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しめ飾りプロジェクト「ことほき」に聞く、新春を迎えるための美しい形“しめ飾り”の魅力

しめ飾りプロジェクト「ことほき」に聞く、新春を迎えるための美しい形“しめ飾り”の魅力

気づけば2016年もあとわずかですね。お正月を迎える準備はいかがですか?大掃除を終え、お正月飾りとしてポピュラーな「しめ飾り」を玄関などにセッティングすると、いよいよ新しい年に向けて気持ちが引き締まります。今回は、日本古来から受け継がれている「しめ飾り」について、しめ飾りプロジェクト「ことほき」のお二人にお話しをうかがいました。

家庭の“福”がちゃんとそこにあるために

しめ飾りプロジェクト「ことほき」とは?photo:Sheage編集部

日本の伝統的な民芸としての「しめ飾り」に魅せられ、さまざまな形のしめ飾りを作ったりワークショップを行ったりと、しめ飾りを作るということをひとつのプロジェクトとして活動を続けている「ことほき」の鈴木安一郎さん(写真右)と安藤健浩さん(写真左)。今回は、そんなお二人に「しめ飾り」の魅力についてお聞きしてみました。


ーそもそも、「しめ飾り」ってなんですか?

鈴木:「しめ飾り」とは、新年を迎えるにあたって、厄や禍(わざわい)を祓(はら)って、歳神様をお迎えする清浄な場所を表す“目印”として、家の戸口に飾るものです。神社などで目にするしめ縄は、神様が住まう場所と俗世との結界という意味がありますが、しめ飾りは、そういう意味で言うと、家庭と俗世との境界として、家庭の福を外に持ち出さないとか、外の厄を家に持ち込まない、という意味を含んでいるんじゃないかと思います。ですから、私たちとしては、神様に捧げるものというより、家庭のためのものという意識が強いですね。

伝統を踏襲し「ことほき」なりの美しい造形へ

しめ飾りプロジェクト「ことほき」の作品

左上から、鳥お飾り、柄杓、玉しめ飾り、下段左、海老お飾り、右、小槌(打ち出の小槌)

ーお二人が「しめ飾り」を作りはじめたきっかけは?

鈴木:昔は、どこの家庭も「しめ飾り」は手作り。お父さんやおじいちゃんが作っていたんです。わたしの実家でも毎年12月になると父が手作りしていました。子どもの頃はそれを見て育ったものの、20代30代の頃はあまり興味がなくて一緒に作ることもほとんどなかったのですが、しめ飾りの話しを安藤にしたら興味を持ってくれて。17年前から、毎年父の指導を受けて自分の家に飾る分と親戚に贈る分を作るようになったんです。もともと“作ること”が好きだったこともあり、やりはじめたら二人で魅了されてしまって、しばらくして自分たちの作ったものを発表する場を設けたことをきっかけに、「ことほき」として活動しはじめました。


—「ことほき」として作るしめ飾りってどんなものですか?

安藤:「ことほき」のしめ飾りは、時間をかけて伝承されてきた造形物を、自分たちなりの“美しい形”に整えたものです。オリジナルを作るというわけではなく、昔から伝統的にあるものを踏襲していくことの美学が、そこにあると思っています。作るようになって、いろいろ調べる中でわかったのは、日本各地には既にいろいろな形のしめ飾りが存在するということです。そして、地方や家庭の中で伝承されていく時に、その伝わり方にはどうしても歪みが出ますし、つくる人によってクセが出ることもあるので、ある範囲の中でその造形物は自由に変化していく。つまり、ひとつとして同じものが存在しないと言っても過言ではないほど、いろいろなしめ飾りが存在します。「ことほき」のしめ飾りも、そういう中で生まれた私たちなりの形なんです。

農耕民族である日本人らしい感謝と祈りの形

伝統文化。しめ飾りプロジェクト「ことほき」

ー「ことほき」が思う、「しめ飾り」の魅力ってなんですか?

鈴木:しめ飾りは、稲がまだ青いうちに刈り取り乾燥させた香りのいい実取らずの藁(わら)を使います。それは、米ができる前に刈り取ることになるので、とても贅沢な使い方です。でも、それは歳神様をお迎えする誠心誠意の表れ。私たちは、古代米の赤米も飾りとして使っているので、ここ4年くらいは自分たちで田んぼを作っているのですが、春に田植えをして夏に刈り取り、乾燥させてしめ飾りをつくるっていう1年のサイクルを繰り返していると、あらためて「しめ飾り」が農耕民族として発展してきた日本人らしい習慣であり、稲作文化の象徴であること、そして、五穀豊穣に感謝して新しい年の無病息災や家内安全を祈るという行為であることを再確認するんです。夢中になって手を動かしていると、日本古代からの記憶に触れるような不思議な感覚があるのですが、きっとそれは、子どもでも大人でも、作ってみると感じられる感覚じゃないかと思います。

安藤:しめ飾りのベースになる「しめ縄」の作り方って、通常の縄は逆向きに綯(な)うんです。通常の縄は右巻きで、しめ縄は左巻き。元々は、神様のために作るものだから慣れた手で作らないため、ひとつひとつの工程に心を込めるため、なんていう説もあります。また、飾りの中には、長寿の象徴である鶴や福をすくうという意味での柄杓(ひしゃく)など、納得できる由来や物語が込められているんです。つまり、「しめ飾り」は、単なる装飾でなく、気持ちのこもった造形物。実際に手を動かしてしめ飾り作りを体験していただくと、心を込めて作る気持ちよさや新しい年を迎える清々しさを感じることができると思います。毎年ワークショップを開催していますので、ぜひ体験してみてください。

新年を迎える準備は、ゆとりを持って28日までに!

しめ飾りプロジェクト「ことほき」のお正月飾り

「しめ飾り」って、見ているだけでもお正月を感じる飾りのひとつ。でも、そこに込められている気持ちや飾ることの意味を知ると、より日本人であることを感じたり、新しい年を迎えるということを大事にしたくなりますよね。「ことほき」のしめ飾りは、AKOMEYA TOKYO 銀座店やCLASKA Gallery & Shop "Do"本店、組む 東京などで販売中。ぜひ、足を運んでみてください。

「しめ飾り」を戸口にセッティングするのは、28日までに済ませるのがオススメ。29日は「二重苦」というゴロに通じたり、31日は「一夜飾り」と言われて忌み嫌われています。新しい年を慌ただしく迎えるのではなく、きちんと余裕を持って、感謝とともに迎えるための先人の知恵かもしれません。そして、お正月飾る時期は一般的には1月7日の松の内まで(地域によって異なる場合があります)。飾り終えたものは、どんど焼きなどでお炊き上げするのがベターです。もう今年もあとわずか。気持ちを込めた「しめ飾り」で、新しい年を迎える準備をしましょう!

photo / 提供:ことほき

ことほき

クリエイターである鈴木安一郎と安藤健浩が、日本の民芸と稲作文化に魅了されて2011年に立ち上げた「しめ飾り」作りプロジェクト。 祝いの言葉である「言祝ぐ(ことほぐ)」や「言祝ぎ(ことほぎ)、「寿ぎ(ことほぎ)」、「寿(ことぶき)」の意味や響きから命名。田んぼで素材となる稲を作り、稲や藁本来の姿を活かしたしめ飾りを作っている。毎年、一般の方もしめ飾り作りが体験できるワークショップも開催。

http://www.kotohoki.com/

(取材協力)AKOMEYA TOKYO 銀座店

http://www.akomeya.jp/

※掲載内容は記事公開時点のものです。最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
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