漂白。深さのある鍋にお湯を沸かし、小さじ1杯の過炭酸ナトリウムを入れてマグカップ全体を浸すだけです。しばらく放置すると、マグカップにこびりついた茶渋が綺麗に落ちて気持ちよく使えます。
母からのお下がりのシルバーリング
20歳の時に母から譲り受けたシルバーリング。普段使い用ではなく、友人の結婚式やレストランの食事の席でドレスアップするような、ここぞというシーンで身につけているリングです。こまめなメンテナンスを重ねて、大切に持っています。
シルバーアクセサリーは、メンテナンスをせずに長く使っていると黒ずんでしまいがち。黒ずみを簡単に落とすには、熱湯と重曹を用意して以下の方法でクリーニングを行います。
1.金属以外のトレーにアルミホイルを敷く。
2.アクセサリーを置いて全体が浸るまで熱湯を注ぐ。
3.熱湯に対して3分の1の量の重曹を振りかける。
4.冷めたあと、布で優しく拭き取る。
黒ずみが綺麗に落ちて、元あった輝きを取り戻しますよ。
1.金属以外のトレーにアルミホイルを敷く。
2.アクセサリーを置いて全体が浸るまで熱湯を注ぐ。
3.熱湯に対して3分の1の量の重曹を振りかける。
4.冷めたあと、布で優しく拭き取る。
黒ずみが綺麗に落ちて、元あった輝きを取り戻しますよ。
ヴィンテージショップで購入したニット
ヴィンテージショップで購入した、ウール100%のニット。軽くて着心地がよく、シンプルで流行り廃りのないデザインなので飽きを感じさせません。着用の都度洋服ブラシでブラッシングをして保管し、衣替えで収納する時は湿気を取ってくれる炭を入れています。
汚れが気になった時は、ウール専用の洗剤を使用しています。エコストアのウールウォッシュはふわふわに仕上がるのはもちろん、ユニセックスな爽やかなユーカリの香りもお気に入りです。
市販で売られているものは洗浄力が強く、肌荒れの原因にもなったり、かえって繊維を傷つけてしまったりすることも。毎日つかうものだからこそ、敏感な肌やデリケートな衣類にも優しい、ナチュラルな洗剤を選んでいます。
市販で売られているものは洗浄力が強く、肌荒れの原因にもなったり、かえって繊維を傷つけてしまったりすることも。毎日つかうものだからこそ、敏感な肌やデリケートな衣類にも優しい、ナチュラルな洗剤を選んでいます。
ヴィンテージショップで購入した「CELINE」のバッグ
12年前に代官山のヴィンテージショップで購入した、セリーヌのショルダーバッグ。購入してから5年が経った頃、紐のダメージが広がってきたので、近所のお直し屋さんにリメイクしてもらいました。紐の長さを短くするか付け替えるかなど、色々と提案してもらったことを覚えています。
ホホバオイルを含ませた布で磨けば皮のツヤ感がアップし、自宅でも簡単にセルフケアを行えます。少しの傷や破損が気になる際は、プロに任せると安心です。
ホホバオイルを含ませた布で磨けば皮のツヤ感がアップし、自宅でも簡単にセルフケアを行えます。少しの傷や破損が気になる際は、プロに任せると安心です。
「ADDICTION」の天然毛メイクブラシ
愛用歴14年目、天然毛のメイクブラシです。ブラシ類は定期的なメンテナンスを行うことで一生使えるといわれています。使用後は都度ティッシュで軽く表面を拭き取るか、専用のブラシクレンザーを使用すれば色の混合を防げますよ。
ちなみに専用のクレンザーがない場合は、中性洗剤で代用可能。その場合は洗浄後にしっかりと水気を取り、陰干しで乾燥させることがポイントです。
ちなみに専用のクレンザーがない場合は、中性洗剤で代用可能。その場合は洗浄後にしっかりと水気を取り、陰干しで乾燥させることがポイントです。
普段はブラシケースに立てて保管すれば、通気性も保たれて、大きく型崩れすることもありません。
10年先も使い続けたいモノ
環境に配慮した素材で作られた「Coachtopia」のバッグ
ここからは、この先長く使い続けていきたいものをご紹介します。
まずは、余ってしまった素材を価値ある原材料として再構築し、循環型ものづくりをおこなう「Coachtopia(コーチトピア)」のバッグ。よそいきの時にも気軽に使えるバッグを新調したくて迎えました。「Coach(コーチ)」のサブブランドとして誕生したブランドで、そのコンセプトに惹かれるだけでなく、デザイン性の高いものばかりです。廃プラスチックをアップクラフトしたレジンのキーホルダーもお気に入り。
まずは、余ってしまった素材を価値ある原材料として再構築し、循環型ものづくりをおこなう「Coachtopia(コーチトピア)」のバッグ。よそいきの時にも気軽に使えるバッグを新調したくて迎えました。「Coach(コーチ)」のサブブランドとして誕生したブランドで、そのコンセプトに惹かれるだけでなく、デザイン性の高いものばかりです。廃プラスチックをアップクラフトしたレジンのキーホルダーもお気に入り。
「G.H.BASS」のタッセルローファー
長らく履いていたローファーが壊れてしまい、修理も難しいとのことで、ローファーを生んだブランドとして知られている「G.H.BASS(ジーエイチバス)」のタッセルローファーを迎えました。かわいらしさの中にも上品なフォルムにひとめぼれしました。
シューフィッターさんが、ソールがすり減らない歩き方のコツを教えてくれたり、丁寧にサイズ選びをしてくれたりしたことも購入の後押しに。定番のブラックならどんな服にも合わせやすく、着こなしの幅を広げてくれそうです。
シューフィッターさんが、ソールがすり減らない歩き方のコツを教えてくれたり、丁寧にサイズ選びをしてくれたりしたことも購入の後押しに。定番のブラックならどんな服にも合わせやすく、着こなしの幅を広げてくれそうです。
シューケースに保管する際は、靴の形が崩れないようシューキーパーを使用しています。木製のものを選ぶことで湿気も吸い取ってくれるのでより長持ちします。
作家さんのうつわ
九段下駅から徒歩7分のところにある「暮らしのうつわ花田」さんというお店で購入したうつわ。長崎県で活動する作家、中川紀夫さんによるものです。色合いに惹かれ、手にとった時の重さや盛り付けのイメージがついたので即決しました。オーブンに入れて使用できるのも魅力のひとつです。
「暮らしのうつわ花田」さんは、伝統に根ざした全国のうつわ作家さんの作品を取り扱っていているお店。足を運べば、人と被らないうつわが見つかるかもしれません。料理好きにとっては、冒険心をくすぐられるうつわばかりです。
購入時に想像していた通り、煮物を盛り付けるのにピッタリでした。白菜のクリーム煮やカルパッチョなど洋風の料理にも合いそうです。
ルーマニア産の木製スツール
アンティークショップで購入したルーマニアの三本脚スツール。職人さんがひとつひとつ手彫りで仕上げた伝統的なアイテムだそう。観葉植物を置くのに使用していますが、ちょっとした腰掛けにも使えたり、今後もさまざまな場面で活躍しそうです。木材は経年劣化も楽しめるので、これからどのように風合いが変わっていくのか楽しみです。
今はネットショップでなんでも購入できる時代だからこそ、直接手に取り、五感を駆使することが大切になってくると思います。生産者のこだわりが詰まっていたり、大切な人から受け継いだものなど、第三者に愛情を語れるモノは、歳を重ねてもそばにある気がします。今あるモノの寿命を伸ばすヒントが見つかると嬉しいです。
photo / arisa