食器洗いや調理時間も半減!ものと一緒に手間も減らせた。ミニマリストが手放した家事<5選>
- 公開:2025.2.10
- ライフスタイル
フルタイムで働きながら、2歳の子どもを育てるnamiさん。以前はたくさんのものに囲まれていましたが、不要品を手放してミニマリストに。すると「やらなきゃ」という思いから解放され、家事の手間もぐっと減らすことができたそう。namiさんがものを手放した経緯と、軽減できた家事を教えていただきました。
小さなお子さんがいる家でもできる、シンプルな暮らし
夫と息子との3人家族で暮らしているnamiさん。夫婦共働きで、自身は教育現場に勤務。息子さんはまだ2歳と小さいですが、お住まいの2LDKはものが少なくすっきりしています。この状態からは想像しがたいですが、以前はたくさんのものに囲まれていたそう。現在のようにミニマリストといえる暮らしにシフトしたのは、息子さんが産まれてからだというから驚きです。
お子さんがつかまり立ちを始めたとき、ものを手放そうと決意
ものを手放し始めたきっかけは、息子さんが1歳になりつかまり立ちできるようになったこと。棚の低いところや床など、息子さんが手に届く場所にあるものを次々と散らかしてしまうようになったのです。旦那さんが朝早くから夜遅くまで仕事で不在にしている間、namiさんはワンオペで育児をする慌ただしい日々。片付けてもすぐに散らかる部屋に悩むようになりました。
そんなとき、ミニマリスト・nozomiさんのYouTube動画を観て、小さなお子さんがいても限られたものだけで暮らせている様子に衝撃を受けたnamiさん。それからはミニマルライフを発信する方のSNSを参考に、半年ほどかけてものを手放しました。
そんなとき、ミニマリスト・nozomiさんのYouTube動画を観て、小さなお子さんがいても限られたものだけで暮らせている様子に衝撃を受けたnamiさん。それからはミニマルライフを発信する方のSNSを参考に、半年ほどかけてものを手放しました。
不要なものを多く保管していたリビングと寝室のクローゼットから始め、キッチン、子ども部屋も片付け。背が高いスチールラックやダイニングテーブル、布団といった大きなものを処分し、ご家族全員の服もたんす1個が空になるぐらいに減らしました。使用後のベビー用品・おもちゃも「もし必要になったらまた買おう」と考えて手放したそう。
スペースに余白ができ、ものに振り回されなくなると、心が軽くなりました。同時に家事もシンプルになり、手間を減らして自由時間を確保できるようになったといいます。具体的にどんな家事がどこまで減ったのか、詳しく教えていただきました。
減らせた家事①片付け<約1時間→5~10分に>
以前は「散らかってきた」と感じてからやり始め、毎回1時間以上かかっていたという片付け。それが現在はたった5~10分ほどの短時間で終えられるようになりました。ものが減って、そもそも散らかることがなくなったのです。
「ものが多かった頃は、クローゼットなどの収納にものがおさまりきらず、部屋のどこかにとりあえず置くという状態でした。今ではものの定位置ができ、家族みんなが使ったものを同じ場所に戻せるように。散らかりにくく、助かっています」(namiさん、以下同)
「ものが多かった頃は、クローゼットなどの収納にものがおさまりきらず、部屋のどこかにとりあえず置くという状態でした。今ではものの定位置ができ、家族みんなが使ったものを同じ場所に戻せるように。散らかりにくく、助かっています」(namiさん、以下同)
減らせた家事②探し物<週に数回・数十分→ほぼ0に>
ものが少なくなり、定位置も決まったことで、かつては頻繁に時間をかけてしまっていた探し物をすることがぐっと減りました。
「以前は書類や診察券など、週に数回は探し物をしていて、定期的な家事のひとつのようで負担になっていました。一度に数十分かけて探しても、目的のものが見つからないことも。それが今では探し物をすることはほとんどなくなり、ストレスが減りました」
「以前は書類や診察券など、週に数回は探し物をしていて、定期的な家事のひとつのようで負担になっていました。一度に数十分かけて探しても、目的のものが見つからないことも。それが今では探し物をすることはほとんどなくなり、ストレスが減りました」
減らせた家事③食器洗い<5分以上→2~3分に>
食器の数を半分ほどに減らしたことで洗い物も楽になり、食後3人分を2~3分で洗えるように。使うものが絞り込まれたうえに、食器棚に余白が生まれて片付けやすくなったこともあり、食後すぐに洗う習慣も定着したそうです。
「以前は大人用の器は基本4~5枚ずつそろえていましたが、2枚ずつに絞り、子ども用はプレート2枚とお茶碗、汁椀のみです。洗わないままの食器がシンクにたまることもなくなり、食器洗いにかける時間も半分ほどになりました」
「以前は大人用の器は基本4~5枚ずつそろえていましたが、2枚ずつに絞り、子ども用はプレート2枚とお茶碗、汁椀のみです。洗わないままの食器がシンクにたまることもなくなり、食器洗いにかける時間も半分ほどになりました」
減らせた家事④調理<約1時間→30分に>
ものが減って暮らしがシンプルになると、食事の支度にも変化が。おかずを無理に何品も作ったり、凝った料理をしたりしなくていいと考えるようになったのです。30分程度で作れるメニューが定番になり、調理時間が以前の半分ほどになりました。
「よく作るのは肉じゃがやシュウマイ、親子丼など。それに味噌汁または春雨や野菜のスープを添えて、一汁二菜くらいになることが多いです。あとは、シチューのように2日ぐらいに分けて食べられるようなもの。子どもがまだ小さく、向き合いたいことはほかにもたくさん。調理時間はミニマルにしたいと思っています」
「よく作るのは肉じゃがやシュウマイ、親子丼など。それに味噌汁または春雨や野菜のスープを添えて、一汁二菜くらいになることが多いです。あとは、シチューのように2日ぐらいに分けて食べられるようなもの。子どもがまだ小さく、向き合いたいことはほかにもたくさん。調理時間はミニマルにしたいと思っています」
減らせた家事⑤アイロンがけ<週1~2回・15分→0に>
namiさんがもともとあまり好きではなかったというアイロンがけ。以前は週に1~2回、15分ほどかけてやっていました。現在はしわになりにくい服だけに絞り込むことで、アイロンがけ自体を手放しています。
「綿100%だとしわになりやすいので、ポリエステルが少し入った服を選ぶようになりました。例えば無印良品の二重編みスウェットシャツは、職場で小さなお子さんたちと接してよく動き回るときでも重宝しています。洗ってもすぐ乾くのもありがたいです」
「綿100%だとしわになりやすいので、ポリエステルが少し入った服を選ぶようになりました。例えば無印良品の二重編みスウェットシャツは、職場で小さなお子さんたちと接してよく動き回るときでも重宝しています。洗ってもすぐ乾くのもありがたいです」
ものを手放すことで、暮らしも楽に、快適に回るように
「ものを減らすのは最初が一番大変ですが、ある程度減らしてしまえば、キープするのはそこまで苦ではありません」と語るnamiさん。手放す大変さを乗り越えて、逆に得られたもののほうが大きかったといいます。
「私はものを手放したことで生活コストを下げられ、お金も時間も節約できるようになりました。本当にやりたいことに時間をさけるようになって、生活の満足度がぐっと上がっています」
「私はものを手放したことで生活コストを下げられ、お金も時間も節約できるようになりました。本当にやりたいことに時間をさけるようになって、生活の満足度がぐっと上がっています」
今、部屋にものがいっぱいで、心にも時間にも余裕がない…。そんな状態になってしまっている方は、namiさんのように、まずは使っていないものから手放してみてはいかがでしょうか。ものが減れば管理の時間も減り、心が楽になり、快適な暮らしを送ることにつながっていくはずです。
photo / nami
nami(minimal.na_mi)
賃貸2LDKに、夫と2歳の息子の3人家族で暮らす。かつて多くのものに囲まれて慌ただしく過ぎる日々を見直し、ものを手放してミニマリストに。現在は持ち物や家事、家計もミニマルにしながら、快適に暮らすアイデアやヒントをInstargramやYoutubeで発信中。